論54.ヴォイトレのオンラインレッスン(Zoom)についての考察

オンラインレッスンは、通信教育とともに、遠方や多忙の皆さんのレッスンの中心となっています。 
コロナ禍を機に、関東や都内で通っていた人が使うことも増えました。今後の改善アンケートで、トレーナーやレッスン生の皆さんに、現時点での問題点をあげてもらいました。今後の学習のために簡単にまとめておきますので、参考にしてください。

問題としては、同時に音の出せないことや伴奏のタイムラグ、声の変換による限界(特に声量の大小、高音域)などが主でした。
なかには、メリットもありました。
・時間や場所がフリー、感染防止(スタジオにこなくてもよい)
・映像でのクローズアップでの効果(反対に全身や動きを細かくみられないなどの欠点もあり)
・緊張しないとか、話しやすいとか、コミュニケーションのとりやすさ(反対にとりにくいという人もいる)

総じて、オンラインレッスンを受ける人の方は、あまり問題は感じていないようでスムーズにいっています。(もとより、オンラインレッスンを受ける時点で、対面レッスンしか受けない人とは、セグメントされていることもあると思います。)

アドバイスについて
・過渡期のメディアなので、双方ともレッスンの改善改良をしていくこと(環境や機材などについても同じです。)
・準備をしておくこと
これはメールなどでより詳しくやりとりするとよいでしょう。
・どこでもできるとはいえ、レンタルスタジオなど、声を出すのに気をつかわないところを利用する方がよいでしょう。(制限や問題があれば、それもトレーナーに伝えておくとよいでしょう。)

目的やレベルにもよって、ほぼ同じ内容のことができるケース、メニュを変えることで補えるケースもあります。とはいえ、すべてオンラインレッスンにするよりは、対面レッスンをおすすめしています。
特に最初の3ヵ月から半年、自分である程度の自主トレーニングができるようになるまでは、対面レッスンが理想とは思います。しかし、その点は、オンラインでほぼできるように改善できてきたように思います。
唯一、ハイレベルでの声や歌の判断において、対面しかわかりにくい厳密なレッスンが問われるときがあるのですが、そこがオンラインレッスンで、どこまでできるかが今後の課題と思われます。


今後も改善改良を進めていきます。2020年時点での状況として、トレーナーやレッスンを受講している人の声は、「ヴォイトレQ&A(同問異答)」ブログの「Vol.120  Q.オンライン(Zoom)レッスンと直接レッスンを受けることでの違いを知りたいです。( オンラインレッスンで、気をつけた方がよいこと、やりにくいことやオンラインレッスンを活かす上でのアドバイスなどをください。)」を参考にしてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?