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きっかけ〜過去の自分への手紙〜

3色パステルアートインストラクターのなつです。

そもそも、私が3色パステルアートインストラクターになろうとしたきっかけとは。

私は昔、絵を描くことが大好きでした。
ライオンや鹿を描くのが大好きで、あまり有意義な学校生活ではなかったこともあり、1人でお絵描きするのがいつものことでした。

真っ白い紙には自分の想像したものをなんでも描ける。自由だ。私はきっと自由なんだ。
そんなことを今から思えば、感じていました。

ところがある日。
小学校3年生ぐらいの時。
絵がとても上手な子が転入してきたんですね。
その子は、当時、流行りのキャラクターを短時間で完璧に模写してしまえる才能を持っていました。
その子が絵を描き始めると、わっと皆が集まります。
私もその子の手元を見ていましたが、まるですべてがわかっているかのように描いていました。

そんな転入生と同じマンガ部に所属していた私は、どんどんやる気と自信を失います。

「あの子の絵の方が圧倒的に上手い。私の絵なんてそこらへんのゴミと変わらない。なんで私には才能がないの?」

絵を描くことがだんだん苦痛になっていきました。
誰かに見せるのも嫌になっていきました。

そして、しばらくした後、ぱたりと描かなくなってしまいました。
漫画家になる夢もぱっと諦めました。
「私がならなくても、きっとあの子がなるんだから別にいいじゃない」。
そんな卑屈な思いを抱いていました。

それから、10何年も経ったある日、3色パステルアートと出会います。
それは、たまたま知ったイベントで、何をやるのかもよくわからずに参加したのでした。

「私には描けないだろう。適当にしかできないだろう」。

そんな思いと共に描いてみたら。

「3色で葉っぱが描けちゃった!」
「私だけじゃなくて、他の人の作品もなんて素敵なんだろう!」

心が少しづつ上向きになっていくのを感じました。
あんなに好きな色がわからなくなり、白と黒の服ばかり着ていたのに、今はどの色が好きかわかる。
不思議。

初めて3色パステルアートに触れた私は、一気にその虜になりました。
帰りに種類も分からず、パステルを買い、家で試してみたりしました。
興奮は冷めやらず、イベントに初参加してから、3ヶ月で、通信にてインストラクターの資格をとりました。

そして、コロナという困難もありつつ、地道に教室をやっていく中で思うのは、好きな色があるだけで人は大なり小なり救われる、ということです。

私は、講座に来た人によく「好きな色は何色ですか?」と尋ねるようにしています。
そして、作品を描き終わったあとに、「お気に入りの色はありますか?」と聞くようにしています。

その時に答えた色が、その日のその人のお守りになるといいな、と思うのです。

好きな色が変わってもいいんです。
いくつあってもいいんです。
大切なのは、私には好きな色がある、という世界があること。
そうすると、これまで見てきた世界も変わってゆきます。

ちなみに今は、絵を描くことが好きになり、ちょっとずつちょっとずつ、絵の世界に触れるようになりました。

この話、「引く人もいるからするな」と言われたことがあるんですが😅
私の中では絶対に外せない話なので、あえて、書きました。

3色パステルアートインストラクターとしてのモットーは、「色はいつもあなたのそばに」です。

長文、読んでくださり、ありがとうございました。

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