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【デュエプレ】スタートチャージ10「ダーウィン」の記録

先日デュエプレで始まったSPルール「スタートチャージ10」は、私のとても好きなルールである。はじめから10マナたまっている状態から始まるデュエマは、楽しもうと思えばいかようにでも楽しめるものだ。今までいくつかスタートチャージ10に参加したが、私は毎回同じテーマである。そのテーマとは、「ダーウィン」だ。何の種族にでも進化できる「イノセント」なクリーチャーたちをいろいろと進化させることを主題とするデッキで、この有り様を「進化論」で有名な「ダーウィン」になぞらえたデッキタイプである。この度、スタートチャージ10においての「ダーウィン」デッキの楽しさをぶちまける形となるわけだが、例の如く、「負けても100ポイント」のマインドで考えていることには留意していただきたい。
今回の使用デッキは以下である。


ダーウィン

デッキコンセプト、魅力

「好きな種族の進化クリーチャー」に進化できるという「イノセント」クリーチャーたちを自由に進化させることを主眼としている。「式神イノセント」をはじめとする「イノセント」クリーチャーたちの効果テキストには、デュエプレには珍しい、「好きな種族」という文言が含まれている。

式神の声は、無垢な肯定である。


これは「好きな数」などの表現と同じように効果先のカードの任意性を表すものだが、なんだか自分の好みによりそってくれているような表現にも感じられ、大変惹かれたものだ。「何の種族にも進化できる」のはもちろん、「自分が好きだと思う種族の進化クリーチャーを何であっても肯定し、活躍させる」ともとれる、面白いテキストであろう。
この文言に惹かれて、「好きな進化クリーチャー」を詰め込んでしまったのがこのデッキである。といいながら、「エンペラー・マルコ」や「ガガ・アルカディアス」「バルカディアス」の採用はやや勝ちにこだわった結果である。基本的に、手札に来たたいへんかっこいい進化クリーチャーを「イノセント」を種として投げつけていく。10コストで投げてしまいたいので、「無垢の宝剣」「コマンダー・イノセント」とあわせて1ターン目に出せる6コスト、および「式神イノセント」から出せる7コストを優先して採用している。また、せっかく進化クリーチャーを大量に採用しているからという理由で、好きな究極進化クリーチャーも入れてしまった。「何者にもなれる」という「式神イノセント」の言葉がどこまでいくのか、それを見守るようなデッキである。

使用感


面白い。そもそもスタートチャージ10ルールそのものがおおざっぱで豪快な動きを許す、気楽なルールであるから、何があろうと笑えてきてしまう。私のデッキについて言うならば、まず「イノセント」シリーズの中で「コマンダー・イノセント」はかなりの実力者だと感じた。

パワーが高く、cvも特別なためお得である。

彼は「護りの角フィオナ」の探索対象を絞ることができる8枚目以降の「イノセント」である点が非常に優れている。

「好きな種族の進化クリーチャー」のひとつ。

従来のダーウィンでは「フィオナ」からの探索対象は「イノセント」シリーズで埋まってしまい、さらに「フィオナ」自身も入ってしまう点がもどかしかったが、「コマンダー・イノセント」はそれを解決しうる。私の場合、「グレイトフル・ライフ」採用によって探索確定にはできなくなっているが、「イノセント」か進化クリーチャーを確実に区別し、必要に応じて持ってくることができるのが取り回しよく、好ましい。
また、全体的な話になるが、とにかく楽しい。「進化設計図」が4枚5枚平気で引き込んでくれる。

イラストはまさしく、ダーウィンの体現である。

しかもそれを対戦相手が目の当たりにするのが素晴らしい。「ドルザバード」「バジュラ」「マルコ」「バイオレンス・サンダー」などのそうそうたる者たちが手札に加えられるさまを見せつけることができれば、それはまさしく「コマンダー・イノセント」の設計図となるであろう。

絶賛活躍中の進化先。


基本的に、「イノセント」シリーズと進化設計図があれば他に「好きな進化クリーチャー」を搭載するだけで楽しめる点もよかった。ハイランダー気味にすることで、何に進化するのかもわからない面白さも味わえる。

15戦ほどしてみたが、6勝9敗。「カモン・ピッピー」を採用した超次元に多くあたり、かなり負けた。「ガガ・アルカディアス」「バルカディアス」が都合よく間に合う試合もあったが、肝心の「カモン・ピッピー」「次元流の剛力」からの展開を封じられず、たこ殴りにされてしまった。一方、その他の、ギャンブル系デッキや面白いデッキには結構勝ててしまう。一試合ごとの盤面が見栄え良く、動きも変幻自在であるから、総じて楽しみながらも意外と勝てるような形となった。

直近5戦の戦績

① vs「ハカイ・デストロイヤー」 後攻

相手は不運である。設計図しか入っていない。


初手で「マイタケ」「ハカイ・デストロイヤー」を投げられるも、問題なし。増えた手札で「ガガ・アルカディアス」を展開し、「ハカイ・デストロイヤー」をバトルでハカイ。のちに「ドルザバード」などを展開し、2ターン後に勝利。

② vs「ラッキー・ダーツ」    先攻

ポピュラーなガチャデッキ。


初手が振るわず、「ジャラ」と「式神イノセント」。盤面制圧より「ガンヴィート・ブラスター」「ロスト・ソウル」によるハンデスを警戒し、二体展開。相手の動きは「ダーツ」から「ロスト・ソウル」で結果的に正解だった。次ターンに「進化設計図」を引き、「ドルザバード」「マルコ」「フィオナ」を引き込む。しばらく膠着したが、「ドルザバード」で殴りきって勝利。

③ vs「カモン・ピッピー」    先攻

かねてからの懸案。ひたすらに勝てぬ。


初手で進化しか引かず、完全に動けず。相手はまさかの「カモン・ピッピー」二体展開で「リュウセイ・ドラゴン」完成。シールドから引いた「バルカディアス」を叩きつけるも、後に続かなかった。2ターン後に「カモン・ピッピー」「ミランダ」から再度展開され、負け。

④ vs「超次元コントロール」   後攻
イノセントを引けていたが、相手はいきなり「ガンヴィート・ブラスター」。手札がなくなったがトップで「進化設計図」を引き、リソース補充。しかしながら肝心の進化元が引けず、ずるずる負ける。

⑤  vs「カモン・ピッピー」    先攻
先攻でイノセント、「マルコ」を引いたためまずドロー。相手は「フェアリー・ホール」から「カモン・ピッピー」で覚醒リンク。ひっくり返せずに敗北。 

このような形で、事故率も低くなく、進化したはいいが次の進化に続かないとか、一部ハンデスに弱いとかの弱点をかかえている。しかし私にとって弱点のないデッキはあまり面白くない。構築段階で弱点がないということは、プレイヤー自身の運とプレイングが唯一の弱点となってしまうわけで、いずれも私にとって最大の弱点だ。
利点は、とにかくヒロイックであることだ。こういう報酬と不可分の特殊ルール下においては、どうしても作業感が強くなり、茫漠としてしまいがちだが、進化クリーチャーの種類を多くすることで派手で変化に富んだ試合展開を実現している。私としては、特殊ルールでは勝敗は二の次で、楽しさが優先との信条であるから、こういうデッキを使っている。是非使え、とはいわないまでも、一度作って眺めるくらいはする価値があるのではないだろうか。

画像はいずれも、https://dmps.takaratomy.co.jp/card/


に依った。




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