【稽古場取材】合法事務所 UNION 新しい演劇を目指して
東京学生演劇祭2023でAブロックに参加する、合法事務所 UNIONさん（東洋学園大学）にお話を聞いてきました。
稽古場にお邪魔した際は、シーンごとの稽古が行われていました。演出の方が演者を兼ねていることもあり、その都度細かな演出が入るなどスピード感のある雰囲気です。
今回は、主宰のハル★シューティングスターさん、演出・柄澤慶さんに５つの質問にお答えいただきました。
Q1 団体名の由来は何ですか？
ハル「諸説ありまして。誰もわかっていないって言うのが結論なんですが(笑)。本当はUNIONだけでやっていたんです。
私の関わらせてもらっている様々な団体、例えば劇団さん、歌い手グループさん、地元でYouTubeを撮るためのグループのところにふらふらとさせていただいているんですが、『面倒くさいからまとめようぜ』という動きがありました。
しかし、誰も決めようとしなかったので、私が『もう連合でよくないか』っていったんですよ。"UNION"ってYouTubeで検索しても海外のチャンネルが最初にヒットしてしまって、うちのチャンネルがなかなか出てこない。
どうしようってなった時に、『自分たちって合法的なことやってるよね？』ってなり、かつ『芸能事務所にしたいよね』という展望がその当時あったので、『合法事務所』というところに着地しました。」
Q2 団体として大事にしていることは何ですか？
ハル「端的にいうと、楽しんでやれることを大事にしています。また、今後どうなるかはわからないですけど、いまのところブランディングに注力しつつも、できる限り『我を通そう』という方針が強いかなと思います。」
Q3 影響を受けた作品・劇団はありますか？
ハル「演劇を志したきっかけは、萬腹企画さんです。そこは映画や特撮をとりつつ、そこに古典文学のおいしさを入れるという本当に素敵な団体さんです。いやらしい話ですけど、この方達とお近づきになりたい一心で始めたまでもあるんです。」
柄澤「そもそも演劇を始めたのが去年の5月からなんですけど、演劇という観点から見れば、それまでにサークルの先輩がやっていた公演とか、ライブハウスを借りて劇団同士で見せ合うっていう機会がちょっと前にあって、
そこで見た方々から、『演劇の仕方』というのを教えてもらいました。ただ、まだ演劇に関しては憧れの人は見つけられていないかな、と思います。」
Q4 作品のテーマを教えてください。
柄澤「自分の『こうあるべきだ』という思い込みが主人公にあり、そこと世間とか周りの人とのズレを描いています。
主人公が理不尽な目に遭うのですが、その中で自分を見つけるまでの他人との付き合い方がテーマになっていますね。
自分が普段生活していて感じていることも少し入っていて、それにプラス『こういう人だったらこういうことを抱えるのでは』ということを想像して繋げています。」
Q5 東京学生演劇祭への意気込みを教えてください。
ハル「ヒーロー性を全面に押し出している作品となっています。映画でしかできないであろうことを演劇の現場でやっています！ それがどう表現されるのか楽しみにしていてください。」
柄澤「ヒーローと絡めたアクションシーンもあるような演劇というのは珍しいと思うので、そこに驚いてもらえたら嬉しいです。アクションがあるのは魅力の1つだと考えています。」
YouTubeなどマルチに活動されている中で、演劇は最近始めたとのことでした。
だからこそ、今回の東京学生演劇祭には「どこまで通用するか」という、本当の距離を推し量りたい想いからエントリーをしてくださったそうです。
アクション映画を観るのが好きだという柄澤さんが生み出す、アクションもある新たな演劇の形に注目です。
合法事務所 UNIONさん、ありがとうございました！
※ 編集の都合上、コメントのお名前は敬称略とさせていただきました。
（東京学生演劇祭実行委員会）
■ 「合法事務所 UNION」の公演情報
［東京学生演劇祭2023］Bブロック
■ 団体公式X（旧Twitter）
@UNION_TOE
東京学生演劇祭2023 @王子小劇場
今年は 8/31(木)〜9/3(日)に開催！ A・B両ブロックで計６団体が上演します！
◎ Aブロック
合法事務所UNION（東洋学園大）・劇団さいおうば（明大）・藝術集團だだだだだ（慶應大）
◎ Bブロック
バス停ドレスコード（文教大）・ネムノキ（成蹊大）・STAy（明大）
【チケットのお取り扱い】
■ ご予約（カルテット）https://www.quartet-online.net/ticket/tstf2023
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