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日本学生支援機構奨学金返還免除通りました!

こんにちは!
今週は博士課程受験の後半の内容を書こうと思ったのですが、先日嬉しい通知が届いたので後半は次回にしたいと思います。

今年の初めに申請した「特に優れた業績による返還免除」の審査結果が届きまして、その結果、、、
半額免除
となりました!!(^^)!

修士課程2年間で210万円ほど借りていたのですが、返還額はなんと105万円ほどとなりました。ありがたや~。

なので、今回はこちらの大学院第一種奨学金の「特に優れた業績による返還免除」についてお話ししたいと思います!ぜひこれから申請を考えているB4、M1、M2の学生、また日本学生支援機構の奨学金を利用して大学院進学を考えている学生は一読いただけると参考になると思います!

(1)奨学金返還免除の現状に関して

まず皆さんは、大学院の第一種奨学金には返還免除という制度があることはご存じでしょうか?サイトに概要がありましたので引用します。

概要
大学院で第一種奨学金の貸与を受けた学生であって、貸与期間中に特に優れた業績を挙げた者として日本学生支援機構が認定した人を対象に、その奨学金の全額または半額を返還免除する制度です。
学問分野での顕著な成果や発明・発見のほか、専攻分野に関する文化・芸術・スポーツにおけるめざましい活躍、ボランティア等での顕著な社会貢献等も含めて評価し、学生の学修へのインセンティブ向上を目的としています。
貸与終了時に大学に申請し、大学長から推薦された人を対象として、本機構の業績優秀者奨学金返還免除認定委員会の審議を経て決定されます。

https://www.jasso.go.jp/shogakukin/saiyochu/gyosekimenjo/index.html

要するに、大学院で第一種奨学金を貸与している学生を対象に、各自の専門分野で業績を残した人に対して、貸与額の半額又は全額の奨学金返還が免除される制度です。

ちなみに令和3年度の認定結果も発表されています。

令和3年度 大学院第一種奨学金における特に優れた業績による返還免除の認定 (単位:人)
※「貸与終了者数」は、令和3年度中に貸与が終了した者の数。 ※「修士課程」には、博士課程前期課程を含む。
引用:https://www.jasso.go.jp/shogakukin/saiyochu/gyosekimenjo/gaiyo.html

この情報からでもいくつか重要な内容が読み取れます。
①修士課程貸与終了者数18820人に対して、返還免除推薦者数は5749人
②修士課程において、全額免除が約20%、半額免除が約80%

まず①ですが、推薦者は貸与終了者に対して3分の1ほどであり、当たり前かもしれませんが、全員が全員応募しているわけではありません。そして、その推薦者は、誰から推薦されるのかというと各大学によって決定されます。つまり、東大、京大、旧帝大などのトップ層大学の学生たちがライバルとならず、どこの大学にも必ず推薦枠(チャンス)が用意されているのです。よって、どの大学に所属する学生であっても、採用される可能性があるということです。
大学内で推薦された学生のうち、98~99%の学生はそのまま返還免除者となるので、大学内における推薦枠を勝ち取ればよいのです

次に②ですが、修士課程においては半額免除者が大半になります。ここで確認ですが、学部時代に借りた奨学金は返還免除の対象にならないので注意しましょう。

(2)返還免除推薦者の選定基準

(1)では、全国の学生がライバルではなく、大学内における推薦枠を勝ち取ればよいと説明しました。では、どのようにして推薦の評価はされるのでしょうか。
詳細はこちらに書いてあります。
特に優れた業績と評価方法|JASSO
研究の観点からすると、主な評価は学術論文、特許、学会発表が重要になります。当時の研究室の先生からは、「学術論文、特許のいずれか一つと学会発表の業績はあると安心だね」と言われていました。特に、論文と学会は国内か、国際かで評価点数が異なるので、差をつけるには国際的な学術論文や国際学会での発表がよいと思います。そのほかにも評価項目はありますが、絶対的に評価されるのはこれらだと思いますので、研究を一番に頑張るのが最善かと思います。

 また、推薦候補者の選び方は詳細が明らかにされていませんが、おそらく以下のようなフローで決定されるのが自然だと思います。
①返還免除を申請したい学生が申請する。
②各学科、専攻内で先生方から評価がつけられ、推薦枠分を埋めていく。
③大学全体で推薦者を決定する。
ここで重要なのは②で、専攻内で上位になることが推薦者になるために大切になります。つまり、本当のライバルは同じ専攻の、大学院において第一種奨学金を貸与している学生のみ(、しかも申請した人だけ)になるわけです。こう思うと、想像より競争相手は少ないと感じるのではないでしょうか。なので、専攻内でよく情報収集をして自身がどの位置にあるのか把握し、努力していくのがポイントになっていきます。

最後に

奨学金返還免除に関して、まとめです。
1.全国の学生はライバルとならず、どの大学に所属していてもチャンスがある!
2.学術論文、特許、学会発表といった実績は必須!
3.本当のライバルは、同じ専攻内の第一種奨学金を貸与している学生のみ!

この内容を見て、私ならいける!と思った人もいれば、自分には無理だ。と思った人もいるかと思います。私の所感ですが、どんな人でも申し込んで採用されるチャンスはあるのではないかと思っています。目立つ実績があまりなくても、もし成績上位の同期が申請しなかったら、そもそも優秀な人たちが奨学金をかりていなかったら、、、そのときチャンスはいくらでもあると思います。
一番は日々の研究をがんばっていくことだと私は思います。
この記事が少しでも参考になれば幸いです!

読んでいただきありがとうございました!

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