法人から個人成りで得られるメリット

税金対策のために法人化したものの、さまざまな理由から法人をやめて個人事業主に戻る人がいます。
個人成りにメリットを感じてそれを選択するのですが、それでは具体的にはどんなメリットがあるのでしょうか。
法人成りで負担となるのが、まず社会保険料です。
法人はたとえ従業員が自分一人であっても、社会保険に加入する必要があります。
社会保険に加入するメリットはありますし、所得からの控除で税金がやや安くなる面も確かにあるでしょう。
しかし、会社にかかる負担が大きく感じるようになると個人成りを選択する人がいます。
また、法人には複雑な税務申告があることも忘れてはなりません。
個人事業主のうちは自分で申告していた人も、法人の申告には複雑な会計の仕組みを知っておく必要があります。
そのため、自力でやることを断念するケースは多いです。
自力でできないとなると税理士に依頼することになりますが、当然ながら税理士に支払う報酬が発生します。
一方、個人事業主の場合は法人と比べて税務申告がシンプルです。
今では会計ソフトも優秀なものが増えているので、あまり知識がない人でも楽に自分で申告できるようになっています。
顧問料を支払って税理士を雇うほどのメリットが感じられないなら、個人成りも一案です。
そして、個人成りのもう一つのメリットとして消費税の免除が挙げられます。
個人成りすると、法人のときの課税売上を含めて消費税を2年間免除してもらえるのです。
短期間ではありますが、負担を減らすためには有効な手段でしょう。
ただし、個人成りで後悔しないようにしっかりと詳細を確認したうえで選択することが大切です。