朝昼晩飯

社会人3年目~~。大学時代は株式投資をするも就職を機にトレード禁止に。転職してもやっぱ…

朝昼晩飯

社会人3年目~~。大学時代は株式投資をするも就職を機にトレード禁止に。転職してもやっぱりトレードは難しい。 証券アナリスト合格 Twitterのアカウントと同一人物です。

最近の記事

財務分析~固変分解~

ファンダメンタル分析できていますか? 今回は業績の成長期や回復期にある企業の将来を占う手法の一つ固変分解について書いていきます。 そもそも固変分解とは何か。企業の利益は大きく固定費と変動費に分解できます。固定費とは売上などに左右されない費用を指し、変動費は売上と連動して増減する費用です。 飲食店を例に考えてみます。まず家賃は代表的な固定費です。仮に店を開けていなくても毎月支払いが発生します。一方で材料費はどうでしょうか。若干の時間軸のズレはありますが、基本的に売上が発生

    • 証券アナリストと株式投資(7)

      引き続き証券アナリストと株式投資について書いていきます。 前回記事は以下です。 株価下落の裏側で 2022年に入ってから軟調な株式市場ですが、その原因は米国をはじめとした世界各国の中央銀行(除く日本)の利上げによるものでした。 利上げによる株価下落は前回、前々回に解説しましたが、利上げはなにも株価のみに影響を与えるわけではありません。今回は株式と比較で語られることが多い債券について解説します。 債券とは 債券とは企業や国・地方公共団体が投資家から資金調達をする際に発行

      • 証券アナリストと株式投資(6)

        引き続き証券アナリストと株式投資について書いていきます。 前回記事は以下です。 前回の続きから 事業価値の算定について説明していきます。 おさらいですが事業価値はその企業の今後の利益の価値の合計です。 ここで重要になってくる考え方が現在価値(PV:present value)です。有名な話では今貰える1万円と来年もらえる1万円は価値が違うという話です。 この関係を公式化すると以下になります。 一般的に、ここで分母にある割引率に金利を用いて算出されます。このPVを1年後、

        • 証券アナリストと株式投資(5)

          引き続き証券アナリストと株式投資について書いていきます。 前回記事は以下です。 金利と株価 最近米国の金利上昇が株式市場の中で強く警戒されていますが、なぜ金利の上昇が株式市場に逆風なのでしょうか。 証券アナリストではこの点についても学ぶことができます。 株価とは何か そもそも株価とは何によって決まるのでしょうか。答えは企業の価値と答える方が多いでしょう。では企業の価値とは何でしょうか。 企業の価値、つまり企業価値とはファイナンスでは一応定義があります。 言葉では説明し

        財務分析~固変分解~

          証券アナリストと株式投資(4)

          引き続き証券アナリストと株式投資について書いていきます。 前回記事は以下です。 ボリンジャーバンドと証券アナリスト 皆さんはボリンジャーバンドを活用しているでしょうか。有名なテクニカル指標であり、買われすぎ売られすぎを判断する指標の一つです。 テクニカル指標は、どちらかというとアカデミックな世界である証券アナリストとは相容れないイメージですが、ボリンジャーバンドについては統計学に基づく考え方であり証券アナリストでもその仕組みを学びます。 ボリンジャーバンドの使いどころ

          証券アナリストと株式投資(4)

          証券アナリストと株式投資(3)

          引き続き証券アナリストと株式投資について書いていきます。 前回記事は以下です。 スマートベータの実現 前回記事の最後に強い相場に乗り続けることでインデックスを超えるリターンを狙うという考えをお伝えしました。そんなことできれば苦労しないよ~との声が聞こえてきそうですが、以下の考えを取り入れることである程度の実現は可能だと考えます。 ファクターモデルの考え方 ファクターモデルとは証券投資のリターンを複数の要因に分解して説明する試みです。 証券アナリストでは主にファーマフレ

          証券アナリストと株式投資(3)

          証券アナリストと株式投資(2)

          引き続き証券アナリストと株式投資について記していこうと思います。 前回記事は以下です。 ポートフォリオ理論とその実用性証券アナリストの学習を検討している人がおそらく最も興味のある分野がこのポートフォリオ理論だと思います。 頭のいい学者たちが100年以上の相場の歴史や経済学説に基づき編み出した最強のポートフォリオ構築。そのようなものをマネできたら爆益間違いなしだと。恥ずかしながら私にもその期待がなかったと言ったらウソになります。 実際には… 証券アナリストでは平均分散ア

          証券アナリストと株式投資(2)

          証券アナリストと株式投資

          字面だけだと投資のプロの称号のように感じる証券アナリストですが実際の株式投資に活きるのでしょうか。 実際に大学時代に株式投資をし、社会人2年目で証券アナリストを取得した私の考えを何回かに分けつらつら述べていこうかと思います。 大前提として 大前提として証券アナリストはそれなりの金銭と時間を費やす資格です。試験の合格まで考えると確実に割に合わないです。 なので今回は証券アナリストの勉強で投資に役に立ちそうな考え方を記していこうと思います。 基礎的な財務分析ができるようにな

          証券アナリストと株式投資

          証券アナリスト試験を終えて

          金融業界に勤める人なら一度は聞いたことがある資格”証券アナリスト”。 民間資格のため独占業務もなく、取得したからと言って直接・確実に恩恵を受けることができないわりに、10万円を超える受験料、短くても取得までに1年半を要する一見コストパフォーマンスの悪い資格のように見えます。 一方で投資銀行部門などで働くためには半ば"パスポート"のようなものとも聞ききますが(友人からの伝聞)。 証券アナリストとは この資格は日本証券アナリスト協会が主催している資格であり、択一式の1次試験と記

          証券アナリスト試験を終えて