もしも一年後、この世にいないとしたら。

「もしも一年後、この世にいないとしたら。」(がん研究会有明病院 主要精神科部長 清水研)を読みました。

清水先生が出会った患者さんの具体的エピソードを踏まえて、がん患者当事者の思いや考えの変化について書かれています。

「死」について日頃から考える人は少ないのではないでしょうか?
私も死が現実的にはなっておらず、基本的に考えることはありません。
死について言葉にしようものなら、そういうことは言うべきではない、考えないようにしよう、という対象となっています。

だけど、今から5年後、10年後、いまと同じように家族と過ごし、仕事もして、やりたいこともできているかと言われると、それは誰にもわかりません。

「死を見つめることは、どう生きるかを見つめることだと気づきました」というのは多くの患者さんがおっしゃる言葉ですが、有限を意識することは、「大切な今を無駄にしないで生きよう」という心構えにつながり、人生を豊かにします。

「死」を考えることで「今」を見つめることができる。
何が起きるかわからない世の中で、今を生きていることへの感謝を改めて考えさせられます。

人生は一回きりの旅である

人生を終着点のある旅だと考えるならば、「死」は恐れの対象ではなく、「終着点」でしかないのです。

一度きりの人生、豊かな旅にするための「今」を考えていきたいと思います。

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