1型糖尿病のわたしの歴史・・・その2

中高一貫高校に通っていた私は、中学生時代の学校行事には全て参加できていました。

ところが、高校生になった途端、「修学旅行」に連れていってもらえなくなりました。校医の一声だったようです。両親が学校に「問題なし。」と訴えても、最後までOKが出ませんでした。
私は学校から拒否されたのです。まさにパワハラ!
1型糖尿病を危険な病気ととらえられた・・・これは10代の自分の心を打ちのめした出来事。。縄跳びで自分の首を絞めてみましたが、自分は悪くないのに死ぬのは損!何より親を悲しませられない!そして苦しかった!!この3つの理由で、、そんな社会を変えたくて医師を目指しました。

残念ながら医学部には入れませんでしたが、一浪して無事に薬学部に入学。
約1年間の寮生活を含めた大学生活4年間、糖尿病だからという差別は何一つ受けずに過ごせたのは幸せでした。

ただ、大学受験中に感じたのは、薬科大学は必ず入学試験当日、試験終了後に健康診断のようなものに呼び出されました。医学部を持っている大学ではそのようなことはありませんでした。その点では、多少の差別があったのでは?と思います。

糖尿病の恐ろしさを知ったのは、大学4年の秋でした。
急に両目に黒い点々が出現したのです。
慌てて眼科に行ったところ「糖尿病性増殖性網膜症」の診断でした。
眼底出血を起こしていました。
レーザーで眼底の血管損傷部分を焼いておさえる治療のおかげと
偶然出血した部分が視力が出る箇所ではなかったため失明は免れました。
その時の治療の後遺症で23歳で老眼と同じ目の状態になり、老眼鏡と近眼の遠近両用メガネを使い始めたことも忘れられません。

左目の視力は30年たっても回復しません。視野が2/3ほどぼやけていて、焦点が合わないのです。ほぼ右目での生活です。その右目は2023年8月に白内障の手術を受け、快適です!


~1型糖尿病の方へ~
面倒かもしれませんが、眼科には定期的に通ってください。

私も年に1回は通っていましたが、大学の実習などが忙しく、レポートなども含め、ストレスもあったのだと思いますが、気づいたら眼底出血でした。

まだ一度も眼科にかかったことのない方、大きな病院の眼科は待ち時間も長いので、まずはご近所の眼科さんに相談に行ってみてはいかがでしょうか。

#1型糖尿病
#眼底出血
#糖尿病性増殖性網膜症

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