4年間を振り返って思うBR研の良さ

はじめに


 BR研4年(F年)のJames Ihaと申します。私は今年の3月に卒業する者で、4月からは会社勤めを始めます。卒業間際ながら、最後にBR研のためにできることはないかと思い筆をとりました。
 この記事では、東大の新入生をはじめとして新たにバンドサークルへの参加を検討している方々に向けて、私が4年間を通して感じたBR研のよいところを3つ紹介します。どれか一つでも引っかかる要素があれば、新歓イベントへぜひ遊びに来てくださいね

1. サークルとしての「自由度」


 BR研は非常に「自由度」の高いサークルだと思います。具体的なことを言えば、「音楽ジャンル」「楽器」「コミット(サークルへの関わり方)」について自由度が高いと考えます。
 まず一つ目の「音楽ジャンル」ですが、基本的に何をやってもOKです。私個人の話をすれば、The Rolling StonesやLed Zeppelinなどいわゆるブリティッシュロックはもちろん、BUMP OF CHICKENやパスピエなど日本のバンド、Rage Against The MachineやVampire Weekendなどアメリカのバンド、あとはIceage(デンマーク)など、節操なくコピーした経験があります。つまりBR研では国や年代に囚われずやりたい音楽に取り組むことができるのです。ただし大前提としてメンバーを集めなければバンドはできませんので、他の部員と信頼関係を築くことが大切です。これについては優しい部員が多いので心配ご無用です。
 次に「楽器」ですが、これも基本的に何をやってもOKです。初心者・経験者は問わず、また一つのパートに専念しても、複数のパートに跨っても構いません。私は基本的にドラムを担当していましたが、ピアノができるのでキーボードを担当したことも数回ありました。また同期の中にはもともとギターを担当していたものの、ほぼドラムに転向したメンバーもいます。上手下手関係なく、「楽しむ」ことが一番大切だと思いますので、好きなように練習しながらバンドをやってみてください。もちろん上手くなりたい人にとってはとことん練習し上達する環境も整っていますよ。
 最後に「コミット」ですが、サークルの運営面からみっちり関わってもいいですし、反対に暇なときライブに出るくらいのコミットでも大丈夫です。そのためBR研一本でもかなり充実した活動ができますし、反対に兼サー(複数のサークルに参加すること)もしやすい環境です。私は1・2年生のころは学生団体とBR研の活動を半々程度行っていましたが、3年生で学生団体を辞めたためあとの2年間はBR研一つに絞りました。結果組めるバンドの数が増えてよかったです。

2. 小規模サークルならではの「密度」


 BR研は他の東大のバンドサークルに比べて小規模です。大規模サークルにも良いところがたくさんあるのですが、ここでは小規模ゆえ、より「密度」の高い経験ができることをお伝えします。
 まず部員の人数が少なめなので、数年活動していると何度も同じ人といろいろなバンドをコピーすることになります。もちろん交友関係が狭まるといったデメリットもあるのですが(兼サーなど他のコミュニティへの参加を推奨します)、お互いどのような音楽が好きなのか、どんな演奏のクセがあるのかを把握しやすいですし、何より関係が深まるので指摘もしやすくなります。結果バンドとしてかなりまとまったサウンドを構築することができます
 次に、少なめの人数で回す分、イベントの際に一人当たりのバンド数の制限がかかることは非常に稀です(ここが大規模サークルとの一番の違いだと思います)。同時に一バンドあたりの尺にも制限がかかりにくいので、やりたい人は事実上無限に演奏することが可能です(もちろん今後BR研が100人規模のサークルになれば難しいでしょう)。私も駒場祭で5つバンドを掛け持ちしたことや、1年生でToolというバンドをコピーした際は50分の尺をとって演奏したことがありました。学業が疎かになるほどやることはおすすめできませんが、たくさんやるほど経験値は上がりますし、多くのバンドを知り学ぶ機会につながります

3. 演奏に加え「リスナー」としての学びも


 2で見た通り非常に多くのバンドをコピーする機会に恵まれていますので、幅広い音楽について知ることが可能です。私の場合、もともとイギリスのプログレッシブロック(King Crimsonなど)が好きでサークルに入ったのですが、どちらかといえばアメリカのインディーロックが好きな先輩方が多く、当初はややギャップを覚えました。しかし先輩方のかっこいいライブを観たり、自分がコピーしたりする中で、今まで疎かったジャンルの魅力に気づき、聴く音楽の幅が広がったのをよく覚えています。同期や後輩たちからもいろいろな音楽を教えてもらいました。
 SpotifyやApple Musicなど手軽に音楽を聴くサービスもうまく活用しつつ、BR研での活動や交友を通じて、リスナーとしての成長も目指していただけたらと思います。多くの音楽に触れている方が楽器の上達も早いですし、何より音楽を探究することは一生の趣味になると思います

 以上が4年間活動してきた私の思うBR研の素晴らしいところです。4年間あっという間でしたが本当に楽しかったです。これからも楽しいBR研が続くことを心から願います。

最後に


 最も大切なことですが、有名無名に関わらず自分に合ったサークルを選んでいただきたいと思います。東大の中でも複数のバンドサークルがありますし、他大のサークルで門戸を開いているところもあります。音楽をするなら、サークルに縛られなくとも個人活動やオリジナルバンドを組むといった選択肢もあります。自分に合ったサークルに出会うためには、実際に新歓イベントや体験入部に参加し、先輩と話したり雰囲気をつかんだりすることが一番有効だと思います。選択肢の一つとしてBR研を検討していただけたら幸いです


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