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(3年目の記録)2023.10月

真ん中辺り

10月初旬、疑問が浮上した。
どうも、畝(畑内にある直線状に土を盛っている所)の中央辺りにある苗に葉や実の黄化が多く見られ、畝の端にある苗の葉や実は、青々している事に気が付いた。

何故だ?原因は?
ここからは推測になるが、以下の事が関係あるかも。
・中央にいく程風通しが悪くなり、病気等になりやすい
・通路がカチカチで、肥料・水分が上手く吸収できていない
・   〃    、酸欠状態
元々根張りが弱かった事に加え、以上が原因で更に根が弱った可能性があるのではなかろうか。と推測。
あくまでも、推測の域を出ない。

もう10月で終盤にも突入したので、これ以上何かするつもりはない。
見守り、終盤に向けての片付けを例年よりも早めに取り掛かるのみ。
推測も見当外れではないと思うが、はっきりするにこした事はない。
明確な原因があるのであれば知りたい。

元気な方のシシトウ苗

担当とは?

台風前後に圃場や苗の様子を心配し連絡してくれ期待していた新担当も、その後連絡しても返答なしの音沙汰なしとなった。
しばらくして新部会長から、担当を外れ部署も勤務地も移動していると聞き驚愕。担当を外れるとか移動する事になったとか、何も連絡はなかった。

多く質問がある時や直ぐに回答が欲しい時は、新担当へ連絡しても「調べたら、確認したらまた連絡します」と連絡を待たなければいけなかったので、そういう時は前の担当に連絡をしていた。
ただ、質問が1つで急がない時や確認の連絡時には新担当へ連絡をしたが、いつの日からか応答がなくなり、その後は連絡をせず。

前の担当にいつまでも頼り連絡をし続けては、相手方も他の業務で忙しいだろうと思い、もうJAに頼るのは止めた。
というか、不信感だらけだ。毎年担当が変わり、交代する事も交代した事も連絡はいつもなく、急な来訪で知ったり他の方から又聞きで知る。担当とセンター(肥料・農薬等農業関係取扱い所)等とのやり取りというか、連携も出来ていない。あっちとこっちで言う事も対応も違う事が度々あり、その都度こちらとしては困惑する事もあった。

自分の態度や説明等も至らない事が多々あったと思うが、3年目にしてようやく自分にも少し余裕と理解が出てきたのか、やり取りが少々躓く事はあるものの、センターとの関係は良好になってきた感じがする。
が、どうも担当とは、、、と言うか、3年目に入り疑問が出てきた。

”担当”の立ち位置とは??
困り事や相談事があればいつでも連絡どうぞ。と、1年目に言われた記憶。
その記憶のまま2年目に入ったわけだが、担当が変わりどうも対応も1年目と少々違う。(まあ、人が変われば対応が多少違うのは当たり前かな)
そして3年目、また担当が変わり、2年目に続きどんどん対応(注文書・説明会等の配布や実施)が遅くなっていった。
そして、思った ↑ の疑問。担当とは何ぞや??

9月前頃だったか?ふと、そう疑問が湧き、一体JAがどういう立ち位置でこの”担当”という者を設けているのか?そして、こちらとしてどの様に接するべき対象なのか?を聞き、”担当”という存在をハッキリさせたいと思った。
担当と自分の”担当としての役割”の認識が違うから、上手く嚙み合わないのではなかろうか?と思ったからだ。
そういう考えが出て間もなく、応答が途切れ、こちらの意欲も途切れた。
そして極めつけが、連絡なしの新担当移動。

猫ミームの「はぁ??」である。
もう頼る対象でも、何かしらを確認する対象でもない。そう思う事にした。
もしかしたら、自分がただ単に頼り過ぎていただけなのかもしれない。
最初から存在しないものとして考えれば、何も支障はない。うん。
そう思ったら、気分的に楽になった。
猫ミームの「ハッピハッピハッピー♫♪×2」である。

並行して

10月初旬~中旬は、例年よりも減少したものの収穫と出荷をぼちぼち行い、病気等で症状が良くなく実なりも芳しくない苗を撤去していった。
3年目ともなれば、もう少し上手い具合に栽培が出来るかと思いきや、毎年毎年同じ事や違う事で悩み、その悩みの内容も頻度や濃さがまちまち。

実践あるのみだな~。
見て触って感じて、体験して学ぶ。勉強あるのみ。まだまだです。

そして、ぼちぼちシシトウ栽培と並行していたのが、他野菜の栽培。
9月から種まきをし苗作りから挑戦した「ミニ白菜ことタイニーシュシュ」栽培を始め、他にも「二十日大根ことラディッシュ」や「人参」も10月から種まき開始。

10月に入り、シシトウ跡地に準備した畝に「ミニ白菜」を定植。
これまで冬場は栽培をお休みしていたが、今年(2023)からは冬期も栽培をしてみる事にした。
きっかけは、直売所からの連絡で9月初めに『インボイス制度と栽培について』の講習会が行われたので、参加。そこで「タイニーシュシュ」という品種のミニ白菜を知り、どうしても栽培したくなったのが始まり。
後は、色々と調べていて畑を冬場休めるという方法もあれば、逆に休めず作物を育て続ける事が良いとされる方法もあると知り、試してみる事にした。

何が自分やこの土地・土にとって良いのか?合っているのか?
それは、やってみないと分からない。
色々と試してみる事で、自分と土地・土に合った栽培方法が見つかり確立出来ると良いなぁ。

恒例病

10月下旬に入り、とうとうやってきた”うどん粉病”
外側の畝ではあるが、やはり畝の中央の苗だった。

うどん粉病とは・・・
 植物の葉や茎にうどん粉をまぶした様に白いカビが生える状態のこと
 英語で「Powdery mildew」と言い、多くの植物に発生する
 放置すると光合成が行えなくなり葉が枯れたり、他へ感染も広がる
原因と対策
 高温多湿が原因とされるため、排水・通気・日当たりの良い土壌で栽培をする事が重要
 初期段階であれば、自作スプレーの散布でも繁殖を抑えられる
  酢(酸性)や重曹(アルカリ性)を薄めてスプレー
  酢や重曹に触れるだけでも効果あり
  見つけ次第、症状の出た葉の除去やスプレー散布で対処
 ただし、症状が進行している場合は感染を防ぐため、薬剤を使用する事もある

カビ(糸状菌)や寄生菌について、分かりやすいサイトがあったので添付。
ガーデンサイトで野菜栽培とは直接関係はないが、病原菌に関しては花も植物であり症状含め特徴や種類(大まかな分類)は同じなので、ご興味あればどうぞ。
説明や表示が簡潔で見やすく分かりやすい!と思ったサイトです。

そして、対策としては病葉取り。
1年目はとても怖い病気かと思い、それはそれは恐れていた記憶。
聞いたり調べたりした所、連作をすれば発生もしやすくなるし、結構な頻度で色んな野菜に発生する症状だと知った。予防(薬剤散布等)をすれば防ぐ事が可能であったり、早期対処で自然治癒も可能とか。
風で白い粉が舞う事も恐れていたが、人に害はないとの事。

もう10月下旬で、終盤戦。例年なら12月まで出来る限り出荷をして値を確認していたが、12月までは難しいと判断。
要観察しながらちまちま病葉を取り除き、疲労困憊苗を徐々に撤去していき、然程遠くない終わりを待つのみ。

感染の広がりは見えたものの、昨年よりは遅い。一気に蔓延というよりも、少しずつほんの少しずつ拡大。

ラスト出荷

10月末頃には、朝晩との寒暖差も出てきて実の黒味も数も増し、収量も出荷可能な実の量も減少。
それまでに弱った苗も都度撤去していたので、圃場に残ったシシトウ苗は半分ほどになっていた。
今回(2023)は、この先出荷を続けられる程の量が望めず、これ以上ダラダラと出荷をしても何のメリットもないので、10月末日をもって出荷を終了。
前回(2022)より1ヶ月以上も早く終わりを迎えた。

寂しいとか残念というよりも、今回は色んな面で上手くいかず仕方のない事だったと諦めモード。
ただ、2023年から直売所への出品も開始したので、片付けながら収穫した分についてはそちらで対応しよう、という気持ち的余裕もあり。
もっと定期的に良い物が作れる様になれば、更に販路を増やしたいと思っている。

定義

「良い物」の定義は人それぞれ。
栽培をスタートさせる前は、やはり見た目重視で選んでいた自分。
栽培をスタートさせた後は、見た目よりも栽培過程や作る人の思い。
そんな変化が自分の中に現れ、変わった価値観や感じ方。

どれが正解とか間違いとか、良いとか悪いとかではなく、人それぞれ。
「良い野菜」の定義は、沢山あると考える。
JAで定めた基準、店側で定めた基準、消費者が購入する際に持っている基準。
生産者が美しいと感じている基準。
場所や要所、個々で「良い野菜」の定義は様々。

色んな考えがあっていいと思うし、あるべきだし、色んな考えを知り理解する事も大切だけど、無理に合わせる必要もない。
無理強いなく、お互いがお互いを尊重出来、皆が自由に好きな物を選べればいい。

野菜の栽培も同じ。
色んな微生物を生かし、活かして、良い土で美味しい野菜を育てる。善か悪かではなく、共存。
まずは「良い土」作りからだな。先はまだまだ長そうだな~

こんな事を綴っていたら「アーユルヴェーダ」と「チャクラ」という言葉が頭に浮かんだ。

何の話だっけ?
食べ物が人を形成するっちゅー話? いや、定義の話だ。

ただ、最後に二言。
好き嫌いがあるのは仕方ない。 人間だもん。

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