大切にしていく人のこと

恐ろしいことに、私は忘れていっている。付き合う日の前のドキドキしたことや、付き合った日のこと。緊張した瞬間。どこに遊びに行ったかとか、泣いた日のこととか、嬉しかった日のこととか。忘れたくない大切な思い出たちを繋ぎとめておかないと、さみしい生活が残ってしまう。残しておこうと思う。

手をつないだ日。クリスマスあたりにご飯行こうよって誘ってもらっていて、ん～？誘われているのかこれは、と少しそわそわしていた。納会飲みのくじで偶然で真ん前になって、今思えば豪運。いつもは立ち歩いて席替えするのに、ずっと前で喋ってた気がする。飲み会がヒートアップして騒がしくなって、「外いかん？」って誘われてほいほい外に出た。雪だったか雨だったかが降っていて、手をつないでポケットに入れた。今もだけど、背の高さがかなり違うのでどうもしっくりこない高さだった。女慣れしていると思っていたけど、スマートとスマートじゃない間くらいのぎこちなさが可愛かった。

付き合った日。12月23日は大雪だった。吉野家で待ち合わせしていて、風の街に行こうかって言っていた。天邪鬼だからtheクリスマス！っていう店に行きたくなくてお好み焼きにしたけど別に好きじゃないので、すきやきになって良かった。すきやきを作る写真が残っている。付き合うか付き合わないかの狭間にいるなって思ってた。コウテイの漫才を見た。今は解散してしまったけど。クレンジングを買いにイオンに行って駐車場で告白してもらった。雪の中にいる姿や顔がかっこよかった。現実味がなかった。私はすぐにokしなくて、結局家の中のこたつでOKしたと思う。だから記念日は12月24日なのだ。その日初めて一緒に寝たけど、横に！あの憧れが！いる！って思ったら緊張して全然寝れなかった。向こうもそうだったみたいだ。きらっきらの雪の日だった。

これが忘れちゃいけないこと。

ここからは最近のこと。
車が来た。だからドライブに行った。暗くなってからたくさん話した。キャプテンの時投票しなかったこと、私がなんの考えもなくその話をしていたことで傷つけてしまっていた。泣きそうだったらしい。何も気が付かなかった。猛省..…。本当に自分は気が回らなくて、どうせ何も気にしないだろうと思ってしまっている。実際、強い人だ。泣かないし、態度に出さない。私よりずっとずっと強い。私は話のタネになるとか、おもろいと思って嫌味みたいなこと言ってしまっていたり悲しませていたりする。男の名前とかわざとだしてみたりする。そんなことしてもいいことないのに。

口がまっすぐ横に伸びて、眉毛も目も大きく垂れる、あの顔をずっと覚えていたい。大きい口も、コロコロ動く目も。でっけえ図体を縮めて太ももに寝っ転がってくるあのフォルムも。忘れんように、記録しよう。

嫌われたくなくて何も言いたくないってなったり、かわいい子が世の中にあふれかえってる中でなんで付き合ってくれてるんだろうって思ったりする。でも「だいすきやわののかのこと」って言ってくれる人を「わたしもだいすきだよ」って返すんじゃなく先に「いつも好きだよ、大事にするよ」って言いたい。

同棲の話をしたら気まずくなったけど、また別のタイミングで「結婚したらやね」って言われておおおとなった。がきんちょと遊ぶ姿が見たい。

毎日支えになってくれて本当にありがとう