もう一度人間になりたい

闇に取り込まれてしまう。クソリプを追いかけ続けると、メンタルにクソなエフェクトが起きる。

深淵が私を睨んでいる、よくよくみたら真っ暗な深淵に何かが薄っすらと、水面のように波打ちながら反射しているのが見える。
もう少しあかりがあれば、そうだ、こないだ買った新しいデスクライト、山田照明のZ208PROを使おう。あの照明の輝度があれば、この程度の暗がりは、パッと明るく照らしてくれるはずだ。

私はコンセントを探した。手探りで、寝起きでスマホを開き、いの一番にTwitterのアプリを立ち上げるときの手つきで狭い範囲をなぞっていた。
どこに繋がっているとも知れない電源から見事に照明をつけることに成功すると、その、深淵の奥の反射に映っていた像がはっきりと見えた。私自身だ。
随分と老けたな。こんなにしょぼくれた見た目をしていただろうか。スキンケアには、全く無頓着ではない程度には気を使ってきた気がするんだが。そういう問題ではない、何か、もう取り返しがつかない汚さを感じた。

こうはなりたくないね、こうなったらおしまいだね、深い闇を掻き分けながら、自分に言い聞かせてきたようにも思う。
そして、そうなってしまった彼らを、どうしたら助けられるのだろう。そんなふうに思う自分は、何をどう思い上がっているのだろう。とっくに自分がそうなっている。


コンセプチュアルなことを、深く突き詰めて、アートに昇華する。たびたび試みてきたが、結局のところ私に題材は見つけられなかった。自分の知覚できる範囲の中でしか表現することができない。
それすらも、今は難しい。完全に凪いでしまっている。追い風参考記録として残してきた作品たちは、私の今立っている深淵のどこにも見えない。
あんなにキラキラした場所があったのか、そんな場所に自分がいたなんて、とても信じられないな。



こんなところです。今の心境。


もう一度人間として生きなおしたい。

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