「MyGO!!!!!」感想その1.ストーリー構成と演出について「何が『祥子』をそうさせたのか❓」

MyGOの感想を、1.ストーリー構成と演出、2.キャラクターデザインと技術面、3.奏でられる『音』、
4.続編で予想される展開の4点に分けて記します。
1.ストーリー構成と演出について
    「何が『祥子』をそうさせたのか❓」
 まず、驚いたのは、初回冒頭、いきなり『祥子』の個人的な理由で、「Crychic」脱退〜解散にいたる
重い展開で始まったことです。いままでのTVシリーズでは、まず、0から仲間を集めて新たに結成!から始まりました。ストーリー最大の謎、「祥子の脱退理由」がなかなか明かされず、さらに前半、MyGOのメンバー全員が、それぞれ、仲間にも言えない隠し事を持っていて、それぞれの想いがすれ違う、また
全員、コミュ症のところがあり、言いたいことを相手にうまく伝えられないところや勝手な思い込みで
かえって、相手に誤解されるシーンもあり、はらはらさせられ、ちょうどこれから、山場というところで、次回になるので、重い設定なのに、次回の展開が気になってしまい、普段の私なら、重い暗い展開は嫌いなので、途中で観るのをやめています。しかし、『MyGO!!!!!』は、登場人物それぞれに、観ている自分の1面を映し出されているように感じ、他人事ではなく、登場人物すべてに、感情移入してしまい
、ほっとけなくなってしまいます。毎回わずか23分の『尺』で、毎回毎に山場があり、急展開ありで、
構成の『絶妙』さは、見事です。
    『演出』で、見事でしたのは、『顔の表情』と『香りの記憶』『効果音』です。『MyGO』では、いままでになく、登場人物の顔の、特に『眼』の部分のみのアップと、細かい変化がその人物の感情を的確に現していて、台詞をミュートしても伝わってきました。特に『#5』の後半、『立希』に追い詰められたときの『愛音の眼の動き』、『#7』の初ライブ時にいきなり『春日影』を演奏、その時の『祥子』のびっくりしたときの『眼の動き』、あと、『祥子』が『燈』からの「暖かい祥ちゃん、どうして離れてしまったの❓また、ここに戻っておいでよ❗」という『想い』に耐えがたく、会場走り逃げていくところを見て、『あぁ、何で祥ちゃんがいるの❓まずいっ』と焦るが演奏止められず苦しむ『そよの眼の表情』、『#8』の『Crychic再生』に執着する『そよ』に訣別を告げる『祥子の眼の表情』に垣間見ることができます。
 『香りの記憶』は、『#10』で、『愛音』が
『そよ』に話をするために『そよ宅』を訪れた際
、『そよ』から出された紅茶の香りをかいで、「あっ、この香り、そよさんと初めて会ったときに飲んだやつだ!」、当初、自分を裏切った『そよ』と訣別も辞さない覚悟だった『愛音』(#11練習終わったあと、『そよ』と一緒に帰った際に、『そよ』が自分たちの所へもどるのを『燈』1人だけが望んでいたことを話すシーンでわかります✨)、この紅茶の匂いから、みんなのもとに戻りたい『そよ』の気持ちがわかり、自分への『裏切り』は赦して、ひっこもうとしていた『そよ』を自分たちのライブに引きずり込む『はったり』をかましたのだと思います。
 『効果音』ですが、『#10』後半、ライブ会場に
『そよ』が観客として、参加しているのを『燈』が見つけ、ステージ前に引っ張り出し、さらに『愛音』が戸惑う『そよ』にベースを肩掛け、髪を撫でる時に突如、『楽奈』が『ハウリング音』聞かせます❗「さぁ、もぅ、覚悟決めて、弾いちゃいな❗」
と言われているように感じました🙌以前、ハード・コアバンドのライブ参加した時、長時間ライブで、
観客が、だれてくると、よく聞かされたものでした
✨一見、『ノイズ』としか思えない『音』を心情演出でうまく使われているなと実感しました。
   1.の最後に、『MyGO』最大の謎、最終回『#13』
で、『祥子』の家が、経済的に切迫していること、
失敗できない大きな賭けが『Ave mujica』結成、初ライブであることが24分余りの『尺』のうち、17分
使って、表現されています。しかし、それは、単なるプロローグ、最大の謎は、続編に引き継がれることになりましたね。『#3』で、屈託のない、世間知らずのええところのお嬢様だった『祥子』をかつて
好きだった『Morphonica』とは、全く違う、いわば
『Roselia』的な流れ、かつ、より『劇中劇』的な作風の『Ave  mujica』結成にいたる心境の変化、作風の変化、大いに『謎』を増幅させる展開に、続編も眼が離せません。
追伸 続編の展開についての一考察は、4.で、予想されるストーリー展開共々記します。

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