見出し画像

”まもりイヌ”がやってきた。


クーちゃんがわが家にやってきたのは3年前の春。
トイプードルのオスで、毛並みがクリーム色だったので息子がクーちゃんと名付けました。

クーちゃんはこの3年間、家族みんなから「かわいい、かわいい」と
親バカよろしく、大絶賛をされながら育てられ、今ではすっかり甘えんぼうの我が家の三男になりました。

そしてこのクーちゃんは三男・・のはずなんだけど、なぜか長男のようにふるまう責任感の強い所もあります。
子ども達が兄弟げんかをしているとかならず、けんかの原因をつくった方に、ワンワンと吠えて立ち向かっていくんです。
悪者がどちらかわかるみたいで。(☚天才的、野生の感)

私が息子を叱るときには、「ワンワンワン!おい、ママのいうこと聞けや~。ママが正しいんやから!!」と言わんばかりにこどもたちに向かって、
諭すようにほえてくれる。(☚おりこうさん)
いつも100%私の味方をしてくれるもんだから、これがまた最高にかわいくて。


犬を飼うなら絶対に保護犬を迎えるんだ~!と昔からずっと心に決めていて、本当にそれが3年前に実現し、かわいいクーちゃんを我が家に迎えました。今日はその経緯を簡単に紹介したいと思います。

私が子どものころは犬は知り合いの飼い犬が子犬を産んだから、
見にいってもらってこよう!というのが普通でしたが、
時代は変わってペットショップで買うのが当たり前になりました。
30万、50万という値札が普通についているから、普通にびっくりします。金銭感覚おかしくなります。

それでも飼いたくなってしまう心理もわからなくはありません。ガラス越しに見る無垢な犬猫はめちゃめちゃかわいいから・・。

そんなふうに高額でも売れるから、一部の心無いブリーダーによって
お金儲けの為の道具にされた犬たち。

飼えなくなったから・・と自分勝手な理由で犬を保健所に持ち込む人たち。

そういう問題がテレビなどで取り上げられるたびに
自分はそういった高額販売の輪に加わらないぞ。
人間の身勝手な理由で殺処分される犬を減らしたい!という理由から
保護犬を迎えようと決めていたのでした。


クーちゃんとの出会いは、インターネットで”保護犬”と検索するうちに出会ったとあるサイト。
そこでは、家庭で飼えなくなったり、ペットショップで病気などによって
販売の規定からはずれて売れなくなってしまった犬猫が新しい飼い主さんを待っていました。

クーちゃんはなぜそこにいたかというと、うまれた時から骨に少しだけ
異常があったからでした。
見た目には全然わからないので、写真や動画でみるかぎり、
そのゆったりした動きからは、ぽわ~んとした穏やかな性格がみてとれる
ただただ、かわいい生後3か月の小さな小さな子犬でした。

骨の異常がほんの少しなので、成長とともに治る可能性が高いというのが
そのサイトの主さんのみたてでした。

ペットショップによってはこの程度なら正常値として売る店もある
というギリギリのラインだったようです。

とはいえ、万が一治らないで悪化した場合などは、水頭症という病気になる可能性もあるというので、飼うことを決めるハードルが一気に高くなりました。

それでも説明をきいたうえで私達は数日、クーちゃんを家につれて帰って
一緒に過ごしてみることにしました。

そのサイトでは飼いたい♪という一時的な思いつきで飼って、
こんなはずではなかった~とすぐに手放すことを防ぐために、
できる限り契約の前にこれから飼う環境で一緒にお試しとして
過ごすことを勧めていました。

家に連れかえってから、ケージからおそるおそる部屋に出てきたクーちゃん。キョロキョロしてまたケージに戻って、また出てきて・・。
この家になじめるかな?ドキドキしながら一晩をすごしました。

そして翌日には獣医師のところに連れていき、クーちゃんの健康診断をしてもらいました。

「いたって健康。でも骨の状況は確かに開きはある。
そこまで気になるほどではないけど、正常値に戻る保証もないので
初めて飼うのなら、色々大変だろうからやめたほうがいいかもしれないね。
よく考えてね。」とアドバイスをもらいました。

家に帰って家族会議のはじまりです。
その話し合いを横目にクーちゃんはだいぶ慣れてきた我が家で、
ちょこちょこ動き回っていました。
そしてふと見ると子どもの小さな膝の上にちょこんと乗って寝始めたのです。

うちの家族を信頼して安心しきって身をゆだねて眠る姿を見ながら考えた事。

(かわゆい♡ 天使の寝顔だ~♡ でももし症状が悪化したらどうなるか?
医療費もかなりかかるかもしれない。でもかわいい♡
こんなことが理由でペットショップではこのような犬達が殺処分にされて
きたのかもしれない。もしこれが人間だったら恐ろしいことだ。
いや犬だって、おなじだ。)

目の前ですやすや眠る小さな小さなモコモコの命。
クーちゃんに膝に乗られて柔らかなベッドと化した長男とも、
次男ともよく話し合いました。もちろんパパも。

「これはもう我が家に来るべくして、このタイミングで出会ったと考えよう。
すべてを受け入れる覚悟で飼おう!万が一に備えて保険も入って。そうしよう!」

クーちゃんを囲んで、みんなで時には泣きながら真剣に話し合い、クーちゃんと家族になる事を決めたのです。


その半年後、成長したクーちゃんを獣医師さんに再度見てもらったら、
嬉しいことに骨は成長とともに正常値に戻っていました!!!

「やったよ~!!!!よかったねクーちゃん!!」


その後もクーちゃんは家族全員をずっと癒してくれています。
本当にその存在が愛しくて愛しくて
毎日「かわいいね♡」をどれだけ言っていることか、、、。

”かわいいカウンター”という機械がもしあったら、家族がクーちゃんにかわいいね!を1日に100回以上は言っているという確認が間違いなくとれると思います。(笑)


こんなことを聞いたことが在ります。

『ネコは人間の邪気をとるためにうまれた生き物。
 イヌは人間を守るためにうまれた生き物。』

クーちゃんは小さいながらも、本当に家族みんなを
癒して守ってくれていると感じています。

ワンワンワン!正義感たっぷりに吠えるクーちゃん。
トイレが成功したら、すごいでしょ?といわんばかりに報告にくる姿。
スーパーの買いものから戻っただけで、1年ぶりの再会かのように
大興奮でお迎えしてくれるところ。
必ずピトっと家族に体をくっつけて寝るところ。

ぜ~んぶが、かわいい我が家の”守りイヌ”です。

これからもクーちゃんとずっと一緒に幸せに過ごしていくよ。




読んでくださりありがとうございます。
犬を飼いたいな~と思ったときにペットショップでの購入以外にも
出会う方法があるということを、少しでも多くの方に知っていただけたら嬉しいです。

#うちの保護いぬ保護ねこ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?