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プレゼン能力はセラピストにも必須?!

私は、セミナー講師や法人でのアドバイザーなどで毎週のように人前で話す機会を頂いております。

そうゆう私ですが、学生時代から人前で話すのが苦手でした。ちなみに今でも苦手。もう10年以上講師的なことをしているにも関わらず苦手なものは苦手。もーこれは変わらないんじゃないかと思うわけです。

でも人前で話さないリハ職なんてありえないんですよね。患者さんとも家族とも、他職種とも。話せなきゃ始まんないわけです。


そこで定期的に人前で話す機会を作れば、毎回そのテーマについての勉強もでき、人前で話すことに慣れるはず!!という自分の成長のために1年目の時に「Bridge」というセミナー団体を作りました。

Bridgeは現在までに13年間継続し、多くの方の前で話す中で私が得た経験が、少しでもお読みくださる皆様のお役に立てれば幸いです。


ー目次ー

自分の言いたいことを言っても、相手には伝わらない

プレゼンテーションの目的は「相手の行動が変わる」こと


自分の言いたいことを言っても、相手には伝わらない

Bridgeを始めた頃、私は毎月数名~10名程度に向けてテーマについてまとめたことをスライドにして発表していました。今思えば新聞のような文字ばかりのスライドでした…。

相手のことなんて考えない暴挙。ジャイ○ンですね。おれの歌を聞け、俺様の必死に作ったスライドを見ろ、と。


学会などの発表でも、専門用語が並ぶ新聞のようなスライドをわずかな時間で早口で読み、次のスライドへ…といった場面を目にすることがあります。聴く側にしてみれば、その分野に長けている人でない限り、その言葉は理解できないどころか、内容を十分に聞き取ることすら難しいこともあります。

スピード○ーニング的に、たくさん聞いていると徐々に聞き取れるようになる可能性はなくもないかもしれませんが。

それでは発表する側にとっても、せっかくの研究での成果が理解されないことになってしまいますよね。

あなたも勉強会や研修会に参加した際、話についていけず睡魔に襲われたことはないでしょうか?(もちろんこれは講師の説明下手の場合だけでなく、あなたの勉強不足のせいかもしれませんが…)

あなたが言いたいこと・伝えたいことを、相手はいつも理解してくれているとは限りません。むしろ多くの場合、あなたの言葉は、相手の都合よく解釈されています。逆にあなた自身も他人の言葉を自分の都合よく解釈していることもあります。

男女の喧嘩の理由なんて些細なことです。言葉の意味の取り違いが95%です(小松の実体験では)。「皿洗いよろしくねー」という言葉を皿を洗って、シンク横の乾くまで置いといてスペースに夜まで置き去りにしてたら、「皿を棚に戻すまでじゃろーーが」と、家に帰るまでが遠足的な説教を受けるかのごとし。


患者さんとの関わりや後輩指導、上司への報告などでも、いくらあなたが熱心に伝えようとしても、相手に伝わらない限り、あなたの期待するような反応にならないことを経験したことはないでしょうか?

連載では、リハビリテーション×プレゼンテーションをテーマに、私たちセラピストにおけるプレゼンテーションの重要性を一緒に考えていきたいと思います。

プレゼンテーションの目的は「相手の行動が変わる」こと

プレゼンテーションとは、

情報伝達手段の一種で、聴衆に対して情報を提示し、理解・納得を得る行為を指す。略してプレゼンとも呼称される。(ウィキペディアより)

プレゼンでは必ず「伝える相手」が存在します。そしてプレゼンには目的があります。あなたが伝えた結果、「相手の行動が変わる」ことです。

・リハビリの場面では、患者さんが望むような改善につながるため
・勉強会や学会での発表、後輩への指導は、より多くのセラピストの知識・技術の向上や、そのセラピストが関わる患者・利用者さんが良くなるため
・上司への相談や報告、職場の会議での発言は、今の職場をより良い職場にするため

これらの目的を果たすべく、私たちはプレゼンをすることになります。こう考えると実はプレゼンは、普段皆さんが当たり前に行っていることではないでしょうか。
セラピストがプレゼンを学ぶことで、あなた自身だけでなく、患者・利用者さん、上司や後輩へも良い影響を与えることができます。

次回からは、プレゼンを成功させるためのポイントについてお伝えしていきます。

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