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見せたい姿、見たい姿(2024年4月4日配信)

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おはようございます。
ウェディングの民主化を実現したいアナロジーの市川です。

第230回目はテーマは「見せたい姿、見たい姿」です。
今回はマーケティングの話。

(3922文字 / 約8分で読めます)


見せたい姿、見たい姿

結婚式場をはじめプロデュースやフォトウェディングなど様々なブライダル事業者のBtoC集客において、2023年後半くらいからTikTokを始める企業や個人が増えた気がしています。

毎日TikTokを1-2時間は見ていますが、大手から中小までいろんな式場のアカウントが出てきますし、弊社で本格的に実験始めたのも今年からなので同じように考え始めた人が多いのでしょう。

この動き自体は時代に沿った対応である一方、式場集客担当者は動画運用まで増えて負担増えて大変だろうな、、、というのも本音です。

ブライダル媒体運用だけでなく、リアルイベント、ウェブ広告、サイト制作(LP含む)、SEO、Instagram運用、動画(TikTok等←NEW)と、スキルや知識として必要な範囲も広いですし、さらに個別最適ではなくこれら施策を全体で最適化しなければならず、さらにさらにマーケットは縮小しているわけですから、ブライダル集客は10年前とは比較にならないほど難化していると言えます。

  • 自分たちの魅力を(ハード、アイテム、人、他)

  • 様々な形式のコンテンツで(画像、テキスト、動画、音声、他)

  • 様々なチャネルに(媒体、オウンドメディア、SNS、他)

  • 安定した頻度で発信し続けること

これが最重要であることは間違いなく、ウェディングサービスとしての付加価値の絶対値を高めることと並行して、これら施策をいかに精度高くやり切れるかが勝負を分けるポイントになってきています(しょぼいサービスはマーケだけ頑張っても売れないよ、って意味ね)。

***

さて、ブライダル事業者のいろいろな投稿を見ている中で一つ気付いたことがありまして、ほとんどのアカウントで「自分たちが見せたい姿しか発信していない」ということです。言い換えると「視聴者や読者が見たい姿を意識して発信していない」。

自分たちの何をどう見せたいか、どのように見られたいか、は考えられているんだろうなと思うものの、これを見た一般の人たちがどんな感情を抱くのだろう?はあまり考えてなさそうだな、と。

業界風に言えば"自分軸での情報発信"に大きく偏っている、とでも言いましょうか。ゲスト軸目線が欠けている。

個人的には事業者の情報発信においては「見せたい姿と見たい姿のバランスを取ること」が重要だと思っていまして、今回はそのテーマについて考えてみます。


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