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《フリースペース》を開くことに。その2/おやこで通う小学校㉙

〜なぜ、【フリースペース】をやるのかという話(その2)〜

「地域で顔の見える関係づくり」をベースにした、フリースペースの構想。
その具体的な内容は、やっぱり
かっこよく言えば【ハイブリッド・スクーリング】
実態を率直に表せば【週半分プータロー小学生】
生活を送る珍獣・兄から、ヒントをもらいながら考えました。

この7か月間、付き添い登校を通じてわたしが感じたことの1つは
「学校はとにかく忙しい」ということ。

学校では、朝8時過ぎに登校してから概ね午後2時半まで、高学年は3時半まで
時間割という分刻みのスケジュールを、皆一生懸命にこなしています。
子どもたちはもちろん、先生たちもです。
まとまった休憩はというと、中休みの20分間と、給食後の15分間。
その貴重な休み時間も、午後に特別な予定があると省略されてしまう日が少なくありません。
正直、世の中の多くの大人よりも忙しいのでは…と思うほどで
頑張りすぎて、疲れてしまう子がいてもおかしくない、と感じています。
実際、珍獣に、週半分登校を選ぶ理由を聞くと
決まって「毎日行くのは疲れるから」と答えます。

教科学習に限らず、五感や手先を使う体験授業もたくさんあるし
何より、1人ひとりを尊重してくれる先生がいて
一緒に学び、けんかしてまた仲直りできる友達もいる。
素直に「いい環境だなあ」と思える分、その恩恵に存分にあずかれないことを、もったいないと感じていました。
そんな中で、もしかするとほかにも
週のうち1日でも自由にのんびり過ごせたら、学校生活を楽しめそう…という珍獣のような子が、いるのかもしれないと考え始めました。

そこでフリースペースは、主にはそんな子どもたちと、活動に関心のある大人の方々の参加をイメージしています。
みんなが羽を伸ばせて、遊んだり走り回ったり
それから、その場に参加する大人たちの姿もヒントに、好きなことや興味のあることを見つけて夢中になれるような…

といっても、学校に行っていなかったり、行きしぶりがあったりする子の背景は1人ひとり違うし
誤解を恐れずにあえて言えば、幸運にも学校や先生方に恵まれている我が家のようなケースばかりでないことも、わかっています。
だからすべての子どもに対して、学校に行くことを推奨する意図はまったくありません。
また、「平日の日中」という時間設定上、実質的に参加する子どもは限られてくるとは思いますが
参加対象を「学校に行っていない子」「行きしぶりがある子」等と、こちらで定義することもありません。
基本的に子どもも大人も、「誰でもどうぞ」の場所、と考えています!

学校にも、フリースペースを開くことをお伝えして
何か連携できたら…と思っています。
ゆるゆると楽しんでいくつもりです!

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