【お笑い③】いつ天下取るのか。問題はそれだけだ : オズワルド伊藤

伝説のM-1グランプリ2019。

優勝したミルクボーイの衝撃はもちろん、今向かうところ敵なしのかまいたち、大ブレイク中の見取り図、ニューヨークなど、今振り返ってもやはり神回だったことは未だに否定されることはなかなかない。

しかし、この時、何故だか一番気になったのは、オズワルドだった。

ネタが面白かったし、しゃべりの間も声のトーンもそそられた。
優勝したミルクボーイの直後ということもあり、思ったよりも評価が高くなかったことが、何より「えっ、オズワルドって面白くないの？なんで？」と逆に記憶を残した。

そして彼らは3年連続で決勝進出を果たし、売れっ子になった。

あのとき、ちょっと心に引っかかった「面白い」はちゃんと機能してたんだなと思う。

2019年のM1後は正直、それほど見かける機会は多くなかった（伊藤さんの妹さんの伊藤沙莉さんと抱き合わせでは比較的見かけたけど）が、最近よく見かけて嬉しくなる。

オズワルド伊藤さんは、天才なんだと思う。
誰みたいになるのだろう。誰みたいになりそうか？と言われると、まだよくわからないが、すごい人になるということだけはわかる。くりーむしちゅー上田さんとか？有吉さんとか。

どうすごいのか。

トークがめちゃくちゃ上手い。
伊藤氏のnoteもめっちゃ面白い。そのまま音読しても面白いのがわかる。あれが脳内なのだろう。構成がそのまま聴きやすい。ボケーっと聞いていても、なんとなく笑える。

多少毒づいてても、そこはかとなく可愛げが漂っている。すべっても、うっすら可愛げが漂う。アメトークの大喜利苦手芸人で、1人だけ、大喜利できなくてオイシイ、という感じではなく、できるようになりたいから教えろ、と貪欲な感じとか、妹を天才女優と言い切るところとか、M1は何があっても優勝するんだ絶対に、と言い続けてるところとか（私キモいな）。

それでいて、自分の可愛げみたいなものに対して、あまり自覚がなさそうなところも、天性の人垂らしというやつなのかもしれない。

相席食堂の京橋ロケとかすごかった。あれがほぼ初めてのロケだと聞いた。こんなに素人から良さを引き出せるのに、ロケをやったことがなかっただとは！素人とLINEを交換しまくっていた。京橋の素人を怖がらないのは、関西出身でないからか、キャバクラで慣れているならか。LINE後日談をやることはないのだろうか。それとも、日常的にやってて、面白味すらないくらい慣れているのか。

YouTubeでやってた、ルームシェア企画も素晴らしい。畠中、伊藤両氏ともルームシェアを行なっており、どちらもルームメイトを公開オーディションした。

伊藤氏の方の最後のルームメイトを決める回（大鶴肥満さんが決まった回）には、後で見返したら、なんとランジャタイ国崎氏が出ていた！

これ、何故喧伝しないのだろう。いや、してるのかな。してるのかも。もう、とんでもなく面白い。編集なしの映像で。見返したら、なかなかの強いメンツが出演している。そりゃみんな段々テレビに出てくるわけだ。

これを企画した時点でもう、番組持てちゃうよ、多分。
いずれ、ルームシェアの冠番組を持つんだろうな。

手のひらを晒してくれたら手相みますよ。