不安な若者へ〜今宵の呟き〜




 外来をしていて、思うのが、27〜29歳が、最も病みやすいのですよ。


 これは、凄くわかります。私も、その時、人生焦り、絶望もしていました。


 何故、病むのか、私なりに、考察してみたいと思います。




①老いを受け入れられない


 早く受け入れてください。


 以前も、話しましたが、自身の老いを、受け入れたものは、幸せになります。


 そして、人生で最も、楽しいのは30代です。


 40歳以降は、私は経験していないので、分かりませんが、50代になれば、また楽しいと思いますよ。


 あと、2回ピークがあるので、ゆっくりしましょう



②親や周囲の期待



患者様「人生、詰んでます」


 いない、いない、人生詰んでいる人なんて、そうそう居ません。



 大丈夫ですよ、辛ければ逃げてください、

 むしろ、逃げてなんとか、なるのであれば逃げた方がいいです。


 あと、自分の人生ですから、好きに生きてください、親とか周囲の期待に応えなくていいです。

 ただ、頑張りたいのであれば、徹底的にやってください、後悔はないです、保証します。



③芸能人の自殺者も多い



 私、テレビ見ない、いや、正確には、ネガティブな情報が嫌いなので、詳しくはないですけど、


 おそらく、多いと思うのですよ。彼らも、人間ですし、

 もっと言うと、私たちの何倍も苦しいですから。




 周りから、監視されている、これは相当なストレスです。

 街は歩けないし、エゴサしたらマイナスな情報が出てくる、

 そこに、20代後半というが、立ちはだかる、自らを殺める人も少なくないです。


 しかし、

 私は、そのような人生も素敵だと思いますよ。


 ローマ皇帝マルクス・アウレリウスの

 「自省録」にも、

 万物が変化流動し、業績も名誉も、記憶も全てが忘却され、

 無情な時の流れへと消えていく、己の人生への諦めと、信頼が記されています。


 どんな、死に様も、私は愛すべきだと思う。



 最後に、まさかのローマ皇帝まで、登場させてしまいましたが(笑)

 それだけ、今の若者に、私の思いを、伝えたかっただけです。

 良い意味で、時にみを任してください。

精神科医ましろ



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