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ドレスサロンの大きすぎるホワイトボードを気にすると売上げがあがる仕組み

こんにちは。

ブライダルスタイリストコーチの木脇です。リモートワーク、オンラインサロン、オンラインセミナー流行ってます。そーなると、道具として、PC、モバイル機器が人気者になります。そーなると、事務所の片隅に追いやられた、ホワイトボードが使われなくなると思います。出番が減る。


そもそも、ホワイトボードって扱いにくいですよね。重量もあり、持ちにくい、移動しにくい、場所をとる。そーなると、もともと女性の職場にはあまりないかもしれませんね。または、小型のホワイトボードはあるけど、デッカイホワイトボードはない確率が高いと存じます。今日の話しの主人公は、すでにお分かりだと思います。「デッカイホワイトボード」です。


組織勤めをしていたころ、リーダーとして日々悪戦苦闘していました。敵は、売上です!ほんとうの敵は自分自身です。今ならわかりますが、その時は、真正面から売り上げと戦っていました。毎年、毎月、毎日、どーにかしなければいけない数字と、数字と、数字です。頭の中には数々のところから引っ張りだす「数字」が並びます。そうです。売上って、いろいろな数字を組み合わせると完成(達成)します。ポンポンと、いろいろな数字が頭のなかで羅列します。



このいろいろな数字の組み合わせが、わたしの頭の中にあっても、誰ものぞきに来ないし、誰にも見えないのでデッカイホワイトボードへ書きました。という、話しです。話しは、ここからはじまります。冒頭に書いたように、デッカイホワイトボードは、やっかいなモノです。女性が扱うには、動かしたくなモノです。ネイルが・・・、ストッキングが・・・。そんな嫌われやすい部分が多々あります。なのに、なぜかブライダルの衣裳店の事務所にありました。でも使われません。


幸いなことに、他の部署よりも衣裳店の事務所はとても広かったです。それは、ドレスのお手入れをする場所でもあり、ドレス、和装、タキシード、それらの小物と箱類の、ストックルームも兼ねていたからです。その奥に、使われないままデッカイホワイトボードが眠っていました。取り出すのはかなり厄介です。でも、頭の中のいろいろな数字がなくならないうちに書きたくて、引っぱりだしました。「今度は、なっ、なにを始めるんですか?」といいながら、手伝ってくれたスタッフもいました。ありがたいです。急いでいたのは、たったひとつの理由があるからです。色々な数字がなくなるのは「もったいない」と思いました。今度、いつ思いつくのか、何の保証もないからです。PCへ入力すればいい?けど、どうしても書きたかったです。


その日は、月の初めの全体会議でした。午後からは、幹部だけが、会議室で数字と向き合いながら責められる会議です。ちっとも楽しくありません。会議が終わると、抱えきれないほどのひと月分の数字を、衣裳部へ持ち帰ります。前の月で、売り上げになる数字は、出しきっている状態なので再び「0スタート」です。これを年がら年中、当たり前の方法で繰り返す。当たり前じゃない方法で売り上げを上げる。そんなこと誰も教えてくれません。快挙を成しとげる企て方も、だれも教えてくれません。自分だけが頼りです。売り上げを上げる、当たり前の方法に限界を感じていました。このままでは、終わりがくる。そう思いながら、トボトボと部署へ帰りました。


いつものように色々な数字が頭にはあるけれど、それは当たり前の方法でしかない。そんな気持ちでデスクへ帰りつきました。視線の先に、デッカイホワイトボードの側面がみえました。そして、せめて今頭の中にある数字だけでも書きだそうと思いながら、デッカイホワイトボードを引っぱりだしました。「今度は、なっ、なにを始めるんですか?」と言われながら。思いつくままに書きだしました。すると・・・、別の方法がポンポン頭に上がりはじめました。書いていくうちに、思いついてきた状態です。不思議。


今月の、売り上げ目標を左上に大きく書きました。赤で。そして、思いつくままに書きながら、目標数字から引き算をしました。残りはこれだけ・・・。そう思いながら書いていくと、いろいろな案が浮かび数値化されていきました。いつの間にか、デッカイホワイトボードの裏表にびっしりと、売り上げを上げるための方法と、担当者と、スケジュールが書き込まれました。そして、目標達成できるプロセスが目の前にありました。ふうーっと息をつきながら、不思議な感覚でした。「こうすればいいんだ。できるじゃん。」


そろそろ、帰りのタイムカードを打つ時間になっていました。私が書いた内容へ興味をもち目を向けるスタッフ、目にとまらないスタッフいろいろでした。次の日の朝、デッカイホワイトボードを目の前にして、スタッフ全員へ内容を説明しました。全員が、頷きながらうなってました。それから個別の打ち合わせを行い、内容を詰めていきました。ここからの一か月は、毎日やることが分かっているので、デッカイホワイトボードを見ながら、数字を淡々と上げることができはじめました。書いてあることをやればいいだけです。そして、スタッフがデッカイホワイトボードを、ちょこちょことみていました。気にしてました。よって、週ごとの個人MTGも、書いてあることにそって行えばいいので、わたしが留守でもできるようになってきてました。



もちろん、デッカイホワイトボードは誰もが見やすい場所にあったほうがいい!のですが、奥の見つかりにくい場所へ移動させました。これは、理由があります。情けない理由ですが、経営者は私のこの行動をよく思わないと判断しましたので奥です。見つかると、消されてしまう恐れがあります。スタッフは、そのことが分かっていましたので、PCへ内容を保存してました。それに、ホワイトボードは、触るとすぐに消えます。そのような理由で、いつも奥にいました。この月から、毎月デッカイホワイトボードが活躍しました。奥で。(笑。


次の月からは、全体会議の日のうちに、その月の売り上げを上げるための策を、デッカイホワイトボードへ書きながらスタッフに伝えました。喧々諤々と意見が交差して、遅くなる日もありました。このあたりから、数字を見える化できはじめました。すると、スタッフがノルマを怖がらなくなりました。あるスタッフは、「ゲームみたいで楽しい」という場面もありました。そして、わたしは、毎月デッカイホワイトボードの両面へ、びっしりと文字を書くので、書くことに慣れていきました。


今は、デッカイホワイトボードではありませんが、研修先で企業研修を行う時、私の横には、いつもホワイトボードがあります。あの頃、こんな自分の姿は想像もしていませんでした。


結び。


これからは、研修にてホワイトボードを使う場面は減るのでしょうか?でも、使いたいです。ホワイトボードへ文字を書き、その文字へ責任を持つ姿勢。これは変わらない変えない。と決めています。誤魔化しがきかない時代へ入ったからこそ。正しくありたいと存じます。

では、では。

明日も、会いましょう。

出会ってくださり、ありがとうございます。サポートは、少し先で叶えたいことがあるので、そのために使います。目の前のことに、気持ちを込めて向き合って参ります。by takako