恋はつづくよどこまでも…。4
蓮加:話せてないね?
〇〇:…うん。
蓮加:言えないのも無理はないよ。
〇〇:…ごめん。瑛紗には申し訳ないと思ってる😢
ーーー ーーー ーーー
約12年前、俺は8歳、妹の瑛紗は2歳。
俺たち家族はショッピングモールへ来ていた。
瑛紗:わ〜い!
母親:瑛紗〜迷子にならないでよ〜!
瑛紗:わ〜いわ〜い!
父親:聞こえてないな笑。〇〇、瑛紗を見ていてくれ。
〇〇:は〜い!瑛紗〜!
母親:よくできた子ね。
父親:ほんとだよな。周りも見れて気も使えて、俺に似たのかな?
母親:貴方ではないわよ。
父親:え〜ひどいよ〜。
ーーー ーーー ーーー
『ヴーーヴーーヴーーヴーー』
「今、俺達はここを占拠した。各フロアには数人仲間がいる。むやみに動くんじゃない。動いたらどうなるかわかるな!ハハハ!」
そこにいた全員が固まる…。
母親:〇〇!瑛紗!
父親:待て!
母親:止めないで!探しに行かなきゃ!
父親:さっきの聞いたろ。各フロアには相手の仲間がいる。ヘマをして見つかったらあいつらも命が危ない。今は〇〇が瑛紗を守ってくれることを信じるしかない。
母親:信じるって!小学生よ!?
父親:分かってる!でもどうすることもできないだろ!今は〇〇を信じろ!
母親:〇〇…瑛紗…お願い。生き延びて…!
ーーー ーーー ーーー
〇〇:母さん!父さん!でも…助けに行って見つかったら終わり…。
…。
〇〇:瑛紗。逃げるぞ。
瑛紗:パパとママは?
〇〇:パパとママは…勇敢な戦士だから戦ってるんだよ。
瑛紗:瑛紗も戦う!
〇〇:瑛紗?人には人の出番があるんだよ。
瑛紗:出番?
ーーー ーーー ーーー
〇〇:いけ〜!やっつけろ〜!
父親:ほんとに特撮大好きだな笑。
〇〇:パパ?
父親:どうした?
〇〇:なんで敵とすぐ戦わないの?
父親:〇〇?人には人の出番があるんだよ?今は全員揃ってないから戦えないんじゃないかな?
〇〇:出番?
父親:そう。人にはやるべき時があるんだ。〇〇も覚えとくんだぞ?
ーーー ーーー ーーー
〇〇:出番だよ。今の瑛紗の出番は逃げて隠れること。だから行くよ?
瑛紗:分かった!
〇〇:よし。…とは言ってもエスカレーターとエレベーターはあいつらがいるかもしれないし…非常階段は…あった…!…見つからないように…。
瑛紗:お兄ちゃん怖いよ…。
〇〇:大丈夫…。もう少しだ……。
ギロッ…!
〇〇:やべっ!瑛紗走るぞ!
瑛紗:抱っこ…。
〇〇:しょうがない…行くぞ!
…気のせいか…。
そして無事一時脱出。
〇〇:おばあちゃん!瑛紗をお願い!
祖母:どういうこと!?
〇〇:説明は後にして!緊急事態だから!
そう言い、〇〇は再び非常階段を上りショッピングモールへ。
〇〇:パパ!ママ!
しかし…遅かった…。
父親:瑛紗は守ったか…?
〇〇:うん…!しっかりしてよ…!
母親:本当…強いわね…。どうやら…長くはないみたい…。
〇〇:やめてよ!しっかりして!
父親:これからも瑛紗を守ってくれ…。
〇〇:パパ!ママ!うわぁぁぁぁん😭
ーーー 続く ーーー
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