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[GGST]妖斬扇を科学する(?)

梅喧を使うにあたっては必須テクニックと言われる、「低空妖斬扇」。

「昇り妖斬扇」とか「最速妖斬扇」という呼び方をする方もいるようですが、要するにジャンプ直後に妖斬扇を振ることで、本来空中の必殺技である妖斬扇を、実質的に地上で振るというテクニックです。

なぜこれが必須テクニックかというと、これが梅喧というキャラの強みに直結しているから。詳しい説明は省きますが、GGSTをやったことない勢の人は、これによって極めて理不尽な二択を押しつけることができると、ざっくり理解してください。

ただ、私はこの低空妖斬扇が、どれだけ練習を重ねても一向に安定しなかった。いや、正確には「特定の状況下でのみ、全然安定しなかった」です。

低空妖斬扇は、ナマで振ることもありますが、だいたいは近Sをジャンプキャンセルして出します。

で、私はナマ振りや、単に「近S→低空妖斬扇」とやる分には、ほぼ失敗しないレベルには達しているんです。

ただ、起き攻めの連携に組み込むと途端に安定度が下がるんですよ。

具体的には、転かした相手に低空ダッシュ畳返しで詐欺重ねした後に、「近S→妖斬扇」しようとした場合。

この動画は成功例ですが、この最後の妖斬扇がなかなか安定せずにずっと苦しんでいるのです。

これが安定しないと梅喧の強みは大きく減衰してしまう。

キーボードならではの特殊入力法をはじめ、色々な入力方法を試しながらなんとか安定化しようと努力しましたが、そんな努力をあざ笑うかのように、言うことを聞いてくれない梅喧姐さん…

最初はコマンドミスもありました。単に地上で「近S→低空妖斬扇」とするのと異なり、畳返しの詐欺重ねから「近S→低空妖斬扇」とするはかなり忙しいコマンド操作を要求されるのも事実。しかし、練習を重ねてコマンドミスを克服し、少なくともキーログからはコマンドミスはないように見える。でもそれでも安定しなかったんですよ、これが。

「なんでじゃぁっ!!」と台パン寸前の叫びを上げながら、仮説を立てては試行錯誤の繰り返し。キーボードへの移行期間を除いた延べ期間で、ほぼ2ヶ月、毎日のように続けてました。

その長きに渡る苦悩の日々の中で、それでも私は、失敗に関わるとある傾向を掴んではいました。

単に地上で「近S→低空妖斬扇」を振るときと比べ、畳返しの詐欺重ねから振るときは、妖斬扇の入力を受け付けるタイミングが遅いんじゃないかということに。

ただ、それもただの推測であって、証拠はない。ただの失敗の言い訳だろと言われれば反論はできない。

そもそもそんなタイミングのずれが発生する理由が無いじゃないか。システム的にはどちらも「近S→ジャンプキャンセル→妖斬扇」であって、地上で近Sを素当てしたときと、詐欺重ね後の近Sで、その後のジャンプキャンセルや妖斬扇のタイミングが変わるなど、考えにくい。

そんなモヤモヤを抱え込みつつ、本日、単に近S素当ての場合と、詐欺重ね後の近Sから妖斬扇を振ったときの動きを動画に収め、コマ送りしながら検証していたら…

ついに謎が解けました

結論を言えば、やはり受け付けタイミングはズレていたのです。

その謎解きを、説明します。

梅喧の近Sは、フレーム的には発生7F、持続が6Fです。図にすると、こうです。

梅喧の近S

で、低空妖斬扇を完成させるために不可欠なジャンプキャンセルは、「攻撃がヒットしてから(またはガードされてから)攻撃判定の発生が終わるまでの間」に受付けられます。

つまり、単に地上で近Sを相手に当てると、ジャンプキャンセルを受け付けているのは7F目から12F目です。で、ジャンプ後に妖斬扇入力を終わらせると、「近S→低空妖斬扇」が完成します。

これが、なぜ畳返しの詐欺重ねからだと状況が変わるのか。

原因は、詐欺重ねを仕掛けるタイミングが早すぎた、あるいは、着地後に近Sを振るのが早すぎたことです。

HS蚊鉤で転かせた後、私は最速で低空ダッシュし畳を重ね、さらに最速で近Sを振ってましたが、これだと、相手が丁度起き上がるタイミングに近Sが重なってしまう

その結果何が起こるかというと、起き上がり中の無敵時間によって近Sがヒットするタイミングがズレるのです。

図にすると、こう。

起き上がりと噛み合ったときのヒットタイミングのずれ

起き上がり無敵と噛み合うことで、近Sがヒットするタイミングが数フレーム遅れてしまうのです。結果、単に地上で近Sを当てたときと比べ、ジャンプキャンセルの受付が遅くなっているだけでなく、受付期間も短くなってしまってます。

近Sが当たってない

上の画像を見てください。本来、梅喧の近Sがこのモーションになったら既に攻撃判定が発生しています。が、ソルの起き上がり無敵に重なってしまって、この時点ではまだ当たっていないんです。この時にジャンプキャンセルを入力しても、スルーされます。

これでは、同じ感覚で振っていたら失敗して当然です

では、これにどう対処するか。考えられる対策は、以下の二通りでしょうか。

  • 低空ダッシュで飛び込むタイミングをやや遅らせる

  • 詐欺重ねで着地後に近Sを振るタイミングをやや遅らせる

とりあえず私は前者の対策で試してみることにしました。こちらのほうが簡単そうだったので。数分にわたって繰り返してみたところ、感触的には私の検証結果は正しそう。安定感も大幅に改善されたように感じます。

ただ、低空ダッシュを遅らせた結果、畳返しの詐欺重ね効果がなくなっていたら本末転倒なわけです。というわけで、確認しました。

…うん、大丈夫そうですね。

とりあえずずっと抱えていた謎がやっと明らかになりました。対処法も立ちそうですので、ここからはこの方式で再び精度を上げていく練習ですね。

長年?の課題にようやく光が見えてきました。

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