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世界に負けないウイング

   福岡堅樹さんは世界屈指のウイングだっただろう。
  その凄さは1歩目からトップスピードになれるというか、5m走があれば世界のどのウイングにも負けなかったのではないかと想像する。
  ラグビーは、というかスポーツの球技全般に言えることだが、5m、10m足が速い才能は最も優れたギフトだ。
 

  ラグビーの解説などでお馴染みの大畑大介さんも、福岡堅樹さんにも負けない同じ才能を持った選手だった。
  
  僕は大畑大介さんが選手時代に対戦したことがある。
  後にも先にも僕が始めて「人が目の前から消える」という現象を経験した選手だ。
  僕がディフェンスで大畑大介選手がボールを持った瞬間に"あっ!"と思った時にはすでに僕の後ろを走り抜けていたのだ。

  昔テレビで「筋肉番付」という番組があったのはご存知だろう。
  今でも芸能人だけでたまにやっていることがあるが、昔はスポーツ選手でやっていた。
  清原和博さんや室伏広治さんが出場されていてとても見ごたえのある番組だった。
  その中でケイン・コスギさんが対等に戦っていたのが懐かしい。
  
  その「筋肉番付」でショットガン・タッチという種目で、圧倒的なスピードで断トツの記録保持者なのが大畑大介さんだ。 
  もしもショットガン・タッチに福岡堅樹さんが全盛期の時に挑戦したらどんな記録が出ていたのか気になるところだ。
 

  福岡堅樹さんが世界屈指のウイングと言える理由。
  それは、それだけのアタック力を持つからだけではない。
  決して世界のウイングでは大きくない身体でディフェンスもしっかりする。
  またキック処理など、ひとつひとつが謙虚で丁寧なプレーなのだ。

  ラグビーはどのポジションでも1番に求められるのはディフェンス力だ。
  松島幸太朗選手も世界から見ると軽量だ。
  しかしアタック力だけでなくディフェンス力も素晴らしい。
  大きな選手相手でもしっかりディフェンスをする。
  福岡堅樹さんと同じでキック処理など、ひとつひとつが謙虚で丁寧なプレーなのだ。



  謙虚で丁寧なディフェンス力が最も重要だ。
  

  福岡堅樹さんが抜けた穴は限りなく大きい。
  しかし今まさに頭角を現してきているウイングはたくさんいる。
  フランスワールドカップまでの1年で、福岡堅樹さんや松島幸太朗選手レベルのアタック力とディフェンス力を持った選手が現れることを心から信じている。
  

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