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輪るピングドラムと運命とわたくし

運命って信じる?

2022年7月の末に『輪るピングドラム』を特に脈絡なくなんとなくで見始めて沼に転がり落ちたど新規です。
ピンドラ一挙上映に運良く参加できて最高だったんですが、この気持ちをひとりで抱えきれず、吐き出す場所もないのでここに感想を書いていきたいと思います。

以下、新規カットの内容ネタバレを含みます。

映画は前後編どちらも最高で、斬新な再編集と新規カットで新しいピンドラの世界を見ることができたのですが、わたしが何より今回感動したのは真砂子のラストシーンです。

本放送では、マリオさんにお兄様の話をする真砂子が、冠葉を想いながら、「わたくしを、愛していると言ってくださった」と愛おしそうにつぶやきます。
それに対してマリオさんは「お姉様も愛してらした?」と問い、真砂子は

「愛してたわ」

と答えるのですが。
今回の映画では、ここのやりとりが違っていたのです。
「お姉様も愛してらした?」というマリオさんの問いへの真砂子の答えは、

「愛してるわ」

現在形ーーーーー!!!!!!!!

現在形ってーーーーー!!!!!!!!

そのあと少しセリフが続き、それもとても心に響くものだったのですが、正確に覚えていないので書くのはやめます。円盤を待ちましょう。

もうこんなエモい改変あります?伊神さん天才じゃないですか?知ってたけど!知ってたけど!(偉そう)

劇場でこれを聞いた時「えっ?」ってなったんですよね。本放送と違うよね…?と思って。真砂子が大好きすぎて、しばらく口癖が「嫌だわ、早くすり潰さないと」だったくらいなので、元々このシーンはすごく印象的だったので、すぐ違和感に気づいたのです。

帰宅して速攻で本放送確認して、カットも違う(本放送は真砂子のアトリエの映像、映画は木漏れ日の映像)ことを確認して

「ほらぁやっぱりぃ!」

ってデカめの声出ました。

これ気付いた人どのくらいいるんだろう。この神変更はピンドラを愛する全員に知ってほしい。真砂子は愛しているんです、お兄様を。運命が乗り換えられたとしても、愛しているんです。最高。真砂子、わたしも愛してるよ。

とか言っておきながら記憶違いだったらどうしよう怖い。1回しか見られていないので確認できないから、勢いで書いたけど不安になってきました。もしわたしが見た幻だったとしたらたぶん運命の乗り換えが見せた幻だったんだと思うので許してください。円盤を待ちます。

プリンチュペンギンいちいち可愛かったですね。
ピンクのリボンがふわわんってたなびいたとき、鳥肌が立ちました。あんな表現方法あります?天才じゃないですか?褒め言葉が天才以外思いつかない。あのふわわわんで「さささサネトシセンセイーーー!!!!」って視聴者に気づかせる…いやもうほんと天才だな。

「だよねぇ?」

本放送の最終回の裏側であんなドラマがあったんだね…という答え合わせ。運命は乗り換えられて、冠葉と晶馬がさんちゃんにぬいぐるみを託すシーンも本当に良かった。お前のお兄ちゃんだよ!って。

夜更かし苦手なので後編寝ちゃうかもと思ってたのですが、後半ずっと泣きっぱなしだったのでそんな心配はご無用でした。

ピンドラって、全員報われてないんですよね。だけどみんなちゃんと愛して、愛されていて、生きている。わたしは自分が「愛してるよ」って言って欲しかった子供だったから、そして心のどこかでそう言ってもらえなかった、と思ったまま生きているから、この作品がめちゃくちゃ刺さるんだと思います。

本放送完走したタイミングで映画の存在を知り、運命じゃない!?と喜び勇んだものの、前編の公開が終わってしまっており、配信も間に合わず、後編からじゃ(思想信条の関係で)見られないじゃないか…!と地団駄踏んで歯軋りして奥歯噛み砕いて指を咥えてみていました。

もうBlu-ray出るまで待つしかない、と諦めていたその時、忘れもしません2022/10/19、監督のTwitterでオールナイト上映の存在を知り、紆余曲折ありながらなんとかチケットを入手し、ついさっきまで5時間に及ぶトークショー付きオールナイト上映を見てきた勢いでnoteに登録していまこれを書いています。強火か。

丸の内線沿線に長いこと住んでいるので、よく知っている場所が出てくるというだけの興味で見始めた作品にここまで沼るとは思っていませんでした。

実はウテナは劇場版のDVD持ってるくらい好きなんですが、同じ監督の作品だとは知らなかったんです。

運命って信じる?

今回、友達がいないのでぼっちでいきました。会場にはぼっちがたくさんいて心強かったです。強く生きよう。
みなさん10年来応援されてきたファンの方々の中、ハマってわずか3ヶ月のニワカもニワカがお邪魔させていただいて申し訳なさに消えて無くなりたいくらいでしたが、映画本当に素晴らしかったです。クラファン出資したかった。贔屓には金を出したいタイプのオタクです。

みなさんが「懐かしい」の雰囲気でやっておられる中、バカなので今週設定資料集を読み込んだ上で本放送の2周目を完走しており、最終回一昨日見た状態で映画に行ったので、記憶はめちゃくちゃ鮮明でした。
今回、だからこそ気づけた点があったのでとても良かったのですが、映画一回しか見られなかったから、Blu-rayでまた色々確認し、再発見したいと思います。

もうお昼だよー
寝る時間が無くなっちゃった

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