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レトロギャルゲー再訪記(1)「WHITE ALBUM」 はるか&マナ編

すんません!いきなりメチャクチャ時間が空いてしまいました(汗

いや、最近ギルティギアへのモチベーションが上がりまくっていて、そちらにどうしても時間をかけることが多くなってしまって…

といきなり言い訳しつつ、「レトロギャルゲー再訪記(1)  - WHITE ALBUM」第1回目、はるか&マナ編行ってみましょう!

河島はるか

正直リアルタイムでプレイしてた頃もほとんど印象に残ってなかったはるか

リアルタイムでプレイしていた頃、このキャラにほとんど心が動かなかった理由がなんとなく思い出せました。

シナリオが平坦すぎるんですよ、ひたすら。

なんか淡々と、ひたすら淡々とシナリオが進む。冬弥の心が由綺から移ろう過程も、よくわからないままいつの間にか心変わりしているという感じですし。

由綺という「正妻」がいる以上、そこから他のヒロインに心変わりするのであれば、そこには何らかの必然性が無いと何も印象に残りゃしません。他のキャラのシナリオが結構そのあたりエグく描かれているだけになおさらです。

最後も、由綺との決着を先延ばしにした形で終わります。ただひたすら「本妻」の存在を脇に追いやって、主人公と彼女の二人だけの世界が展開するのみ。その内容もとりたてて劇的な物があるわけじゃない。兄の死をきっかけに、ある意味「壊れた」状態にあるはるかが、徐々に自分を取り戻していく過程を描いているわけですけど、そこに由綺がほとんど関わってこないなら、このゲームでやる意味あったのか?と

そして劇的な展開が無いということは、主人公が由綺を裏切る明確なきっかけも理由も無かったということであり、それはある意味、主人公のクズっぷりが際立つシナリオとも...言えないか。そこすらも大した描写無いわけだし。

ひとことで言えば「なんだこりゃ?」ってのが今回プレイしての素直な印象ですね。

というわけでシナリオ的には正直語るところが無いです。

はるかというキャラクターは、ギャルゲー的配役としてはボーイッシュ枠ということになるでしょうか。ただ、この子はボーイッシュなのは見た目だけで、性格的にはどちらかというと、捉えどころの無い「不思議ちゃん」寄り。一応、主人公と幼なじみという設定ではあるんですが、幼なじみ感はあまりないです。幼なじみキャラにありがちな、世話焼きやツンデレともほど遠く。

不思議ちゃんとボーイッシュって、相性よくないと思うんだよなぁ。お互いが微妙に属性を打ち消し合っていて、よくわからないことになってるような。これに中途半端な幼なじみ属性まで加わってしまって、本当にどこまでも中途半端なキャラクターって感じになってる気がします。ついでに言えばルックスも特徴に乏しいですし。

シナリオは平坦、キャラクターは平凡かつ中途半端。そりゃ印象に残るわけ無いですよね。

観月マナ

正直、存在自体忘れていた彼女だが…

正直言えば、再プレイする前はこのキャラの存在自体完全に忘れてました。再プレイにあたり、本作の攻略対象ヒロインをリストアップしてもその中に名前が挙がらなかった。名前を忘れたとかではなく存在自体を完全に忘却してました。オープニングイベントに出てきて、「あ、そういえばいたな、こんなキャラ」って感じで(笑)。

なんでだろう。間違いなくはるかよりは印象に残るはずのキャラクターなんですけどね。少なくとも影が薄いというタイプでは無い。むしろ濃ゆい方だと思うんですが。

配役的には典型的なツンデレって奴です。で、ロリ属性も兼任。この年齢になると、ツンデレにはもはや鬱陶しさしかなく、「うぜぇ...」ってのがマナに対する正直な第一?印象。ロリ属性も私は持ち合わせていないので、正直私の好感度はあまり高くは無かったです。

ただ、シナリオは悪くはなかった。当時はどんな目線でプレイしてたかなど思い出せませんが(存在自体忘れてたくらいだし...)、迷いながらも大人の階段に踏み込んだ少女の旅立ちの物語、って感じでしょうかね。

彼女は主人公の「正妻」由綺とは従姉妹同士なのですが、それはシナリオ最終盤まで明かされることはありません。なんとなく由綺との会話にそれを匂わせるものがあるので、察しがいいプレイヤーならなんとなく気づくと思いますが。

「大好きな親戚のお姉ちゃん」の恋人とは知らないまま、いつの間にか冬弥に惹かれてしまい、ある日、突然全ての事実がつまびらかになって、困惑する彼女。由綺のことも大好きであるマナは、それでも由綺から冬弥を奪う決意を固めるわけですが、正々堂々正面から勝負を挑もうというその姿勢は好感が持てます。まだ何者でも無い自分が、まずは何者かになる。それまでは冬弥の前からも姿を消し、フェアな状況で由綺と戦いたいと、大学生になったのを期に、冬弥にも引っ越し先も告げずに去って行く。

いや、こうして書いてみると、なんかメチャメチャかっこ良くね?この子。

というわけで、今回再プレイでマナの株が私の中で爆上がりです。存在すら忘れられてたというのにねぇ...(汗

ただそれだけに、いったんはマナを選んでおきながら由綺との関係もとくに精算せずダラダラと続いたままエンディングを迎える冬弥のクズっぷりはこのシナリオでも絶好調です(ぉ。

前述のはるかの項で、「正妻」から心が移ろうなら、そこに何らかの必然性が無いと印象に残らない、と言いましたが、強がりの皮の中に繊細な弱さと悲しみを見付けてしまって、とても放ってはおけなかった中、ちょっと曲線的にでもその彼女から好意を向けられ…となれば、まあ、グラつかないことはないか、とは思います。

前にも書いたとおり、私は昔も今も本作の原画家さんの絵があまり好みでは無いのですが、今回、このマナだけはなぜか「よいなぁ」と感じました。正面アングルの笑顔とか最高ですよ。半ば親からネグレクト食らってるような、愛情に恵まれた生い立ちとは言えないマナですが、それでもこんな笑顔ができるんだなぁと思うとなかなかにぐっと来る物があります。

この表情が個人的に好き

次回予告

さて、次回のターゲットですが、この二人になります。

澤倉みさき
篠塚弥生

まあ、やっぱり「WHITE ALBUM」の一番こゆい部分である由綺と理奈はメインディッシュに取っておきませんと、ねぇ…

なるべくお待たせせずにお届けできればと思いますが…GGST次第かな(ぉ

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