数年に一度、俺の夢に出てくる友達がいる。

親友と言える関係性では無いが、同じ時間を過ごした友達。

いつも夢に出てきても話はしないが、いつも出て来たら俺に笑顔をくれる。

今回も笑顔で「先に行け!」とハンドサインをくれた。

その友達はもうこの世にはいない。
彼がいなくなってもう二十年以上経っている。

いつも夢の内容は覚えていないが、俺が大好きだった笑顔を見せてくれる。

俺は若くして数人の友達を失った。
事故だったり病気だったり色々だ。

皆、いなくなる前に会った時、必ず何か印象に残る言葉を残してくれていた。

だから、今の俺がいる。
俺は彼らの分まで生きなくちゃいけないから。

簡単に
「死にたい」や「死ね」と言う人間には頭に来る。
生きたくても亡くなった人達を知っているから。



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