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東京マルイ スタンダード M4 M16 カスタム

今回は、東京マルイスタンダード電動ガンのM4とM16シリーズについてお話しできればと思います。

「いまさら?」と言われそうですが、確かに昨今は次世代電動ガンとハイサイクルモデルが主流とは思います。今回は別の切り口から、スタンダードM4とM16の良さをまとめてみようと思います。

今回も「沼にハマった側」の意見となります。カスタムする際のメリットや調達するパーツについての内容がメインとなります。


全モデルの情報は公式サイトをご覧ください。

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(私が思う)M4 M16シリーズのメリット

「なんで今さら東京マルイスタンダードを勧めるのか」その理由になります。

パーツが入手しやすい

新規で買うよりも、ほぼ全てのパーツがヤフオク等に出回っており、更に東京マルイから直接パーツを入手する事ができます。いつどこが壊れても、絶対リカバリーできる安心感があります。

チャンバー、ノズル、メカボックス以外は社外パーツとの親和性が高い

大半の社外パーツが東京マルイ製を基準に設計している場合が多いです。

純正マガジンが使える

「こいつ何言ってるんだ?」と思うかもしれません。これは他社のM4に手を出した方ならわかるはずです。

要は、東京マルイ以外のメーカーに手を出したら寸法がそれぞれ違う数種類のマガジンが溜まって、刺さらない東京マルイ製マガジンが余るんです。

私は最初の電動ガンに東京マルイM4A1を買いました。その後、VFCやアークタウラスといった海外製をメインに使用してきましたが、東京マルイのマガジンが刺さらず、今はLONEX製のマガジンをメインに使用しています。
余った東京マルイマガジンを気持ちよく使うためにも、東京マルイM4は手元にあった方が良いと思います。

ゼロから無難に組みやすい

パーツが無数に出回っているので、他社製の電動ガンよりも組み立てた時に精度が出やすいです。例えば、フレーム、チャンバー、メカボックスは純正品、その他を社外品にすると「合う合わない」的なトラブルをある程度予防しつつ、命中精度をあげる事ができます。

ゼロから組むと、良いとこ取りができる

フレーム上下、メカボ、チャンバー、ノズルを純正で入手したら、後はデルタリング、アウターバレル、ハンドガードを社外品で入手すると、パーツが余らず、好みの一本を無駄なく組み上げる事ができます。
元の状態から剛性を担保しようとすると、まあ純正のアウターバレル、ハンドガード、デルタリングが余り、処分に困ります。

※デルタリングについては、下記に詳しく解説しております↓


M4 M16のイマイチなところ

設計が古い

かつては世界初の電動ガンのひとつとして先進的なモデルで、社外パーツも大量にありましたが、昨今ではフルメタルや電子トリガー搭載のモデルが主流となり、旧型化している印象です。

モデルによって設計が違うので混乱する

フレームの形状、色もモデルごとに微妙に違います。1番厄介なのが、アッパーフレームの爪が補強されているものと、されていないものが混在していることです。

剛性が低いと言われているが・・・

どうしてもフレームがABS樹脂なので、大きな負荷がかかると割れてしまいます。また「首が弱い」とよく言われます。これはバレルとフレームの接合部が折れやすく、曲がりやすい事があるためです。

これは個人的な感想ですが、M16とM4A1の長いバレルは構造的にバリケ等にぶつけると曲がります。これはバレル内部が細くなっているためと、バレル側の首に接合する部品が脆弱なためだと思います。
社外品のデルタリングとアウターバレルに交換するだけでも、剛性はぐんと上がります。また、バレル長も短いモデルほど信用度が上がります。
この最たる例がパトリオットプラスだと思います。

この記事の最後に紹介しておりますが、自分で組んでみたM4についても、他の樹脂製電動ガンと遜色ない剛性になっています。カスタムありきではありますが、パーツの入手性や値段の安さを考慮するとそこまで悪いものではなく、むしろお手軽にカスタムできるし、失敗してもリカバリーしやすい良い電動ガンだと思います。


アッパーフレームの爪

フレームを固定するために必要な部品です。写真は全て「補強あり」のものになります。これがないと、高確率で爪が割れてしまい、最悪フレームが固定できません。新たに購入や、パーツを入手したい方は、爪が補強されている物を選んだ方が良いでしょう。

補強されている爪
金属の地肌が見えている

爪が補強されているモデル

・M4A1カービン
・M933コマンド
・M4A1 R.I.S
・パトリオットプラス
・パトリオットハイサイクル
・M4 CRWハイサイクル

爪が補強されていないモデル

・SR-16
・M733コマンド
・M16A2
・M16 ベトナムバージョン


アウターバレルやハンドガードを交換する際の注意点
「デルタリング」とは

スタンダードのM4、M16シリーズ全てに言えますが、アウターバレル、ハンドガード、デルタリングとは(アウターバレルとフレームをくっつけるための重要な部品です)が、他社製との互換性がありません


社外製デルタリング


このギザギザが東京マルイには無い


東京マルイ製デルタリング。
ギザギザが無いので社外製ハンドガードが固定できない

具体的に言うと、ネジピッチは同じなのに、ハンドガードとアウターバレルを保持する部分の形状が違います。(マルイオリジナル形状になってます)

なので仮に、上記のパーツのどれかを交換したいとなった場合は、最悪この3つ全とっかえとなります。(次世代電動ガンが発売される前は、対応した社外パーツがたくさんあったんですけどね・・)


(私が)オススメのM4電動ガン

自分が使うとなった場合、この3モデルがおすすめです。発売から25年以上が経過しているので、M16シリーズの剛性だったり、強度的に心配なのは仕方ないと思いますが、「あくまで私のオススメ順」に並べていこうと思います。

パトリオットプラス (ハイサイクルではない方)

最新モデルになります。こちらの商品は年式的に確実に補強パーツが入っているので、中古で購入しても比較的安全です。全長が短く取り回しもしやすく、バッテリースペースが大きいです。サバゲーで使用する場合も、20mmのマウントが付いているので光学機器も載せやすいです。何よりも初速が高いのと、リポバッテリーが使え、ストックもお好みで取り付けできるのが良いです。

M4 CRW ハイサイクル

ハイサイクルシリーズで1番おすすめです。こちらの商品は年式的に確実に補強パーツが入っているので、中古で購入しても比較的安全です。全長が短く取り回しもしやすく、バッテリースペースが大きいです。サバゲーで使用する場合も、20mmのマウントが付いているので光学機器も載せやすいです。ハンドガードとフレーム側の20mmレイルの間に長いマウントベースを載せると首回りの剛性を強化することもできます。
あとは、ストックがかなり秀逸で、大きなバッテリーも外観を損なう事なく収納する事ができます。今後カスタムするにしても、配線等も回しやすいです。

コルトM933コマンド

私はM4A1カービンの上位互換だと思っています。こちらの商品は年式的に確実に補強パーツが入っているので、中古で購入しても比較的安全です。全長が短く取り回しもしやすく、バッテリースペースが大きいです。
サバゲーで使用する場合も、20mmのマウントが付いているので光学機器も載せやすいです。値段もM4A1カービンと同じなので、過去にM4A1のバレルを曲げてしまった私としてはこちらをお勧めします。

これ以外のモデルにつきましては、完全にお好みで選んでいただいて大丈夫です。東京マルイ製なので、大きなハズレ等はありません。
ただし、やはり爪が強化されていないモデルは正直言って強度が心配です。
私は過去にバリケードにM4A1のバレルをぶつけて曲げてしまいました。M16のように長くて首が弱いモデルは、ある程度サバゲーに慣れて、銃の取り回しに慣れた頃に購入すると良いと思います。


ゼロから組む場合

これは私の作例になります。
コンセプトが2つあります。

①部品の入手性が高いものだけで組む
いつどこが壊れてもリカバリーできる電動ガンを目指します

②東京マルイのマガジンが使えるものにする
純正のマガジンを刺した時に、ちゃんと給弾できて、初速も変動しない、マガジンが自重で落下する電動ガンを目指します。

フレームを入手

ヤフオクで純正のフレームを入手します。上記で紹介した爪が強化されているタイプで、ダストカバーやチャージングハンドルといった付属物が揃っていればなお良いです。
ない場合は手間ですが、一品ずつ集めていきましょう。

メカボックスを入手

こちらはメカボックスのガワだけで良いです。理由は、寸法通りに本体に収まってくれれば良いのと、軸受やギア等のパーツは好みで選びたいからです。メーカはもちろん東京マルイ純正ノーマルか、ハイサイクル用の強化メカボックスで、どちらも寸法は同じです。因みにMP5用のメカボックスは使えません。爪が当たる部分が肉抜きされていないからです。

メカボックスの中身

調達したパーツのリンクを貼っておきます

軸受6mm

このメーカーのものが1番品質が安定しているのと、嵌め込んだ時に内側の出っ張りが薄いので、メカボを閉じた時にギアがギチギチで閉まらない、シムが入れられないといったトラブルも少ないです。

ギア 

なぜこんな高い物を使うかというと、SHSとかの安いギアは形状的にマルイメカボックスのタペットプレートのレールとセクターギアの給弾用の突起が当たってしまいます。リューター等で削れるなら良いのですが、ポン付けしたいのであればライラクスがおすすめです。
マルイ純正は精度が高いですがスパーギアが柔らかすぎて、強いバネを入れるとギアクラッシュするので使いませんでした。

逆転防止ラッチ

ピストン

メーカーは何でも良いのですが、本体が樹脂(ポリカーボネートが良い)で歯が金属製14枚が望ましいです。

ピストンヘッド

なぜライラクスかと言うと、SHS製の似たような形状の物と価格に大差がない事と、Oリングがきつい個体がありますので、ポン付けできるライラクスがオススメです。

シリンダーヘッド

シリンダーヘッドはこれが1番オススメです。もう全てがショック吸収できそうな素材で出来ています。

ノズル

東京マルイ製はもうこれ一択だと思います。専用に作られていますからね。

タペットプレート

これか、純正が1番です。

シリンダー

値段が高いのですが、東京マルイにポン付けできるのでオススメです。しかし本当のオススメは、ヤフオクで東京マルイ純正品を入手する事です。(おおかたライラクスの半額以下で入手できます)
私は最近の好みなのか、フルシリンダーを使っています。

ライラクス製はお値段が張りますが、インナーバレル長ごとに最適なシリンダーが選べて便利です。

スプリングガイド

純正品は樹脂製で強度が心配です。なのでこのように金属製のタイプがオススメです。

スプリング

スプリングはメーカーを統一した方が良いです。レートがわかりやすくなるのと、初速の増減の予想が立てやすいからです。

もう一つの考え方として、東京マルイ用として作られたスプリングがオススメです。例えば、アングス製のスプリングは最適なインナーバレル長が表示されているので、選びやすいです。インナーバレル長300mm以下なら加速シリンダーの方が良いかも。

スイッチ・セーフティーバー・セレクタープレート

スイッチはMOS FET内蔵型があるのですが、絶対にヒューズをつけた方が良いです。基盤焼いてしまう事があります。


タペットプレートやネジや細かいスプリング
これはヤフオクで入手した方が手っ取り早いと思います。


外装についてはヤフオクが1番安い

デルタリングやアウターバレル等は純正品ではなく、社外品をヤフオクで買うのが1番安かったです。


完成したものがこちら


これで安心して東京マルイのマガジンを使いつつ、壊れても修理できるので気兼ねなく遊ぶ事ができました。


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