見出し画像

「バロックをあなたに」 詩文

FMから バロックが流れる
口紅を 選びながら
天気を 窓から ながめる
朝刊は まだ入らない
何でもない1日
変わってないと 言いきかせて

朝陽がまぶしくて 木の葉がゆれる
手のひらかざしながら
人影のない舗道に 立ち止まる
街はまだ眠っている
いつもと同じ1日
自由なひととき と
言いきかせて

でも もう やって来る
化粧をして 
ヒールをならして
きのうの続きが もう始まる
恋が終わっても
涙にぬれても

新しい朝は くり返す

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?