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退職金の税金について

こんばんは。2023年もあと残り1日ですね。

今日は退職金の課税について考えてみます。

現在の制度は退職金は他の所得とは別に計算されます。
退職所得控除を差し引き、その残りを1/2にして、税率をかけて計算します。つまりはかなり優遇されています。

退職所得控除は、勤続20年までは年40万円、それ以降は年70万円として計算されます。

具体的には、退職金2000万円 勤続38年の場合、
退職所得控除は 40万円×20年+70万円×18年=2060万円
(2000-2060)×1/2=-30万円
所得税、住民税は0円となります。

勤続年数が長いほど、優遇されることになります。
現在は転職が一般的になっており、勤続年数によって優遇されるのは時代に合わないのではないかとの指摘がされています。

そこで、勤続年数で差をつけずに一律にしようとの議論がされているようです。

今盛んに言われているiDeCoや、企業年金の受給の際にも、退職所得として扱われるので、退職所得控除の金額の改正は、受け取り時の課税に大きな影響を与えます。

iDeCoは、退職所得控除が使えるから有利!と言われていますが、退職所得の課税の仕組みが変更される可能性があるということは頭に入れておき、場合によっては受け取り方法を再考する必要があるかもしれません。


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