メモ 時の流れと地盤種別
道路橋示方書などでの地盤種別の区分をざっと見ながらメモ
着目点
・地盤種別の区分(数)
・地盤の固有値の算定〜N値の要否
S31,S39 鋼道路橋設計示方書
地域を3つに、地盤を3つに区分して、それぞれに設計水平震度を設定。数値に幅あり。
→当時の資料がないと実際に使った数値はわからない
S47 道路橋耐震設計指針・同解説
1~4種地盤
地盤別補正係数 1種 0.9, 2種 1.0, 3種 1.1, 4種 1.2
※設計水平震度は1つの値に決まる(S31,S39のような数値の幅はない)
→ 地盤調査等を必ずしも求めてない → 往々にしてボーリング調査結果が残っていない・・・のは、これが背景?(邪推)
S48 道路橋示方書:S47耐震設計指針を参照すること
S55 道路橋示方書(V耐震設計編)
1~4種地盤
地盤別補正係数 1種 0.9, 2種 1.0, 3種 1.1, 4種 1.2
→ 地盤調査等の数値が算定に必要 (N値と層の厚さで地盤の固有周期を求めるアレ)→ 竣工時の資料に残っているかも。
H2以降 道路橋示方書(V耐震設計編)
Ⅰ~Ⅲ種地盤にまとめ直し
1種 → Ⅰ種
2,3種 → Ⅱ種
4種 → Ⅲ種
地盤別補正係数 Ⅰ種 0.8, Ⅱ種 1.0,Ⅲ種 1.2
区分数が変わったので、ギリシャ数字(大文字)に変更。過去の種別との混在を防いでいる様子。
補正係数は見直しされている。1種→Ⅰ種の係数の値は一致しない。。
設計水平震度の数値を見て地盤種別を推定するには注意が必要。S55以前か?H2以降か?