#19日々是=^_^=日 山茶花の思い出

画像1 生家には大きな山茶花の木があった。冬にはたくさんの花びらを散らし、夏にはたくさんの毛虫がわき、秋にはたくさんの実を落とした。祖母に、山茶花の花びらの首飾りの作り方を教わった。独特の爽やかな香りのする真っ白な首飾りは、翌日には茶色くなってしまう。母は、竿の先に巻き付けた布切れに灯油を浸して火をつけ、2階の窓から炙って毛虫を落としていた。実では、笛を作った。尖ったところを石にこすりつけて穴を空け、そこからつま楊枝などで中身を出し、穴から息を吹き入れると、笛のような音がする。

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