【稽古場取材】 STAy（明治大学）
「東京学生演劇祭2023」でBブロックに参加するSTAyさん（明治大学）にお話を聞いてきました！
稽古場にお邪魔したときは、皆さんでウォーミングアップをされていました。この日やっていたのは、「マンションゲーム」と「ミラーリング」というアップ。
「マンションゲーム」は飲み会のゲームとして行われることもありますが、作演の小島さん曰く「テンションをあげるために行う」そう。
見ているこちらもまさにテンションのあがる、楽しそうなアップです！
「ミラーリング」とは、２人１組でペアになり、相手の動きとまったく同じ動きを真似する練習。さらに、ミラーリングをしながら連想ゲームをするという、なんだかすごい光景が繰り広げられていました。
あとから伺うと、「体を動かしながら考えたり、何かを話したりする。実際のお芝居と同じことをしています。」とのこと。
話す・動く・聞くなど、芝居中の役者は一度にさまざまなことを同時に行いますが、この練習ではそれを鍛えることが狙いです。
また、ウォーミングアップの内容は毎回決まっているわけではなく、それぞれの役者さんがワークショップで持ち帰ってきたメニューなどから選んでいるんだそうです。
今回は作演の小島さんに、5つの質問にお答えいただきました。
Q1 団体名の由来は何ですか？
「（文字として）『S』が点対称で、『T』『A』『Y』が線対称という中でyだけ崩すとAのラインとクロスするのが面白いなと考えました。」
ーーそもそも、なぜ "stay" という単語を選ばれたのですか？
「ちょっと意味を調べてもらえますか」と小島さん。"stay"という単語にはさまざまな意味がありますが、調べて出てきた単語の意味の見出しを一つひとつ指さしながら説明してくれました。
「単語の意味としても『滞在する』居場所になる、『(何かの)状態でいる』、"with"をつけて『誰かといる』という、色々な意味を含んでいるのが良いなと思ったからです。」
Q2 STAyさんが大事にしていることは何ですか？
「『皆と何かをやること』が根本にあります。やる側も見る側も、皆が満足できるものを創りたいと考えています。」
Q3 影響を受けた作品・劇団はありますか？
「沢山ありますが、今回の作品に関わりのあるものとしては『YMO』（Yello Magic Orchestra）です。」
「やっぱり……！」と思った取材班。今回の作品は「Tong Poo」という題名で、YMOにも「東風」（Tong Poo）という同名の楽曲が存在します。YMOの数ある楽曲の中でこの曲を選んだ理由は、「響きがいい」からだそうです。
Q4 作品のテーマを教えてください。
「『記憶』や『記録』です。」
今年の３月にYMOのメンバー・坂本龍一さんと高橋幸宏さんのおふたりが亡くなったことも、「失われたものとの関係を考えたい」と思うきっかけになったそうです。
Q5 演劇をしていて「楽しい」と思える瞬間はいつですか？
「『打ち上げ』ですね。コロナ禍もあり、今やっとできるようになってきたので、それが何より嬉しいです。」
また今回の企画では「誰かと何かをすること」に重きが置かれているそうです。役者さんは、皆さんそれぞれ別の団体出身だといいます。
「色々な人がいて、色々な組織風土がある中で、『それぞれの知識をシェアしてみたい』という思いで、こういった座組になりました。シェアすることで何が起こるのか、楽しみにしていただければ幸いです。」
今回は、フライヤーにも力を入れているSTAyさん。フィルムカメラで撮られたような淡く風情のある写真が印象的です。作品のイメージが伝わるよう、ビジュアルにこだわっているとのことでした。
ぜひフライヤーやビジュアルにも注目してみてください！
STAyの皆さん、ありがとうございました！
※ 編集の都合上、コメントのお名前は敬称略とさせていただきました。
（東京学生演劇祭実行委員会）
■ 「STAy」の公演情報
［東京学生演劇祭2023］Bブロック
■ 団体公式X（旧Twitter）
@STAy__play
東京学生演劇祭2023 @王子小劇場
今年は 8/31(木)〜9/3(日)に開催！ A・B両ブロックで計６団体が上演します！
◎ Aブロック
合法事務所UNION（東洋学園大）・劇団さいおうば（明大）・藝術集團だだだだだ（慶應大）
◎ Bブロック
バス停ドレスコード（文教大）・ネムノキ（成蹊大）・STAy（明大）
【チケットのお取り扱い】
■ ご予約（カルテット）
https://www.quartet-online.net/ticket/tstf2023
■ ローチケ
https://l-tike.com/play/mevent/?mid=696420
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