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電動ガン おすすめ DMT と アークタウラス の違い

今回はぶっちゃけ回になってしまうかも知れません。界隈で耳にした事があるのですが、DMTとアークタウラスは製造元が一緒らしいです。俄には信じ難い話ですが「製造元が一緒なら、中身も一緒なのでは??」と思っていました。どちらも1万円台の樹脂製モデルが販売されており、どちらも持っているのですが実際に見比べてみたりした所・・・・

色々と細かな違いだったり、中には致命的な欠点とも呼べるものもありました。なのでこれらをまとめてみようと思います。

はじめに

私自身が調べた限りでは、製造元は同じだと言う結論です。ただし、中身が全て同じかと言われれば、違います!しかし一方で互換性のあるパーツもいくつか存在するのも事実です。

また、この記事では全モデル毎の紹介はしません。あくまで全モデル共通の仕様とそれぞれの欠点の紹介になります。これさえ押さえておけばまあ大丈夫!みたいな内容になります。

結論として、これらのモデルはいじれる人向けだと思います。両社検品されているとはいえ、バリ等がある場合もありますし、分解に工具が必要な場合があるからです。


顕著に違いがあるのが樹脂製モデル

部品は両社大方共通ですが、ストックの固定方法だったりフレームロックピンの形状に問題があったりしますので、メーカー毎に紹介します。

DMTについて(アークと違うところ)

●若干DMTの方が価格が安い分、メカボックスやノズル等にバリが残っている

●ストックの固定方法が、通常の電動ガンと同じく長いドライバーを使用して取り外すタイプ

●シリンダー容量が適正になっており、初速も0.85〜0.9j出ている

●セレクターが片側

●純正パーツが沢山販売されているので、アークにも、他社製の電動ガンにも取り付け可能

●AceLineというあらかじめ命中精度が高い個体に、INAZUMAモーターを搭載したグレードが販売されている

【致命的な欠点】

●フレームロックピン(ストック側)が六角で止まっており、取り外そうとするもう片方が滑って空回りしてしまい外れない。
解決方法は色々あるのですが、最悪破壊もありえます
あと工具が必要です。

ピンの外し方を画像で説明します。

まず六角の穴に箸を突っ込みます。ピンポンチでも良いのですが、箸は木なので傷つきにくいです。そしてハンマーで叩いて完全に押し込みます。

すき家の割り箸が丸くて好きです。M4を傷つけずに分解するなら持っておくと良いです。

そうすると反対側がわずかに浮きます。

そしてこの工具を使います。
バイスプライヤー(ロッキングプライヤー)の絶対にロングノーズタイプです。
使い方はYouTube見た方が良いかも・・・


間違ってもネジザウルスは使わないでください。フレームもピンもズタボロになります。使うのは絶対にロングノーズタイプでお願いします。でないとネジザウルスと同じ結末が待ってます。

今回使用するのはこちらです。

ガッチリロックしたら、六角で緩めてください。ネジロック材は使われていないので、前側のロックピンと同じ方向に回せば外れます。

それでも外れなかったら(最悪なパターン)、上の画像のピンに小型のグラインダーでマイナスドライバーがハマるサイズの溝を掘って、マイナスドライバーを当てて、反対側は六角を回してあげれば大丈夫です。(破壊しちゃいますけどね)

このピンだけはすぐに東京マルイのネジがないタイプに交換しましょう!


アークについて(DMTと違うところ)

●ストックの固定方法が、ガスガンのようにストックチューブをフレームに直接ねじ込む方式になっている。

●アンビセレクターになっている機種が多くある

●シリンダー容量が適正になっておらず、シリンダーをもう少し加速ポートが後方に下がっているタイプに交換した方が良い

●フレームロックピンがネジ式じゃないので外しやすい

●メカボックスのスプリングガイドの形状が若干DMTと違います。
アークはマイナスになってます。

●M4以外にもAKやHK416もある

【致命的な欠点】

●検品がDMTより甘い場合がある。
これは有名なショップさんで購入した場合は問題ないのですが、ヤフオクや個人出品者から購入すると時々起こります。1番よくあるのが、アウターバレルが曲がっている事です。モデルによってハンドガードを分解するのに専用工具が必要なので、当たってしまうとショップさんにアウターバレルの組み込み直しをお願いする羽目になります。

●よく見たらアウターバレルではなくハンドガードが曲がっている事がある。
これは他のメーカーでも良くある事で、特にM-LOKやKEYMODの軽量なタイプや、根元に沢山のネジで固定するタイプに多い印象です。不格好ではありますが、私は長いマウントベースでアッパーとハンドガードを矯正しています。これをやると高確率でまっすぐになります。

●アンビセレクターの固定ネジが緩みやすい。
外れたら最後、予備パーツが売られていません。もし紛失した場合は、取り扱いのあるショップさんにパーツの取り寄せをお願いする必要があります。


両社共通のところ

●インナーバレルが鉄
錆びている場合があるので、交換をお勧めします。

●パッキンが千切れているものがある
検品後に長期在庫されているものだと注意ですが、こちらも交換をお勧めします。

●メカボックスの形状が微妙に違う
色も違いますしそのまま組み込みできそうではありますが、スプリングガイドの形状だったり、アークはアンビセレクター用のギアがあるので、安易に同じと思わない方が良いかも。

●モーター位置調整用のネジが緩みやすい
これは致命的で、不格好ですがダクトテープで留めて使用しています。


個人的に気になっているところ

実際に自分自身で使用していて気になった所は主に2つです。
両社どちらもモーター位置調整ネジが緩みやすいです。これはダクトテープでテープで解決できる問題なので良いのですが、テープで留めないと最悪2ゲームくらいでモーターとギアが噛み合わなくなります。発射できません。

2つ目はマガジンです。純正マガジンは、DMTとアークタウラスにしか刺さりませんでした。逆に、東京マルイのマガジンは刺さりません。
既にM4系のマガジンを持っているかたからしたら、地味に面倒です。

これは別にどのメーカーでも起こる話なので、例に漏れず私もたくさんのメーカーのマガジンを試したクチです。

最終的に1番相性が良いと思ったのはLONEXのフラッシュマガジンでした。このマガジンは少し根が張りますが、ゼンマイが故障しても予備パーツが販売されているのでとてもありがたいです。今では東京マルイのM4はマルイマガジン、DMTとアーク他の海外製全て(A&K、BOLT、CYMA、G&P、King Arms、VFCとか)LONEXのフラッシュマガジンで運用しています。



DMTとアークタウラスのメリット

中古も安い

樹脂製モデルであれば大まかな相場として、だいたい1万円から1万5000円あたりで入手できます。

カスタムする上で1番コスパが良い

値段だけで見たら、もっと安いメーカーのものがあるのはわかります。しかし重要なのは、調達後のカスタムにかかるコストです。
DMTとアークタウラスの電動ガンは、元から内部パーツがある程度カスタムパーツで構成されているからです。

具体的に挙げていくと
●メカボックスはスプリングがお尻から交換できるタイプ
●軸受けは元からメタル
●ピストンは元から金属歯
●ギアも比較的頑丈なものが使用されている
●シリンダーヘッドは樹脂製で衝撃吸収効果あり
●ノズルはOリングの付いたシーリングタイプ
●ドラム式チャンバー
●配線が高効率化されている(でもMOSFETも無ければヒューズも無い)
●スイッチも摩耗に強いマイクロスイッチ

これらが全て元から組み込まれています。

そしてこれら全てのパーツが、エアソフト97さんをはじめ、アークタウラスを取り扱っているショップさんから調達可能です。

調達したらまず分解・清掃・グリスアップ・組み立ては必ずやると思いますので・・・

あとはモーターを変えるだけでOKだったりします

ぶっちゃけですが、G&Gのイフリートモーターがヤフオクでおおかた4000円前後で出回っています。新品だと8000円くらいするのですが、とても良いモーターで、組み込むとセミオートのレスポンスとフルオートのサイクルが劇的に変わります。

この時点でトータルコストを2万円以下に抑える事ができます。

イフリートモーターの新品はこちらです。

モーターを中古で調達するのはいささか不安な気持ちもわかります。不良品もあるかも知れませんが、そんな時は出品者の評価を確認すると良いでしょう。これは「運要素」でもあります。
ただぶっちゃけ、これまで何回も中古でモーターを調達してわかった傾向として、電動ガンのモーターを極限まで使い倒しているケースはかなり稀で、海外製新品のモーターで不良品を当てるのとそこまで確率的に変わらないと思います。

ここまでがコスパのお話になります。ここから先はカスタムのお話です。

もっと丁寧にいじるなら

ここからは完全に好みの問題になります。

分解・清掃・グリスアップ・組み立ては必ずやると思いますので、参考サイトを貼っておきます。必要な工具等も紹介されています。

モノはアークタウラスですが、実はDMTもおおかた同様の手順です。

YouTubeでも分解動画がありますので、不明な場合は動画を見て分解すると良いでしょう。

シリンダーを変更する

これも好みのお話になりますが、私はシリンダー容量は大きい方が良いと思っています。DMTは純正部品で様々なタイプのシリンダーが販売されています。

分解した時に入っているものよりも、一段階上の物を入れると初速が上がります。例えば、おおかたEタイプかFタイプが入っている事が多いのですが、それをD〜Aタイプに変更すると良いでしょう。

インナーバレルを変更する

これも好みのお話になりますが、私はバレル内径は大きい方が良いと思っています。東京マルイは6.08mmが採用されているのですが、それよりも大きい6.15mmがあります。何が違うのかというと、HOPの回転がバレル内で減衰しにくくなります。なので、ノーマルと同じ初速でも、6.15mmの方が弾道が安定します。

ぶっちゃけインナーバレルに関しては、ヤフオク等で東京マルイのインナーバレルを調達した方が、精度も高く、価格も安いです。


パッキンと押しゴムを変更する(チャンバーとノズルは純正一択です)

1番好きなのが宮川ゴムさんのニトリルフラット50度です。ただ、組み込んだら初速が上がりすぎる場合があるので、その場合はニトリルフラット60度に変えると良かったです。

押しゴムはライラクス製がお勧めです。また、宮川パッキンに付属している押しゴムに1mmのゴムシートを接着して傘増しするのも良いです。

ライラクス押しゴムは、フラットタイプが好きです。

これをデザインナイフ等でカットして、耐衝撃用瞬間接着剤で宮川押しゴムに接着します。


配線を変更する

これは半田付けの技術が必要です。正直やってもやらなくても良いのですが、私の経験上、MOSFETを入れてスイッチを信号線に換えてヒューズをつけた方が安全かつスイッチの寿命がぐんと伸びます。

エクスコーテックのMOSFETと自動車用の平型ヒューズを使っています。定格は25Aです。平型端子は住友電装さんの物が良かったです。他のクルマ用とか音響用は変形しやすかったり、折れやすかったりします。


配線の実例1


配線の実例2


最後に

これまでたくさんの電動ガンをいじってきましたが、やはりDMTとアークタウラスのコスパは異常だと思います。それ以下の価格の電動ガンは沢山あるのに、どうしてもカスタムパーツ調達の段階でトータル2万円を超えてしまいます。
ただノーマルで使うだけなら、13,000円くらいのスポーツラインが「数字上」は安いです。しかし、昨今の安い電動ガンは何故か得体の知れない電子トリガーが搭載されたことで、本体価格が上昇したうえに故障率が倍増しています。メーカーは付加価値をつけたと思っているようですが、予備部品も販売していないで使い捨て商品をばら撒いているように思います。

新品で13,000円前後で本体を調達できたとしても、やはりカスタムパーツの調達で2万円は超えてしまいます。

今回はかなり危ない内容だと思います。と言うのも、カスタムのコストに関しては、業界の価格を破壊しかねないレベルで安いからです。なので名目上アークタウラスとDMTの違いについてと言っていますが、本題はカスタムのコスパについてです。

先日、東京マルイスタンダードM4シリーズの記事を投稿したのですが、フレーム等のパーツが全て一千円台で出回っていても、全て揃えただけで1万円超えてしまいます。仮に、本体を中古で8千円以下で調達できたとしても、軸受やらなんやらを調達したら2万円超えてしまいます。それが普通なんですが、やはりDMT・アークタウラスの安さは異常だと思います。


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