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Super Hold'em 考察

はじめに

こんにちは、こだまです。来月のAPTハノイに12月1日から参加してきます。ベトナムのAPTはここ1年くらいでサイドトーナメントにミックスゲームを豊富に実施しております。折角なので初めてやるゲームを研究してきてエッジを出せないか挑戦してきます。この記事ではSuper Hold'emについて僕が調べた情報と考察を公開しようと思います。

見出しに考察と書かれているものはエビデンスがなく他の計算結果や他ゲームからの比較により推察した内容が含まれています。計算により証明された場合は考察を消してしていこうと思います。

Super Hold'emとは

Super Hold'emとはホールカードを3つ利用したNo Limit Texas Hold'emです。ルールを読む限りオマハと違ってホールカードを0から3枚まで利用できるようです。コミュニティカード5枚とホールカード3枚の合計8枚で最強の役を作るゲームです。

SuperHold'emではすべてのボードでフロップフルハウスが有り得る

上記のようにすべてのフロップでフルハウスが有り得るゲームです。全体的にショウダウン時のメイクハンドの中央値が上がることが予想されます。

なぜSuper Hold'emなのか

APTではDeucesWildやNoLimitTripleStudなど普段馴染みのないゲームが多く、研究をすればスキルエッジが出せるのではないかという点、Super Hold'emはホールカードが1枚増えただけの単純なものでかつ戦略に関する文献がないという点がいいなと思いました。Deuces Wildもとても興味深いのですがハンドランクが容易に想像つくのとカリキュレータを作成するのに時間がかかりそうだったのでSuper Hold'emを選択しました。一応APTに向けて他にもHORSEなどの勉強はしています。

なぜ有料記事にするのか

正直無料でも構わないのですが、誰も研究していない貴重となる記事だと思うので有料で投稿させて下さい。またカリキュレータの作成に50時間ほど時間を使ったのと、APTハノイに参加するライバルへの差別化のために対して有償とさせてください。記事の末尾には僕が作成したカリキュレータのリンクや生データも同封します。もし何かあればガンガンTwitterのDMや直接議論できたらなと思ってます。無料のSuper Hold'emの情報などが出てきたら新しい記事を書こうかなと思います。

また、最後の方は力尽きてしまったので公開後も間違いや考え方の変化など加筆修正をしていこうと思います。APTでのプレイ後の戦略の変化なども書けたらと思います。

本記事でのエクイティの算出方法について

Super Hold'emのカリキュレータを作成するに当たって、siavashg87/poker-odds-calc のコードをフォークして改良させていただきました。本稿で算出されるエクイティはすべてこちらの10万回プレイした割合をエクイティとして算出しています。計算結果の誤差は0.1〜0.5%程度です。計算結果の表示はWebインタフェースのものとコマンドラインやエクセル等で算出したものが紛れていますが同様に上記のライブラリを改良したもので計算されたものです。

プリフロップのエクイティ

Trips(e.g AAA) vs Each Hands

トリップス vs xxx

トリップスはどんなハンドに対しても7割以上のエクイティがあるようです。特に強いのはストレートをブロックしているコネクテッドハンドに対してでした。またクワッズを完成させる確率はプリフロップで10%近くもあるようです。

リバーまでに残りの1枚が落ちる確率

スターティングハンドでのトリップスは0.2%程度なのでNLHEでのポケットの10分の1程度しか来ません。

任意のランクのカードが3枚くる確率

トリップスでぶつかることはあまり考えなくても良さそうに見えます。ただしスモールトリップスは常に上のフルハウスを警戒しないといけないのでプレイアビリティはかなり低くなると考えられます。プレイアビリティについての考察は後半でします。

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