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2024年5月31日 16:12

ストア派（Stoicism）は、紀元前3世紀にキプロス島出身の哲学者ゼノンによって創始された哲学の学派です。ストア派は、理性と自然に基づいた倫理を重視し、内面的な平安と徳の追求を目的としています。

ロゴス（Logos）
- ストア派の中心的な概念であるロゴスは、宇宙の理性や秩序を意味します。全ての物事はロゴスによって秩序立てられており、自然に従うことが徳であるとされます。
アパテイア（Apatheia）
- アパテイアとは、感情に惑わされない状態、すなわち情動からの自由を意味します。ストア派は、怒りや恐れ、欲望といった情動を克服することが重要であると教えます。
カタレクシス（Katalepsis）
- 確実な知識や理解のことを指します。ストア派は、外部の出来事を正しく理解し、それに基づいて行動することが求められます。

徳（Virtue）
- 徳はストア派において最高の善とされます。徳には知恵、勇気、正義、節制の四つの主要な要素があります。これらの徳を追求することで、個人は幸福に到達すると考えられます。
自然に従う（Living in Accordance with Nature）
- ストア派の倫理は、自然に従うことを重視します。ここでの自然とは、人間の理性的な本性や宇宙全体の秩序を指します。自然に従うことは、理性的かつ徳のある行動を意味します。

日々の反省
- ストア派の哲学者たちは、毎晩その日の行動を振り返り、自己反省を行いました。これにより、自分の行動が徳に適っていたかを確認します。
プレメディタティオ・マロルム（Premeditatio Malorum）
- 未来の困難や不幸を予測し、それに備えるための練習です。これにより、予期せぬ事態にも冷静に対処できるようになります。

ゼノン（Zeno of Citium）
- ストア派の創始者。アテネで教え、多くの弟子を育てました。
エピクテトス（Epictetus）
- 元奴隷でありながら、後に自由民としてストア派の教えを広めました。彼の教えは、弟子によって『エンキリディオン（Enchiridion）』としてまとめられています。
マルクス・アウレリウス（Marcus Aurelius）
- ローマ皇帝であり、ストア派の哲学者。『自省録（Meditations）』は彼の日記であり、ストア派の思想が反映されています。

ストア派の哲学は、理性と自然に基づいた倫理を通じて、内面的な平安と徳の追求を重視します。ストア派の教えは、現代においても多くの人々に影響を与え続けています。

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