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東京のかなり右側の街         

僕が平井という街に出会ったのは意外と古いけど、実は何年も何年も無沙汰をしてました。でも今年になってウェブの仕事で平井と再会し、その後に『散歩の達人』(交通新聞社)でかなり歩き回り、「やっぱり僕はこの街が性に合ってる」と思ったんです。「好き」っていうよりは、性に合うって。


とてつもないモノに出くわす訳じゃない、ベタな下町風情がある訳じゃない、名所旧跡も観光スポットもネットでバズるとこでもない、だけど何だか歩いてると自然と頬が緩んで、鼻歌のひとつも出てきそうな塩梅。


平井って街が持っている緩やかな空気感、背伸びしない佇まい、人も街も風景も身の丈な様子に、心が和むよう。駅前に高層マンションや再開発工事現場はあるのに、まぁこれしきのことじゃ変わらないだろうって思います。

あぁ、ここは相棒・銀の輔と来るべきだと思ったんです。緩やかな東京の右側の街にはのほほんとしたペンギンが似合うんじゃないかと。デジカメではなく、僕が子供の頃に一世風靡したハーフサイズカメラをぶらさげて、フラフラと平井を撮り歩きました。


総武線の繁華街、亀戸駅と新小岩駅に挟まれたエアポケットのような平井。旧中川と荒川に挟まれた東京のかなり右側の街。なにかを求めるのではなく、歩きながら深呼吸する街だと僕は思います。きっと銀の輔もそう思ってる。そんなのんびりぼんやりした写真を見て、少しでもホッとして頂けたら嬉しいです。

あじさい
柴舟

そして、こんなのんきな機会を与えてくれた『平井の本棚』さんに大感謝です。後悔したって知らないよ〜っ!

高野ひろし&銀の輔

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