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過去の自分とさようなら、断捨離というよりは人生のリセットです。

はい、昨日はパタヤの海に捨てられたiphone に別れを告げて次なる街に向けて離脱です。

モヤモヤした気持ちを持ったまま、ネットからiphone を探すで追跡をしたら、早朝ビーチレストラン内にあるという表記が出ました。

急遽、パタヤの警察署にいって事情を説明して開店前のお店を開けてもらいました、流石に朝の閉まっているレストランの中にあるのであれば間違いなく見つかるのでは無いだろうか?という一縷の望みを抱いたのも束の間、誰もいないデッキの先の海の底でした。

その後気持ちを切り替えて、タブレットに保存しておいた地図を便りにペッチャンブリー県のフワヒンを目指してオフライン状態のなか走っていったら、またまた道に迷ってしまいました。

マレー半島は、ほぼ一直線の道路なので比較的に走りやすいのですが、タイ湾を廻って行くので戻る時は大変です。
道を間違えるととんでもない方向へと走っていってしまいます。

やはり、最大の難関のチャオプラヤ川をわたる手前で、ここはどこ?わたしは誰?という事で全くわからない状態に陥りました。

携帯がないのでオフライン状態の中、地図アプリもないので現在位置がわからずなのです。

そんな中走っていると、たまたま近くに警察署を発見、警察署に行って事情を説明、wifiに繋げてもらい川の渡りかたを教えてもらいました。

しかし、またまた間違えたようで、高速道路に迷い込んでしまいました。
すかさずポリスバイクが登場したので、「すみませ〜ん、日本から来たので道がわからなくなっちゃったよ」
と明るい笑顔で答えました。

すると、ポリスマンは困ったような顔を見せましたがすかさず笑顔で返してくれて、問題ないから付いてきなさい。そうしてポリスバイクにに先導してもらい川をわたることができました。

その後何故かバンコク辺りまで来てしまいました。
道路の看板にはスクンビットの表記があります。
タイ湾をぐるっと回ってマレー半島に行きたいのに、何故にバンコクに来てしまっている?

んあー!
一体どこを走っているのか?

タイの田舎に行くのに首都近郊にいるとは、、
例えて言うならば、日本にやって来た外人が、便利な携帯を持たずに地下鉄乗るのに似た状況になったと考えると分かりやすいかもです。

道路に出ている警察や、バイクタクシーに聞いたり、いろいろな人に聞きながら走ります。

困った挙句には太陽の位置と影を便りに地形の方角を大雑把に考えて、西があっちだから国道をあっちに走ろう!

などとまるで古代人か?と思うような人間の本来持っているであろう感覚を頼りに走り続けます。

自分の動物的な感を頼りに、多分こっちの方角だ!と勝手に決めつけて走ってゆきます。
もう、どうにでもなれ!という気持ちで、小一時間も走っていると、なんと、道路標識にマレー半島南下の地名が出てくるでは無いですか?

やっほー!まさに天のお告げか?
などと、神様にも仏様にもお礼を申し上げたくなる瞬間でした。
これで、なんとか次なる目的地であるチョンブリー県にあるフワヒンに向かって走っていることを確信したのでした。

すでに太陽はとっくに西の方に傾いてきており、道路には知らないうちに長い影が出来ているのでした。

そうこうしているうちにやっとこ、ホアヒンの表示が現れ、それから2時間ほどでホアヒンの町にについたのでした。

道に迷ったときに、色々と教えてくれた数多くのタイ人の一人から、
「太陽の位置を見て、方角を決めて走っているのか?日本から何も持たずに来たお前は、冒険映画では無くて、リアル・インディアナ・ジョーンズか?」
と褒められました。

何だか唯一の誉め言葉として、私のタマシイが少しだけ救われたような気がした、そんな暑いタイ国の夕暮れを感じた一日でした。

走行距離は480キロ

遠雷とすえた風舞うハイウェイ


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