雀躍(コオドリ)

生まれてこの方東京23区のはしっこに暮らし、元専門書出版社勤務→現在は訳あって無職 紙…

雀躍(コオドリ)

生まれてこの方東京23区のはしっこに暮らし、元専門書出版社勤務→現在は訳あって無職 紙、電子にかかわらず本+映像+舞台+アートが好き

最近の記事

読書量

少し前のニュースで。 ひと月の間に一冊も本を読まない人が60%を超えたそうだ(16歳以上を対象としたアンケート、漫画・雑誌以外、電子書籍は含む)。 「国語力の低下が問題視される」という主旨だったけど、この人たちがまったく文字を読んでいないわけじゃなく、70%以上がほぼ毎日ネットでニュースなどを読むと答えてる。 「国語力の低下」って言われても大人、中年にもなるとどうだろう。 中学生・高校生くらいまでの読書量が大事ってことは言うまでもないけど、 このアンケートは対象者に小中学生

    • 本の値段

      あるネット書店で、ある出版物へのレビューが目についた。 曰く、「この値段なら大手の本が買える、阿漕な商売をするな」 なんともいたたまれない気持ちになった。 この人の感覚は、多くの日本人が持つものなのか。 前職時代、本の価格は編集者が計算し、役員や営業を含めた会議で決定していた。 役員はなぜかいつも価格を下げたがった。 そのために「外注費を下げさせろ」という。 そんなことを続けていたら、外注先はやる気を削がれないはずがない。 安くすれば売れるだろう、そんな考え方の会社が出す本

      • 歳をとるということ

        せっかくアカウントをつくったというのに、なかなか更新できずにいた。 この年齢らしく、年々高齢の両親のことで時間を使うことが多くなっている。 両親とは日帰りができる距離に暮らしている。 実家を出てから彼此四半世紀にもなる。 ことあるごとに、歳をとったら夫婦で楽しく暮らすからあなたたちには頼らない、お金も残さないと言われていた。 いざ、自分たちの体が思うように動かなくなると、 そんなことはキレイに忘れてか、恨み言も言われるようになった。 両親はあまり本を読まない。 母が私たち

        • 知財だめでした…

          日曜日の午後、知的財産管理技能検定2級を受けた。 前回3月の試験で不合格となった実技試験のみ受験すればよく、 今回からCBT方式になったので、電車で15分ほどの試験会場へ出かけた。 結果はまだ出ていないけど、どう考えても前回よりできなかった。 暇なぶん、時間をかけて勉強できたはずなのに、まず確実に不合格だろうなあ。 モニタで問題を解くのが、どうしても遅い。 何十年もPCと生活してきているというのに、紙を読むより時間がかかる。 これは普通なんだろうか、それとも慣れの問題だろう

          解けない問題は飛ばしましょう

          相変わらず状況はあまり変わっていない。 本屋さんになりたい、同時に出版社をやりたい、 でもあれをやって、これをこうして、を繰り返しつつ今日に至る。 暑くなってくると体もいうことをきかない。 なんだろう、この暑さと電気代の高さは。 自分だけならまだしも高齢の親がいる。 同居しているわけではないのだが、電車を2回、さらにバスにも乗り換えて1時間ほどかかる微妙なところに住んでいる。 両親とも非常に低空飛行ながら大きな病気をするでもなく、 かといってお若いですね、などと言われるこ

          解けない問題は飛ばしましょう

          校正者にはなれない

          退職後、長いことよく働いた、えらいぞ、ということで、まずは一人旅をした。 旅費はさほどかからず、時間だけは贅沢にある。 観光もせず居心地のいいホテルの部屋で、 まず、校正者 牟田都子さんの「文にあたる」を読んだ。 校正者と呼ばれる人に憧れがある。 私には考えられない速さで、私が間違いだと知りもしない間違いを拾っていく。 「これが正しいと思います」と教えてくれる。 そんな外部校正者さんにいつもお願いできたらいいのに。 スケジュールがつまって、やっと潜り込めたのに、数時間後には

          校正者にはなれない

          そもそも

          私は書店員として働いたことがない。 学生時代にも書店でのアルバイト経験はない。 こんな状態で本屋さん、いいなあ……なんて、 いい大人がお花畑だと自分でも思う。 私はある年齢まで、 本当に好きなことは仕事にしてはいけない、などと思っていた。 たとえば学生時代、友人が夢の国でバイトしたい、と言っていたころ、 私はといえば、いや、あれは遊びに行く場所だ、 あんなに楽しい場所で働くなんて無謀だ、と思っていた。 今となっては不思議な発想だが、 実際に当時そんなこと言っていた、と久しぶ

          右往左往

          事務所が欲しい。 住所貸しはダメでもレンタルオフィスで一部屋借りるなら、 専用ポストとかあれば大丈夫らしい。 調べたら、そうなるとレンタル料はなかなかの金額だった。 それならもう登記OKのアパートとかマンション借りるとかすれば、 少しは在庫置いたり発送したりできる。 ……いずれにしても最低月数万円はかかる。 さらに敷金とかいろいろかかる。 いっそのこと自宅を登記するか。 奥付に自宅記載するのか。 抵抗ある。 かなり抵抗がある。 月々数万円払うのが惜しいって考えが間違っ

          長い夏休みの日々

          ひとり出版をやろうと思った。 わずかだか退職金と貯金で最初の何冊か分はまかなえそうだ。 固定費を低く抑えて地道にやろう、 登記用住所を借すレンタルオフィスも多いから最初はそれで、 実際の作業は自宅でやればいい。 発行のスケジュールがたったら倉庫を借りよう。 問題はやっぱり企画だ。 前職と同じ専門書か、同じ分野でも読者層を変えたらどうだろう…… ……私は知らなかった。 ISBNをとるためにはちゃんとした事務所がないとダメらしいのだ。 やはりちゃんと部屋を借りないといけない。

          長い夏休みの日々

          たぶん運命の3冊

          長く勤めた会社をなぜ辞めたかという話は、 巷でよく聞くような理由ばかりで恥ずかしい。 小さな会社にありがちな日々のいろいろや、 次々に降ってくるいろいろにしんどくなった。 たぶん私が不器用すぎた。 編集という仕事は好きだった。 長く勤めるなかでそれなりの充実感も達成感もあった。 辞めると決めたときは当然、次の就職先を探すつもりだった。 会社という枠が変わっても、これからもこの分野の、 この仕事を続けて定年を迎えると思っていた。 会社員という選択肢以外は頭に浮かばなかった。

          たぶん運命の3冊

          寄り道

          小学校低学年のころ、近所に乳牛がいた。 学校帰りに寄り道しては眺めたが、 気が小さい私は近づくことはできなかった。 牛が怖いのではなく、人に叱られるのが怖かったのだと思う。 東京23区内、建売住宅と公営住宅と、 古くからの地主さん宅が混在する地域だった。 小学校は子どもの足で20分ほどかかるところにあった。 母がパートに出ていたので、私は二年生まで学童保育に通っていた。 三年生か四年生までは入れたはずだが、 私はとにかく学童がきらいだった。 理由はたくさんあったけれど、

          まずは自己紹介

          はじめまして、雀躍と申します。 こおどりと読みます。 麻雀は関係ありません(ルールも知りません)。 本名でもありません。 「スズメが踊る」というイメージが好きで使っています。 とりあえず最初なので、ですます調で…… 小学生のとき、夏休みの日記はまとめて書いていました。 親からはかえって器用だと言われました。 半分フィクションだったけど、先生は気づいていたのか…… 怒られたことはなかったと思います。 社会人になってからはブログに日記やら何やらを、 このときはちゃんと本当の