僕の春休み

春休みに入ってすぐに森田先生からとあるお話をいただいた。それは某大手コンサルティング会社の企業訪問ツアーを企画するというものだ。

まず初めにオフィスでの打ち合わせが行われた。そこは驚くほど綺麗で洗練されていた。思わずここで働く姿を想像して勝手に興奮するほどに笑
打ち合わせでは、まず何をしたいかをおおまかに決めることになった。すでにゼミでは説明会が行われていたため、オフィスを回り、会社概要を聞くだけというのは嫌だったのでこちらが能動的にできるようなものをしたいと伝えるとすぐにその方向に決まった。これは今後の打ち合わせでも体感することだが、優秀な方々の会議はとにかくテンポが早い。なんてったって全ての会議は30分で行われるらしいからね。なぜこれが可能かというとまず最初に何を決めるかを決めるからだ。つまり無駄な議論は一切行われないのである。とにかくすごいの一言だった、、、

それ以降の打ち合わせはオンラインで行われた。
メールのやり取りもままならない僕らは打ち合わせでは、学ぶことが多すぎて大変だった。企画を進めるのももちろんだが、どうせならということで僕たちにもこのような会議をできるようにと「ファシリ」というものに挑戦させてもらった。これは、司会進行のことである。少しやってみてわかるがすごく難しい。なにが1番難しかったかというと言葉の言い換えである。出た意見を端的にまとめて文章にするのをタイムリーで行うのは頭が真っ白になる。そんなこんなでその日のレヴューをもらった。あまりに多すぎてメンタルはやばかったが、それでもこんなに貴重な指導はないのし、どれも芯を食っていたので絶対に次に生かそうと日常生活から意識するようにした。このようなことが何回かあり、メモの量は半端ないことになったが1週間に一回は見返し、今回限りで終わらないように、3年のゼミで生かせるようにインプットし続けている。

企画はある程度決まったので、次はツアーに向けての準備の段階に入った。体験価値をより高めるためにゼミの授業を使ってMECEとロジックツリーを教えることになった。授業を作る大変さを知り、全教員に感謝しようと思った。森田先生とも相談しつつグループワーク型の授業形式を行うことにした。アジェンダを作成する中でこの1ヶ月の成長を少し感じることができた。なにをどう書けばいいのかがわかってきたのである。もちろん完成度はあまり高くはないがそれでも前の自分にはできなかったことができるようになると実感できるのはすごく嬉しかった。

準備期間はあまりなかったのですぐに授業本番を迎えた。授業内容に注力しすぎて机の配置などを考えれていなかった。いきなりつまずいて幸先悪い。
1日目は、MECEについての授業を行った。MECEについて1番伝えたかったのは、ロジカルシンキングの全ての土台だということだ。上手く伝わったかわからないが、この授業の後ツアー参加者が増えたりしたので成功ということにしよう。
2日目は、ロジックツリーについての授業を行った。こちらは完全にグダってしまった。準備不足が露呈したのである。森田先生のアシストがなければみんなの中にハテナマークや違う解釈が生まれていたと思うとゾッとする。ひとグループごとにしっかり話し直すことでなんとか立て直したと思う。

ようやく本番当日が来た。まずはドタキャンがないか心配だったがそこについては杞憂だったようだ。全員が遅刻なく集まってくれた。コンサルティング体験コンテンツは想像以上に作り込まれていた。内容は聞いていなかったのでこちらも1参加者としてめいいっぱい楽しませてもらった。参加者だけで進めるのではなく社員の方に指導してもらいながら進めるので円滑に結論まで進むことができた。最後の事業評価で行う効果とコストの図は、プレゼンに説得力を持たせ、「納得感」がすごくあった。これを日常的に行っていると思うとワクワクする。最後のプレゼン発表の際、社長役の社員に質問され参加者が困っていると指導してくれた方がマイクを代わり、とんでもなくすごい返答をしていた。こんなことすぐに思いつくのかよ!こんな人になりたいと心底思った。

このツアーが無事終わり、参加者のみんなから本当に良かった!ありがとう!と言われすごく嬉しかった。もともと今回のツアーの目標の一つに今後のゼミでも生かされるようなものにするというのがあったので今回の学びを経て次の活動でいきてほしいと切に思う。

このような経験はそうできるものではないので大変ではあったが楽しくもあった。人生で1番充実した春休みだった。

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