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【お笑い⑦】: おいでやす小田

おいでやす小田。
言わずと知れた、2020年M-1グランプリをキッカケにとんでもなく売れたピン芸人である。

現場に参戦するオタクでない私でも、M-1グランプリで、準々決勝くらい?ではおいでやすこががすごいらしい、と何となく耳に入ってきた。

知らないピン芸人だと思っていたが、一躍脚光を浴びて、おいでやす小田の紹介VTRを見て、既に見たことがあることに気づいた。

R-1ぐらんぷりのいつかの決勝ネタ。
セレブな男性が、勝ち組なのにセレブ生活が居心地悪くて元に戻りたい、とソファの上でジタバタしてるネタ。

R-1ぐらんぷりは毎度観ることにしているわけではないのだが、たまたま見ていて、面白いな、と思ったネタだった。

芸人の名前は覚えてなかったので、一致してアハ体験みたいになった。

一旦売れてみたら、これまでなぜ売れなかったのか不思議ではある。

なんというバランス感覚。
イジられ芸だけど、器用。比較的どんな状態からでも、面白い状態に持っていく。

うるさいけど、うるさすぎないし、他人のターンを妨げない。

ベテランだけど、フレッシュでくたびれていない。
苦節何十年となると、哀愁や重さが出てしまうこともあるが、ちゃんと、明るくて新鮮味もある。

おじさんだけど、おじさん過ぎない。
芸風的に欲しいおじさん感はちゃんとあるけど、清潔感があって小顔で細身で手足が長い。

そう、実は、R-1のとき、ネタは面白いけど、ちょっと小顔でスタイルが良すぎるような気はした。
勝手極まりない話だが、もっと芸人ぽい体型ならもっとウケたのではないか、と若干感じたのだ。

でも、結局、こがけんがよかったのかな、と思った。
こがけんもスラっとしている。
なんとなくネタと比してのスタイルの良さという違和感が、こがけんを横に置くことで、そういう違和感なく見られたのだ。少なくとも私は。

芸風は、水と油みたいに見えるし、実際2人で出ていても仲良さそうには見えないし、合っているようには見えないのだが、
でも、不思議と合っているのだ。

人がよさそうなのに、こがけんが横にいると、ちょっとつんけんした感じで、気が合わなさそうなのも何とも言えずいい。

インタビューとかを見る限り、多分根っからのお笑いクソ真面目なのではないかと思うが、俳優とかこがけんの歌とか、お笑い以外の要素がより小田さんを面白くしている

器用だけど、器用に見えない器用さ。

YouTubeチャンネルでは、他の芸人のインタビューもこなしている。
テレビマンが演出するおいでやす小田とは全然違うけど、

意外とそのうち、ピン芸人のAスタジオみたいな番組でも持つつもりなのかもしれない。

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