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特論39.風邪ほか感染防止について

〇自らを知る

声を使う仕事において、風邪やインフルエンザになると大変に困るのはいうまでもありません。喉や鼻の変調は、声に影響するからです。本番が台無しになることもあります。トレーニング中心の時期に、いろんな対策法とともに自分と風邪などの関係についてを知ることです。下積みやトレーニングの期間こそ、あらゆる本番へのシミュレーションが試せるのですから、知識も経験として身につけておくことです。
特に自分を知ること、自分の喉を知ることです。とはいえ、自分も喉も変化していくものですから、欠点を欠陥やトラウマにするのではなく、それを克服していく方向で、試行していくとよいでしょう。こうしたアドバイスで、いろんな処方を知っても、それはそのままあなたに通じるものではありません。でも、そこから試行して、それ以外のことも発見して、自らをコントロールできるようにしていくことは大切なことです。

○風邪への対策

予防には、のどに水分、潤いを与えておくことです。ドライマウスはよくありません。
日頃から鼻呼吸を徹底します。
まめに手洗い、うがいをしましょう。
耳、口、鼻、顔を触らないことです。
人混みでは、マスクを着用します。しかし、マスクを信用しすぎないことです。帽子、マフラー、服もマスクの延長上にあります。
できるだけ、周りにあるものや他の人のふれるものに触らないことです。手袋、マスク、帽子、コート、マフラー、めがねで予防、それらの表面にも触らない方がよいです。触ったら手を洗い流しましょう。
食事に気をつけます。特に他人と同じものに触るときは注意します。
徹夜を避け、充分な睡眠をとりましょう。
疲れたら横になり、休息をこまめにとることです。
リラックスすること、余計な考えごとをしないこと。
喉に痛みのあるときはしゃべらないようにします。
使用後のマスク、ティッシュなどの処理を徹底します。
トイレのフタをしめる。
まめに窓の換気をしましょう。
身近な人の状態がよくない場合、部屋を分ける、ものを共有しない、距離をとる。

○俗説を信じない

風邪の予防の効果について、否定されてきたことをいくつかあげておきます。
ビタミンC、漢方、アルコール、病院、抗生物質、うがい薬(イソジン他)は効くわけではありません。気持ちや気合なども人によりますが、限界があり、無力なときもあります。
昔と違って、今は、風呂に入るのはよいとされています。昔は湯冷めしたからです。ただし、体力の低下時、脱水症状のあるときはタブーです。長時間つかることや寒いところはよくありません。あがった後は、冷えないようにすぐあたたかいところにいるか、寝ることです。

○風邪の原因とプロセスについて

風邪の正式名称は、急性上気道炎です。上気道の炎症で、ほぼウイルスが原因です。
(参考)夏風邪、ウイルスが
手足口病←エンテロウイルス、コクサッキーウイルス
ヘルパンギーナ←コクサッキーウイルス
プール熱(咽頭結膜熱)←アデノウィルス

人によりますが、大体は次のように進行します。
接触感染、風邪のライノウイルス
咳で空気中にウイルスが拡散、浮遊しています。
のど痛、咳、鼻水、頭痛やくしゃみ、寒気
熱っぽい、咳、鼻水、鼻づまり
遅くても7日から10日でしぜんと治るものです。その点では、インフルエンザも同じです。
病院にいったり、薬を飲んだりしても、症状の緩和はできてもこの点は、あまり、変わりません。自宅療養もお勧めです。

○ワクチン

インフルエンザのワクチンは10月ごろに接種します。半月から3カ月で効果が表れ、5ヵ月くらいもちます。6割の人に発症を抑える効果があります。
2週間以上続く風邪のような症状は危険です。咳でも咳喘息、肺炎、結核、喉の痛みも急性喉頭蓋炎などがあります。用心しましょう。
インフルエンザウイルスは、1回の咳で5万個、くしゃみで10万個が飛散しています。

○風邪をひきそうなときの前兆

寒い、乾く、集中力が落ちる、眠い、味覚が鈍くなる、瞬きが増える、喉に違和感などがあるのは、前兆です。
そのときに、鼻や喉に出る症状、咳などは、すでに免疫が作用した結果です。
自分の風邪をひくパターンをいくつか知っていくことです。
それには、症状が出る前の自分の行動をつかむことからです。疲れ、睡眠不足、冷えた、咳をする人といたことなども、いくつかの要因が組み合わさることが多いでしょう。

○水分で防ぐ

鼻呼吸をすると鼻粘膜の分泌液IgAが働きます。(鼻水は、白から茶色に変色します。)
鼻毛の切り過ぎに注意します。
伸びた爪の指を入れないことです。
うがいなどで、水で口内を湿らせておきましょう。口をゆすいでからのうがいする方がよいでしょう。ガラガラうがいで声を出して震わせると奥まで届きます。うがいは最初は吐き出しても、最後は飲んで喉を通した方がよいです。
唾液がよく出ているようにしたいものです。ただし、手や顔が濡れたままなのは、よくありません。

○マスクとうがい

マスクは表面を触らないこと、ひもをもって着用し、一日で捨てます。リスクの高いところを通り過ぎたらマスクを取り換える方がよいでしょう。
マスクのつけ方は、鼻は出さないように注意します。頬と鼻との隙間をなくします。
N95マスク(医療機関従事者用)が推奨されていますが、密閉性が高く、息苦しくなるので、必ずしもよいわけではありません。ちなみに、N95マスクは、0.3μmを95%防ぐのですが、新型コロナウイルスは0.1μmで通ってしまいます。目なども防げないので、絶対ではありません。

○日常生活での予防

アルコール消毒は、濡れた手につけると効果が半減します。濡れた手や濡れたものはウイルスを運ぶのです。
トイレで布やタオルの使用はよくないでしょう。次亜塩素酸が消毒にはよいそうです。エアータオルなどもウイルスなどをまき散らします。使い捨てペーパータオルがよいでしょう。
いつもは体調管理、よくないときは、経過観察をします。自分の体の変化、経過に敏感になりましょう。
風邪をひきそうになったら、ややハードに運動して熱を出し免疫力をあげて退治するという人もいます。やり過ぎは禁物ですが、一理あります。

○加湿をする

乾燥はよくありません。湿度40%以下は危険です。加湿しましょう。
乾燥防止策としては、加湿器、電子ポットの使用、湯を出す、ためること、タオルを濡らして部屋にかけるなどです。加湿器は必ず新しい水道水を使います。
体を温かく保つことです。着るものは汗をかいたらすぐ着替えましょう。
喉には、ゼリー、プリン、うどん、おかゆなどがよいでしょう。流動物の方が誤嚥やむせるのを防げます。

○薬

薬は風邪を治すのではなく、症状を緩和するものです。
抗生剤はウイルスに効果がありません。副作用として下痢、じんましん、肝機能障害、耐性菌をつくりかねません。
薬が効くのは、細菌に対してです。ですから、細菌性の咽頭炎扁桃炎や風邪からの細菌感染、気管支炎や肺炎などの恐れがあるときに使うのです。
風邪薬の抗ヒスタミン薬、眠気、集中力低下をもたらしますので注意しましょう。
漢方薬としては、麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)エキス顆粒、小青竜湯、麦門冬湯、麻黄湯などがあります。ただし、漢方は効用に個人差が大きいし、品質もいろいろなので、処方は専門家に任せることです。決して飲み過ぎないようにしましょう。

○外での予防

人が密集しているところ、密室、医療機関、病院、商業施設、カラオケスタジオ、レストラン、ファミレス、ブッフェ、公衆トイレでは、注意しましょう。声を出したり、食べたりするところは、用心します。
風邪の人に限らず人の触ったものを避けることです。指先で触らず、指の真ん中、手の甲や手の平、肘などを使いましょう。咳をするときは手の平でなく、ひじの内側で押さえます。ハンカチなどを使いましょう。
交通機関では、満員車両、ラッシュ時を避けます。スイッチやドアノブ、手すりや吊革にも注意しましょう。見本品、サンプル品、ボタンなどにも触れないようにします。
何よりも咳をする人の近くに座らないようにします。特に正面、前方は危険です。車両や観客席など、座席なら後ろがよいでしょう。
ホテル、電車、船などは乾燥した密閉空間は、特に危ないといえましょう。
むやみに病院に行かないことも大切です。人に近づかない、備品に触れないことです。触れたらアルコール消毒を心がけましょう。

※その他、飲食物や日常生活についての注意は、拙書「人は『のど』から老いる『のど』から若返る」(講談社)をお読みください。

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