ハフマン符号化『毎日の情報Ⅰ』135

『毎日の情報Ⅰ』〜毎日配信企画〜

No.135　

　情報技術の分野では、データの表現や圧縮に関する様々な技術が利用されています。これらの技術は、情報の保存や伝送を効果的かつ効率的に行うために重要な役割を果たしています。特に、過去数十年の間に情報のデジタル化が進んできたことで、これらの技術の重要性は高まってきました。
　文字情報の表示に関しては、その見た目や印刷品質を左右するフォント技術があります。フォント技術の一つである［　①　］は、文字の外形をピクセルの配列で表現する方法を取っており、固定の解像度での表示に最適化されています。この方式の欠点は、異なる解像度やサイズでの拡大・縮小が難しいことです。それとは対照的に、［　②　］は文字の形状をベクトルの数式で表現するため、任意のサイズや解像度で鮮明に表示できる特長があります。
　また、データの保存や伝送において、その量を効果的に減少させるためのデータ圧縮技術も非常に重要です。この中で［　③　］は、データを圧縮しても元に完全に戻せる技術を指し、データの完全性を保持しつつ、データ量を削減することができます。一方、［　④　］は圧縮する過程で一部の情報が失われるものの、大きくデータ量を削減することが可能です。特に、音声や画像データにおいては、人の知覚に影響を与えない範囲での情報の損失が許容されることが多いため、この技術がよく利用されています。

問１ 上記の文章を読み、空欄［　①　］から［　④　］に当てはまる言葉を次の語群から選びなさい。

問２ ハフマン符号化について、正しく説明している文章を選びなさい。

①      ハフマン符号化は、画像データの非可逆圧縮手法として知られる。

②      ハフマン符号化は、データ内の各要素が出現する確率に基づいて、最も効率的な符号を割り当てる可逆圧縮手法である。

③      ハフマン符号化は、ビデオデータを圧縮する際にのみ使用される手法である。

④      ハフマン符号化は、データの冗長性を完全に排除する非可逆圧縮手法として利用される。

 

〜解答と解説〜