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いただきもの:part4(珍物)

きっかけ

前回秋の味覚としてご紹介した『いただきもの』で、とても珍しい植物を栽培されているご近所さんのお話に少し触れたのですが、今回はその方から「いただいたもの」のご紹介をしていきます。

地区の出事に参加する様になり毎年少しずつご近所の方との交流が増えているこの頃。
今年も草刈りだったか?神社の掃除の後だったか?作物栽培の話に花が付き、作業終了後に栽培している作物を見学させてもらうことに。
温室栽培用のハウスもあると言うことで、自分も行く行くは小さくてもハウスを設置したいと考えていたのでハウスの見学も兼ねたご訪問となりました。

実は、いつも車で通る際にハウスは目にしていたので気になってたんですよね。
欲言えば、地区の方の畑を1軒ずつご訪問したいです。
何をどの様にどんな場所で栽培しているのか?自分がシシトウを栽培し始めてから、そんな事が気になるというか興味を持つようになりました。
地区の方なら自分から声掛けをすれば嫌な顔せずに見学させてくれると思いますが、急ぐような事でもないし今回の様に会話からのご縁でご訪問といった方が自分的にもストレスがなくスムーズに見学に行けるのが良いと感じているのです。

そして、いざ訪問。
凄かったです。見知る作物もありましたが、ほぼ初対面の作物ばかり。
聞いた事やTVで見た事があっても実際見るのはお初なモノも。
主には【世界の唐辛子】を10種以上栽培されていて、その他にも初見に初耳の果物まで趣味で作られているとのこと。
畑の広さはハウスを入れても自分がシシトウを栽培している畑と然程変わらない。
なのに、多種多様な作物をほぼきちんと食す事が可能なレベルで栽培出来ている。
ここで出会わなければもしかしたら一生見る事も食す事もなかったであろう食物。

それから何度か訪問して思ったことがあります。
畑が小さくても工夫次第で多くの作物を育てることが可能であり、何よりも楽しそうだと。
そうなんです、自分の様にお金にしようとして野菜を育てていると楽しいは段々と二の次三の次になり、挙げ句の果てには栽培の楽しさまで失っていく様になる。
そうなりかけていた時に、この出会い。
自分にとってとても良きタイミングでのご近所さま畑訪問でした。

珍物:やさい

ここからは、訪問で「いただいたもの」のご紹介です。
もしかしたら既に見た事も食した事もある作物かもしれませんが、自分にとっては初見の“珍しい作物”だったので“珍物”としました。

それでは【世界の唐辛子】の中から3点ご紹介。

ポブラーノ(原産国:メキシコ)
左:ジャワ唐辛子(原産国:インドネシア)
確か… 右:ベトナム唐辛子(原産国:ベトナム)

自分がいただいて実際に食した唐辛子は、↑の3種と他に覚えているのは“ハラペーニョ”です。
ハバネロもいただきましたが、怖くて触る事も調理する事ももちろん食す事も出来ませんでした。。。
1番最初にいただいて食したのが“ハラペーニョ”でしたが、ビビり過ぎて調理時は手袋着用+種全取り+千切りにして少量を肉・野菜と炒めて食すという、ハラペーニョの良さを全消しした様な?味わい方をしたのでした。

後に、いただいた方から↓の“辛さ指標”となる様な表をいただき目で見て“辛さ”を理解。

黒文字はその方が栽培されている唐辛子
もうナーガモリッチ以下は想像も出来んです

この値(スコヴィル値)なるものを知り、画像3種の唐辛子が何も問題ないことを理解し、気持ちよく調理をし食すことが出来ました。

奥:ポブラーノの醤油漬け
左:ベトナム唐辛子のオリーブオイル漬け
右:ジャワ唐辛子の…切ったやつ

感想

ポブラーノ   … 納豆と。炒め物にソースとして。肉・野菜と一緒に炒めて。
          辛くない。特に独特な味や風味はなかった記憶。
ジャワ唐辛子  … 麻婆茄子で使用。炒め物で使用。
          口内が多少ヒリつくも食せない辛さではなく、程良い辛味。
          甘口麻婆茄子の素にプラスして、どハマり!!美味い!!
ベトナム唐辛子 … 炒め物で使用。
          口内と唇にヒリピリ感。辛いのが苦手な方は厳しい?かも。
          自分は多少辛いモノ好みなので、許容範囲内。
          ただ、ジャワと同じ感覚で炒め物に投入して少々辛過ぎたので
          ご注意を。(↑スコヴィル値参照↑)

麻婆茄子のジャワ唐辛子使用には、本当にどハマりしました!
これまで、生の唐辛子を料理に使用するという発想がほとんどなく、辛いのは多少好みなので市販の“七味唐辛子”を小瓶で購入した事がある程度。
結局賞味期限が近づいたり過ぎたりして慌てて立て続けに使用していた次第です。
シシトウも唐辛子の仲間ではありますが、基本辛味はないです。
稀に辛味のあるものや激辛の時もありますが、主には水分不足やストレスで辛味が発生するとされています。
シシトウの激辛も相当なもんですが、スコヴィル値にしたらどの位かは不明です。

辛いモノが好みの方や興味のある方は一度食してみるのもいいかもしれませんが、くれぐれも取扱には十分気を付け多量摂取はお控えになられた方がよろしいかと思います。

珍物:くだもの

皆さんは「ポポー」や「キワーノ」、「ローゼル」といった名前を聞いた事がありますか?
自分は全て初耳の初対面のくだもの達でした。(ローゼル果物でいいよね?)

キワーノ

まずは「キワーノ」からご紹介。
といっても、肝心の画像を残しておらず文字で説明するのも難しい気がしますが、とりあえず読んで想像してみてください。
手のひらサイズで表面には等間隔に棘があり素手で無闇に持つと怪我をする程。表面の色は黄色系オレンジといった色味で、中身は黄緑色をしたツヤツヤゼリー。つぶつぶした黄緑色の実とクリーム色の種がぎっしり。
スプーンですくって種ごと食す果物で、プルコリシャクといった食感。(???)

さて、ご想像できたでしょうか?詳細を知りたい方は、YouTubeで検索すると珍しいからか?面白いからか?食し動画はすぐにヒットしますよ。
そして、肝心の味は…美味しいとは言えません。(自分の感想です)
ただ、栽培主さんも「栄養価は高いけど、美味しくはないよ」と言っていました。納得。
実は瑞々しいですがゼリーのプルプル感よりほぼ種を食している感覚で、甘さはないに等しく酸っぱさの方が多いかも。
独特の匂いとかもなく、味も匂いも淡白です。
自分は1個でも多いと感じたし、たとえ栄養価が高くとも今後好んで食すか?と言われればNOに極めて近いご返答になるかと。
ただ、不思議な味と食感なので病み付きになる人はいるかもしれんと思います。

日本では「ツノニガウリ」とか「ツノメロン」とも呼ばれているとか。ウリ科キュウリ属の果実で、主に果物として食されているとも。
アフリカの熱帯地域が原産で、ニュージーランドやオーストラリアが主な産地となっている様です。

ポポー

これは収穫してから3日程経過したもの
収穫時の皮の色は、黄緑色や薄黄色をしています

原産は、アメリカ東海岸の中北部地帯。バンレイシ科。
この科の「ポポー」以外の種類は熱帯か亜熱帯性の果樹であるのに対し「ポポー」には耐寒性があるため、国内のほとんどの地域で栽培が可能。
実は明治時代から病害虫に強く無農薬で栽培できるという事で一時庭木等で栽培が普及していたが、独特の香りとまったり食感が好まれなかったようで特産地が生まれるまでには至らず衰退。

味は、バナナとマンゴーをミックスした様な感じで、別名「アケビガキ」とあるようにアケビの味にも似ていて甘いクリームの様な風味。
果肉は黄色〜オレンジ色をしていて、黒い大きめの種が多く入っている。
手のひらサイズまたはそれ以上にもなり、アケビの様に自然に裂けることはないが日持ちがせず収穫後はすぐに皮が黒ずむなど、生のまま市場へ流通することは少ない。

というのが、主さんから聞いたことと調べた結果をまとめたものです。
画像の様に皮が黒ずんでいても中の実がバナナ同様に黒く変色しているか?というとそうではなく、実のオレンジ色は変わらず柔らかさが増すといった所でしょうか。
自分はバナナは好きですがマンゴーは好かんしねっとりまったり食感も好みではありません。
食した感想は、凄い甘さを感じる訳ではないものの2〜3個が限度。何か胸焼けする感ありでした。
主さんも「甘くて美味しいけど2〜3個で十分」と言っていました。主さんにいただいたのは小ぶりだったので、手のひらサイズになるともしかしたら1個で十分なのかもしれません。

ただ、自分がこの「ポポー」に惚れ込んだのは味ではなく“香り“なのです!
もぎたての熟れた実からはとてつもなく甘く美味しそうなスイーツの“香り”がしたのです。とても衝撃的でした。
主さんの所で収穫をさせてもらったのですが、もう芳醇で甘い“香り“が堪らなく感動さえしました。
強いて言うならば、お菓子作りに使う「バニラエッセンス」。そう「バニラ」のあんまいとってもいい“香り”に近かったんです。
すぐに((お菓子作りに使いたい!!!))と思いました。

最初にいただいたのは9月でまだまだ暑さのある頃。この時は、ペースト状にしてバナナと牛乳と混ぜ冷凍しアイス的にしましたが、少々牛乳の量が多過ぎて失敗。
先月最終として再度いただき、現在冷蔵中。(皮は真っ黒黒助状態ですw)
近々お菓子作りに使用するので、また今後製作結果を投稿しようと思います。

ローゼル(実はハーブ)

指ひと関節程の大きさの果実

西アフリカ(エジプト)原産のアオイ科。本来は多年草(複数年に渡り生存できる植物)だが、エジプトよりも気温の低い日本では越冬が厳しく一年草(一年で枯死する植物)として栽培される事が多い。
学名の「hibiscus roselle」にもある様に、実はハイビスカスティーに使用されており、ハーブティーとして身近に扱われている。
ローゼルの花は同じアオイ科のオクラと瓜二つ。

栄養も豊富で、細胞の活性化・むくみ改善・疲労回復などが期待できハイビスカスティーは二日酔いにも良いとか。
絶世の美女かのクレオパトラも愛した飲み物とも言われており、クエン酸やリンゴ酸などの有機酸が豊富であり、ハイビスカスティーの酸味はこの有機酸によるもの。

メインで食すのは、萼(がく)と苞(ほう)。
萼とは周りの皮を意味し、苞とはその皮の付け根の棘の部分を指す。手で簡単に剥くことは出来るものの、赤い色素が付くので気になる場合は手袋着用を。

萼(皮)をむくと、中から何やら丸い物体が・・・
萼(皮)を剥いた下に付いている棘部が苞

萼と苞を剥いて中から現れたのが「ローゼル」の実。
実(じつ)は、この実を割ると中から小さな種が数粒出現。種も食す事が可能だとか(調べていて判明)

実を割ると黒い種が・・・

↑のこの画像は、そろそろ種が弾け飛ぶので「ローゼル」収穫ができなくなるよとのお声を主さんからいただいたので、急いで収穫しに行った「ローゼル」です。
半分位は萼(がく:皮部)が枯れ始めていて、萼が枯れていない表面のキレイな物を収穫してきた時の中身です。
確か、以前いただいた時は種は黒くなく白っぽかったと記憶しています。
そして、食せると知った種ですがこの黒くなった種も食せるのか?熟しきっていない種のみ食せるのか?それは不明です。(また調べておこう、そうしよう)

味について、、、
萼(皮)や苞(トゲトゲ)は、酸っぱいです。決して甘くはないですが、酸っぱ好きな自分にとっては美味しく感じました。
このまま生でもガシガシ食すことは可能です。が、それよりも加工した方が美味しく食せると感じましたし、何よりもかのクレオパトラが愛したという飲物。
“ハイビスカスティー”を飲みたいとも思いましたし、1番最初に思った事は、やはりお菓子作りでの使用でした。

とっても魅惑的で美しい色。いちごよりも深くブルーベリーよりも鮮やかであり、何よりも綺麗で深みのある色。(語彙力不足否めん)
お菓子作りに使用せずにはいられませんが、今回は量が限られているので沢山の種類を作るには限界が、、、来年、再び最盛期に沢山いただけるのであれば是非とも念願の『・・・・・・・・・』
おっっと、これは完成できるまでの秘密にしておきます。
めちゃくちゃ作りたいスイーツがあるのです!が、おそらく今考えただけでもかなりの量を必要とする計算です。(考えているだけでもワクワクする!))))

どうか来年中に完成させる事ができます様に!!
そして、今回とりあえず完成させたのがこちら↓↓

左:かのクレオパトラ(もう3度目w)の愛したハイビスカスティー
右:ローゼルジャム

年内中に↑を使用したお菓子なんぞを投稿できれば、と考えております。
自家製スイーツと、かの…(もういいか)ハイビスカスティーで気楽に鑑賞できる大好きな映画を観ながら、寒い夜を楽しみたいと今から楽しみでなりません。

「いただきもの」万歳!製作意欲万歳!
楽しみができるって、楽しみを作り出せるって、楽しい!
けど、熱しやすく冷めやすい性格の自分の“意欲”を持続・継続させる事が非常に困難w
でも、人生楽しんだもの勝ち!ってことで。


んでは、また!

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