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アミ 小さな宇宙人 エンリケ▪バリオス著 「もし、思考が愛のために使われているとき、愛のために奉仕しているときには、たいくつというのはありえないんだよ」「ここにはお金は存在していないよ...」

素晴らしい本を教えてもらったので、一部を掲載させていただきます。😊

p7
「....................でもたいていのおとなにとって、おそろしいことのほうが、すばらしいことよりも、ずっと信じやすいことだから、ほんのひとにぎりのおとなしかぼくを理解しないだろう」とアミは言った。
またアミは、ぼくに問題がふりかからないように、つぎのように言うことを忠告してくれた。
これから語るすべてのことは、ぼくのたんなるファンタジーにすぎず、子どものためのおとぎ話だと。
...................
きっとおもしろくないでしょう。
ここに書いてあるのは、すばらしいことばかりだから。

この青く美しい、まるい地球の
未来の後継者であり
また、兄弟間に争いのない
新しい地球の後継者である
すべての国の
さまざまな年齢の
子どもたちにささげる


p60
「なんてきれいな街灯なんだろう。
絵に描いてみたくなるほどだ...。
見てごらん。
月の光に照らされ、星いっぱいの夜空にシルエットのように、くっきりと浮かびあがったアンテナを...。
ぺドゥリート、人生はこれらを健全に満喫する以外に目的はない。
人生が提供してくれたすべてのものに注意の目をむけるようにつとめてごらん。
たえずいろんなすばらしさを発見することだろう。
頭ばかりで考えるかわりに、感じるようにつとめてみてごらん。
人生の深い意味は思考のもっとむこう側にあるんだ...人生は現実のおとぎ話のようなものなんだ...神がきみにささげた美しい贈りものなんだよ...なぜなら神はきみを愛しているからね...」

彼はぼくに、ものごとをもういちど、別の新しい視点から見ることを教えてくれた。
ごくふつうに見なれてきた、そしてらあらためて注意をはらうことのなかったこの日常の世界ーー以前にはいちどたりとも感じたこともなかったーーのことを。
ほんとうに自分は天国にいるんだということに、いまはじめてはっきり気がついた...。

p75
「あのときは目ざめていたんだよ!
いまは催眠状態でねむっている。
人生には少しもすばらしいことがなくて、きけんなことばかりでいっぱいだと思いこんでいる。
潮騒も耳にはいらなければ、夜の香りも感じない。
歩いていることも、ほんとうに"見る“とはどういうことなのかの認識もない。
呼吸することも楽しまない。
きみはいまは催眠状態にいるんだよ。
否定的な催眠状態だ。
ちょうど戦争をなにか"栄光“のように感じているひととか、自分の考えに同意しないひとをみな敵だとみなしているひととか、制服を着ているだけで、なんだかえらくなったように感じているひととおなじようにね。
これらのひとたちはみな、催眠状態だ。
催眠状態にかかっていて、深くねむっているんだ。
もし、人生やその瞬間が美しいと感じはじめたら、そのひとは目ざめはじめているんだ。
目ざめているひとは、人生は、すばらしい天国であることを知っていて、瞬間、瞬間を満喫することができる...
でもあまり、多くのことを未開文明に要求するのはよそう...
自殺するひともいる。
なんてバカなことか気がついたかい。
自殺するなんて!」


アミがいうように、未来の社会は、“農園"のような生活形態になるというのに対し、ぼくは全く逆に考えていた。


「地球ではすべて反対に考えられる。
もしそうでなければ、また自滅のききに直面することもないんだけどね」


「彼らは先々のことをいろいろ想像して思いなやんだりなんかしないんだよ。
ただ、このいまを充実させることを、まず心がけているんだ。
きみにもこれを学んでほしいね」


「好きということはひとつの愛のかたちだ。
愛がなければ楽しみもない。
意識がなくてもおなじことだ。
思考は人間のもっている可能性の中で三番目に位置する。
た第1位は愛が占める...
われわれはすべてを愛するように心がけている。
愛をもって生きるほうが、ずっと楽しく生きられるんだよ。
きみは月が好きではなかったね。
でも、ぼくは好きだ。
だから、きみよりよけいにたのしんているし、より幸せなんだよ」


「地球じゃ、思考こそが最高だと思っている。
つまり、やっと第三位の水準にいる。
だからよく考える人のことを、賢者とか物知りって言うんだ」
「どうしてこんな単純なことがわからないんだろう」
「なぜなら、ふたつあるうちのたったひとつの脳しか使わないからだ。
思考では、愛を味わうことはできない。
感情は思考とは異なったものだ。
でもなかには、感情とはなにかとても原始的なものでそれは思考にとってかわられるべきだという考えをもつひともいて、戦争やテロ行為や汚職、自然破壊などを正統化する理論をつくりあげてしまっている。
いま、地球はそのとても"インテリな“考え、その"“すばらしい"理論のおかげで消滅の危機にさらされているんだよ」
「きみの言うとおりだ、アミ地球じゃものごとをまったく逆に考えている」


五百歳


p145 第9章 宇宙の基本法
「まったくねむらないというわけじゃない。
われわれもときどきはねむる必要がある。
でも"充電“するというよりも夢を通してなにかを受信するという目的でね。わかる?
でもわれわれは地球人のようにたくさん"放電“しないから、ほんの少しねむるだけでじゅうぶんなんだよ」
「なんてことだ!
人生を最大限に楽しんで五百年も生きて、おまけにほんの少ししかねむらないなんて...
でも、どうしてその男のひとが五百歳だということがわかるの?」
「ああそれは、彼の服装のそでとか、いくつかのかざりの趣味なんかでね。
ちょっとはなしてみたいかい?」

「われわれの先祖もずっとむかし、地球からきたんだよ」
「その文明は愛がとても不足していたために自滅してしまったんだよ...」
「でもたいくつしないんですか?」

「頭がなにかおもしろそうなことをさがすけど、なにもすることが見つからないこと、ひまで苦しむことだよ」
「ああそうだ。
もうその言葉すっかり忘れていたよ....
いやいや、たいくつなんかしないよ。
どうしてたいくつしなくちゃいけないんだい?」
「たとえば、そんなに長く生きていることに対して...」
「もし、思考が愛のために使われているとき、愛のために奉仕しているときには、たいくつというのはありえないんだよ」

「ぼくはとても熱烈な恋をしているよ」
「人生にさ、宇宙に、人々に、そして愛に生きていることにね...」

「地球にぼくのメッセージをもっていってくれないかね」
「はい、もちろん、それはなんですか?」
「愛、統一、そして平和だよ」

「文明世界にはしっとというものが存在しないからね」

p152
機械が黙々と働いている田んぼや畑があらわれてきた。

ひとのまったく住んでいないところもなければ、都市のように人々の密集しているところもなかった。
石や木や草花で両脇を飾られた小道や小川の橋や滝などが、はるかに見えてきた。
それはまるで、日本の庭園みたいだった。
「自動車も汽車もぜんぜん見あたらないね」
「ここでは輸送はすべて空を使っているから、そういったものは必要ないんだ」
「でもどうしてみんなおたがいにぶつかったりしないの?」
「すべての円盤は"スーパーコンピューター“と直結してあって、それぞれの円盤のそうじゅうに干渉しているんだ」
「衝突することは不可能なんだよ。
"スーパーコンピューター“が許可してくれないからね」
「オフィルにはいくつ国があるの?」
「ひとつもない。
文明世界だからね、オフィルは...」
「ここはもう、みな組織化し終わっている。
もしなにか特別なことがあった場合、賢者たちがその分野の専門家と集まって決定したり、コンピューターにインプットしたりする。
でもじっさい、ほんの少ししかすることはない。
みな計画が立てられていて、機械がほとんとやってしまうからね」
「じゃみんな、なにをするの?」
「人生を楽しく、充実して生きることだよ。
楽しんだり、はたらいたり、勉強したり、奉仕したり、たすけの必要な人を援助したり...でもわれわれの世界はたいていの問題は解決ずみなので、おもに、未開文明の援助をするんだよ。
でも、ざんねんながら、すべて“救済計画"の枠の中でしかできないので、あまり多くのことはできないけど。
たとえば“メッセージ"を送ったり、
いまぼくがやっているように、きみのようなひとと直接"コンタクト“をもったり、愛を説いている宗教のたんじょうを"たすけたり“ね。
砂漠で"マナ(パン)“が天から降ってきたの、知っているだろう...
(訳注:出エジプト記16章参照
モーセがイスラエル人をひきつれて、シンの荒野に入ったとき、神が人々のためにパンを天からおろされたことをさしている)」
「じゃあれは、きみたち宇宙人がしたことなの?」
「そのとおりだよ。
それからまた、ある文明が自滅していくとき、高い度数をもっている人々の救済活動にさんかしたりとかね...
アトランティス大陸がどんなふうにして沈んでいったかそれはまったく想像を絶することだったよ」
「爆弾のため?」
「うん、それと憎悪と苦悩、恐怖など、地球は人間のこれらの否定的な放熱には、たえることができなかったんだ。
もちろん、核爆弾の破裂はそれ以上にね。
そして大陸全体が海の中へ沈んでいった。
もし地球人が、いま変わらなかったとしたら、そして原爆の炸裂や戦争や不幸がこのままつづいていったら、地球はまた、そのうちたえられなくなるだろうね。
そうしたら、前とおなじようなことがふたたび起こらないとはだれにも云えないよ...」

p156
「すべてみな、さいごには、自分たちにはね返ってくるんだよ」
「だからこそ、われわれははたらいているんだよ」
「でも宇宙人がいることをまったく信じないひともたくさんいるよ...」
「そういうひとたちはとてもむじゃきなんだよ。
われわれはたんに存在しているだけでなく、地球人のすることをいつも注意深く観察しているんだ。
宇宙全体はひとつの生きている有機体なんだよ。
だからわれわれは、未開文明の科学の新発見を安心して見ているわけにはいかないんだ。
前にもいったように、ある種のエネルギーの悪用は、宇宙の均衡をくずすことになるし、もちろんわれわれの世界もその中にふくまれている。
すべてみな、はね返ってくるんだよ。
だから、われわれはなんとか、地球人がこの危機を乗りこえてくれるようにとはたらいているんだよ」

p157
「アミ、ところで、見わたしたところ、どこにも金網がはってないようだけど、いったいどうやって、自分と他人の土地を区別するの?」
「その必要はないんだ。
ここでは、すべてのものがみんなのものだからね...」
しばらくの間考えこんだ。
「じゃだれも進歩することに、関心をもってないの?
「いいたいことがよくわからないな」
「ほかのひとに差をつけて、ぬけ出ることだよ」
「より高い進歩度をもつことかな?
それなら精神訓練があるけどね」
「その度数のことじゃないよ」
「じゃなんなの?」
「他人より、よけいにもつことだよ」
「よけいにもつことって、なにをもつんだい。ぺドゥリート」
「お金だよ」
「でも、ここにはお金は存在していないよ」
「じゃどうやって、ものを買うの?」
「売り買いはしない。
もしだれかがなにか必要なものがあったら、行ってもってくる...」
「なんでも?」
「うん、必要なもねをね」
「どんなものでも?」
耳に入ってくる言葉が信じられなかった。
「もしだれかがなにかを必要とし、その必要なものがそこにある。
それをもってきてどこがいけないの?」
「そのへんを走っている小さな車も?」
「うん、それに円盤もね。
もし必要なら」
とアミはこの国ではしごくあたりまえのことであるかのようにぼくに言った。
「だれでも、空とぶ円盤をもつことができるの?」
「だれでも、円盤を使うことができる」とアミがはっきりと言った。
「じゃ、この円盤はきみのものなの?」
「いまは、ぼくが使っている。きみもそうだ」
「きみのものがどうか聞いているんだアミ」
「ぺドゥリート、"きみのもの“って、きみが言いたいのは所有ということだと思うけど...
それは前にも言ったように、すべてのものがみんなのものなんだよ。
必要なひとが、必要なものを、必要なときに使うんだ」
「じゃ使わなくなったときは?」
「そうしたら使わないまでの話だよ」
「もちろんそうだけどね。
たとえば、この円盤とおなじようなものをひとつ運んで、ぼくの家の庭に使わないときでもおいておくことはできるの?」
「どのくらい、使わないでおいておくの?」
「たとえば、..三日くらい」
「それだったら、円盤をおくように指定されている"飛行場“においたほうがいいね。
そうすれば、きみが使っていないときにほかのひとが使うことができるし、きみがそのあとで使いたいときには行って用意されてあるおなじものを使えばいい」

p161
「それは所有病だよ。エゴイズムだ」

「歯ブラシもほかの個人的な所有物もなにもひとと共用する必要はない。
ここでは、ものはあまっているんだ、だれもそれにこだわったりするひとはいない。
でも円盤をひとと共用するのがいやだとはね。
そのうえ、"飛行場“では機械が円盤を点検したり、修理してくれて、自分でわざわざやらなくてもいいんだよ」
「法律はないの?」
「ある。
でも例の基本法に基づいていて、すべての人々が幸せになるようにつくられているんだ」
「ここには、罰もなければ、刑務所もない。
もしだれかがなにか過失をおかしたばあい、そのひとじしんが苦しむことになるんだよ。
つまり、自分で自分を罰するんだ」
「かりになぐったと想像してごらん。
どう感じる?」
「そりゃ、とても心が痛むよ。
とても後悔するし、たえられないことだよ...」
「それが自分で自分を罰するということだよ。
ひとが罰することも、投獄することも必要ない。
たとえば、ここはだれもしないことがあるけれど、それは法が禁止しているからじゃないんだ。
きみはおばあさんを傷つけたり、侮辱したり、彼女のものを盗んだりなんかしないだろう。
それどころか、反対にたすけたり、保護したりするだろう」
「うんもちろん、だってぼく、おばあちゃんのこと愛してるもん」
「ここは、みんな愛し合っているんだ。
みんな兄弟なんだよ」

とつぜん、まるで目からうろこが落ちるように理解できた。
アミの説明のおかげで、彼が言おうとするすべてがわかった。
この世界の人々はおたがいに、みんな愛し合っている大きな家族なんだ。
だから、みんなすべてを分かち合って仲よく生きているんだ。
そう考えるととても単純なことのように思えた。

「宇宙のすべての文明世界は、みんなおなじように組織されているんだよ」とアミは、ぼくがやっと理解したことをよろこんで言った。
「それじゃ組織の基本は愛なの?」
「そのとおり、ぺドゥリート。やっとわかったね。
それが宇宙の基本法なんだよ」

「とても単純で、素朴で、しごくあたりまえのことのようであるけれど、これを感じ体得するのは容易なことじゃない。
だからこそ進歩が必要になってくるんだ。
進歩とは、愛により近づいていくということを意味しているんだ。
もっとも進歩したひとが、より崇高な愛を体験し、より深い愛を表現するんだ。
ほんとうの人間の大きさとは、ただ、そのひとの愛の度数によって決定されるんだよ...」
「でもどうして、そんなに大変なことなの?」
「うん、それはわれわれの内部には障害があって、それがわれわれのいちばん素晴らしい感覚である愛をはばんだり、ブレーキをかけたりしているんだ」
「その障害って?」
「エゴだよ。自我、自己、うぬぼれ、われわれ自身に対するまちがった考え、ニセの自分だよ。
ひとにエゴがたくさん育っていると、他人よりも自分がずっと重要だと考えるようになり、ひとを軽蔑したり傷付けたり、利用したり、他人の人生を支配したりする権利まてあるように思いこんでくる。
エゴは愛が育つさいの大きな障害になっているから、他人に対するいつくしみ、思いやり、あわれみ、やさしさ、愛情などを感じさせにくくするんだよ。
たとえば、
エゴイスト...自分以外にはまったく興味をもっていない。
自己崇拝者...自分以外のだれも崇拝しない。
自己本位者...自分のことしか話さない。
自己中心主義者...宇宙が自分を中心にまわっていると思いこんでいるひと。
人間の進歩とは、エゴを減少させて、愛が育っていくようにすることを言うんだよ」
「じゃ、地球人はエゴをたくさんもっているっていうことなの?...」
「それは、それぞれの進歩の度合いによるよ。
じゃ、また、見学をつづけよう。ぺドゥリート」

以上、240ページの一部です。😊


この本は絶版になっています。
私は県立図書館から借りて、大事なところを全てノートに書き写しました。
検索すると、全文を朗読しているYouTubeがあります。

とても大事なことをとても解りやすく書いている素晴らしい本です。
どうぞ幸せ💓な人生にお役立てください。
🌍️✨



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