花火
花火はいつ観ても綺麗なものだ。
打ち上がる時は今から花を咲かせるためにもがいて、もがいて、火花たちがもう我慢できないという思いを爆発させるように、綺麗な花を咲かせる。
まるでそれは人間のように。
生きている中で我慢できないことはあるが、それに耐えながら生きている。それを抱えているといつかは爆発する。
綺麗な花を最終的に咲かせられるかどうかはその人自身だが、生きているだけで十分綺麗な花を咲かせているのでは?
普通に生きていくことさえ難しい現代。
人間は花火のように生きていき、最終的に死んでいく。火花が散るように。
その散った数がその人を形成していった人生のように思う。
散る火花の数に関係はないが、その人自身が生きていてよかったと思える数の火花が散ればそれでいい。
今日はどんな花火を打ち上げられたのだろう。
明日の花火も楽しみに。