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「わたし」のハッシュタグ

人生における山選びについて
皆が挑戦する大きな山で頂上を目指すことは確かにかっこいい。
ところが山は他にもある。誰も登ろうとしない手つかずの山、あるいは中堅の山を何個か制覇するという道もある。

「アイデンティティのつくり方」
各務太郎さんと森山博暢さん

学歴神話という山を、
登ってきた1980年代生まれです。

ところが違う山もあることが、
表面化したときに42歳を迎えています。

ノマド
fire
副業・複業

終身雇用ではない
他の山という人生の山を選べれば
選べる多様な社会ほどの生きづらさ。

他山の石が自分を磨くとすれば、
「他の山」を選んだ方が豊かな人生。
かもしれないけど、そう簡単ではない、
終身雇用山。

てっぺんをとらなくても、
低くても複数の山を登るほうの魅力は、
確かに大きい。


例えば前衛芸術家の草間彌生さんであれば、多くの人は真っ先に「#水玉」や「#カボチャ」を連想するのではないだろうか?
世界に誇る日本を代表する建築家の安藤忠雄さんであれば「#コンクリート」や「#幾何学」というイメージを持つ人も多いだろう。本当は各々これ以外にも多様な作品を数多くつくられているのだが、マスからの目線ではこう見えている。

同上

草間さんも、安藤さんも、
「誰も登ろうとしない手付かずの山」
に上り、名を馳してこられた。

そこまでの手付かずの山でなくとも、
名の知れた山よりも、
名無しの山を開拓したいと言う
アイデンティティでもある。

そしてある到達した時点で、それはまた、
「名」の付された山になり、もはやそこに
付け入る余地はまったくない。

そうしてまた、名もなき山を登ることが、
人生の醍醐味であると自覚しながらも
容易いものではないことを自認する。

これらのハッシュタグは、クリエイティブ業界では「作風」や「作家性」と呼ばれ、アイデンティティとほぼ同義である。彼らのお客さんは、必ずしもアートや建築に精通しているわけではないが、彼らの「作風」に一目惚れし、自分も同じようなものが欲しいと思って発注するのだ。

同上

はて、mae3という人のハッシュタグは何か?

現時点では「ない」のだが、
自分で自分のハッシュタグをつけることは、
「フィッティングルームで試着する」かの
ごとく、自由で無料だ。

作風とは、生き様である。

#空と雲と太陽と月
#書くことと生きること
#自分と向き合う
#社会の風向きを変える



これはある意味ではブランド品のロゴマークのようなもので、語弊を恐れずに言えば、どんなものであっても、そのロゴが付いていれば喜んで買う人がいるくらいとても強いセールスカを持っている。もし自分の人生にもそのくらいパワフルなハッシュタグが付いたとしたら、恐らく一生食べていくのに困ることはないだろう。

同上

「ロゴがついているだけで」
とは、
誰もが知る企業名の肩書き・役職。

ともいえるけど、
そうでなくて、「姓名またはペンネーム」
だけで人生を勝負できる、
付加価値で食べていけるハッシュタグが欲しい


まだ「作風」や認知が確立されていないような未熟な場合でも、自分を知らない人に自分を売り込む場面で、このハッシュタグ的表現手法が役に立つ。それは、
「これから将来やりたいことを、周知の事象の組み合わせで表現する」
というものだ。この手法が効力を最大限発揮するのが「エレベーターピッチ」と呼ばれるシチュエーションである。
エレベーターピッチとは、その昔、映画の聖地ハリウッドで、売れっ子脚本家を夢見る大量の若者たちが、たまたま映画会社のビルのエレベーターで大物プロデューサーと乗り合わせた時にー。

同上

自己紹介革命。

名前、出身地、所属組織。

を、エレベーターピッチ、するところで
意味はなく、さりとて、
エレベーターの数秒で売り込めるハッシュタグは稼ぐためではなく、生き抜くためでもなく、
生きていることの実感を、引け目なく、
晒せる状態が常態であることの理想形。

この考え方における現在と未来の関係性を考えてみよう。
彼らは著書の中で"Future Cone(未来の三角錐)”と呼ばれるダイアグラムを描いている。
私たちは無意識的に、未来への時間軸というのは一本のレールのようなもので、私たちはその上をただ受動的に流されていくしかない、と思い込んでいた。
ところがこのダイアグラムが示しているのは、未来には、起こり得る可能性に準じて幅があるのではないか?ということ。
横軸を時間軸として、左側に「現在」・右側に「未来」、縦軸はその事象の「起こり得る可能性」を示している。

同上

ハッシュタグは、今ではない。
未来で良い。
試着室で着飾る自分は数秒後の未来だ。

ここで、未来のハッシュタグを記しておく。

#未来は変えられる

きょうもお読みいただきありがとうございます

あなたの#は何ですか?

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