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△(サンカク)の星   

AM7:14

向かい風を浴びながら、駅を目指して歩く。

「風よ、流れる涙を乾かせ」

とか呟きながら。

ようやく食欲も出てきて、止まっていた身長もぐんぐんと伸びてきた

そんな風に、ようやく希望の光が見え始めてきたと妻と二人で喜び合っていた矢先だった。

また息子が吐き気を催すようになってしまったのは・・・。

そして、それは紛れもなく僕のせいでもあった。

実際、この1ヶ月ほど、自分の身から出たゴタゴタのせいで、僕の気分は乱高下を繰り返していたから、そのジェットスクリームに気の毒にも繊細な息子は巻き込まれてしまったのだろう。

「本当に相変わらずなんていうクズ人間なんだっ、僕は!」

駅のホームで、やるせない思いを持て余しながら、スマホでnoteを開く。

新しくフォローした人が過去の僕の記事にコメントしていることに気付く。

それは志半ばにして亡くなったあるバンドマンに関する記事だった。

その人にちゃんとしたコメントを返せるように、久しぶりにその記事を読んでみた。

すると…

なんか知らんけど、勇気づけられた。

なんか知らんけど、元気が出た。

なんか知らんけど、許された

そんな気までした。

まさか他人の記事じゃなくて自分の記事に励まされるなんて、

「どんだけ〜!」

とikkoの物真似をしたら、

少し可笑しくもなった。

そして、この記事を読むきっかけを与えてくれた人に改めて感謝した。

こんな風にたやすく人に心をかき乱され、逆にたやすく人に心を生かされるのが

僕という人間なんだとして

やはり僕にはこんな僕をまっとうするしか術がないのだとしたら、

恥ずべきことは恥じ、反省すべきことはちゃんと反省しながら、

この 〇(マル)でも✕(バツ)でもなく、

どうあがいたところで鋭く尖った3つの角で自分も他人も傷つけずにはいられない

△(サンカク)な自分の人生を

大切なものだけは決して見失わないようにしながら、

あるがままに自信をもって全力で生きていけばいいのだろう。

心の中の星一徹と一緒に初夏の夜空を見上げながら、

「見ろ!あれが△(サンカク)の星だ!」

なんて言われながら、ね。

追伸

きゃらをさん、大変遅くなりましたが、三角の星の記事書きましたよ。

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