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ああ、僕が好きな人が美しい人で本当によかった、という話

別れ際、感極まって泣いていた

その華奢な彼女の姿がずっと頭から離れずにいる。

そりゃあ、突然の事故で一家の大黒柱

いや、

彼女にとって最愛の人が

あんなことになってしまったのだから、もっと泣き喚いたっていいくらいの話だろうけど。

そして、僕は不謹慎な話だけど、そのさめざめと涙を流す彼女の姿を見て、思わず

美しい

と思ってしまった。

ちなみに今回の一件では、自分勝手な人たちによる自己保身のためだけの美しくない、ある意味ではとても人間らしい言動が、追い討ちをかけるように傷心の彼女を激しく痛めつけていた。

それでも、彼女は毅然と立ち続けた。

そんな彼女が流す涙だから、まあ美しくないわきゃないのだけど。

僕が家に帰ると、母から電話があり、彼女が義理のお母さんに向かってこんなことを言っていた、という話を聞いた。

そう、彼女は、憔悴しきった自分の最愛の人の母親に向かって、

「彼のことはこれから私が必ず幸せにします。だから、お母さんはその幸せを見届けるためにどうか長生きしてくださいね」

と言ったのだ。

そんな風に、

僕や弟が大好きでずっと本当のお姉さんのように慕っていた、

そして、僕がnoteを始めた頃、スキもほとんどつかなくて、何度も辞めようと思っていたときに記事を読んでくれてずっと励ましてくれた、そんな何気にN.O.T.Eの産みの親でもある彼女が

やはり僕の思っていたとおりの人

そう、

美しい人

だということが改めて分かって本当に嬉しかった。

うん、平常時はどうってことないのだ。

誰だって、安心して、

自分は美しい、

自分はカッコいい、

自分は優しい、

って自惚れることができる。

けど、何か大変な出来事が起きたときにこそ、

その人が本当に美しいかどうか

が残酷なまでに露呈してしまう。

そう、

美しさとは決して

その人の見た目じゃない

ましてや

その人の才能や肩書きや学歴や貯金残高

なわけがない。

そう、

人間の美しさ

とは

それまでに積み重ねてきたその人の生き様そのものであり、

その過程でその人が育んできた

自分以上に誰かのことを大切に想える

愛の力

そのものなのだ。

で、そういう意味でもそうじゃない意味でもめちゃくちゃ不細工な僕だけど、まだまだ諦めちゃいない。

だって、僕には彼女みたいな美しい人がこんなにも身近にいるわけだから。

ちなみに彼女は、そうじゃない意味でもめちゃくちゃ美しい人です^_^

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