蔚山から1週間経って

ACL第1戦の応援に韓国に行ったのが4月16日ー18日。
帰国して4月19日民生委員の会議に出席、20日覚えてないけど動画編集。
21日野毛大道芸22日結婚記念日で花束とケーキを買いに行った。
23日歯医者に行った。そして24日あっという間に試合の日が来た。
朝から雨で気分も乗らずスタジアムに向かう準備をしつつもテンション低め。
家を出る時間もいつもより遅くなりスタジアムに到着したのは17時30分前後。
雨を避けてコンコースでゲーフラとマリノス旗を準備し勝って来た夕食を食べる。
缶ビールも買ってきたがなんか美味しく感じられず全部は飲めなかった。
18時になって選手が練習に出てくる頃に覚悟を決めて雨が降り頻る席へ向かう。
席はいつもコンピューター任せなのでコアサポーターゾーンから外れた最前列になることが多いのだが、いつもとは逆のゾーン。
平日夜の雨の日の試合とあってACL決勝進出をかけた大事な試合の割に人は少ない。
それでもこの試合にかけるチームを応援しようとコールリーダーたちはゴール裏だけでなくメインやサイドにも出かけてトラメガで応援を依頼して雰囲気を作ろうとしている。
蔚山サイドも応援団は来ているのだが先週韓国に行ったマリサポ5百人よりは少ない。
そんなスタジアム内の雰囲気に押されて私のテンションも徐々に上がっていく。
ACLならではのカウントダウンが終わってキックオフ。
1点ビハインドのマリノスの攻撃陣が慎重な入りの蔚山に襲い掛かりあっという間に得点を重ね3点取って合計スコア3−1と蔚山を逆転。
マリノスの得点ごとに周りのサポーターたちとコロナ以降では経験したことなかったハイタッチで喜びを共有する。
これは勝てる、決勝進出だと確信したのだが、この考えは甘かった。
早々に選手を交代させるなどした蔚山の逆襲が始まりコーナーキックオフから1点を返され流れが変わる。
蔚山のカウンター攻撃が炸裂しゴールエリアで上島が相手を倒してしまいレッドカードの上にPKという緊急事態を迎える。
DOGSOでレッドカードはわかるがPK?という疑問を抱えながらも判断は変わらずPKを決められ合計スコア3−3となり、マリノスが一人少ない状況で残り時間を戦うことになる。
その後は嫌というほど蔚山の攻撃を受けシュートを打たれ続けながらもGKのビックセーブやゴールポストの守備力、オフサイドなどで際どく凌ぎ続け、延長の30分まで得点を許さずPK戦に移っていく。
この間、ピッチの選手たちの奮闘に応えるようにスタンドのファン・サポーターの応援の熱量も上がっていき、全員が最大の声を出してスタジアムが一体化していく。
マリノスのPK戦といえば2020年スーパーカップの悪夢がよぎるが、この日のマリノスには微塵もその雰囲気はない。
先行の蔚山が次々と決めていく中、マリノスの選手(ロペス、水沼、松原、天野)も着実に決めゴール裏に向かって雄叫びを上げる。
そして迎えて五人目、蔚山のキムミヌのシュートをポープウイリアムが果敢にもブロック。
怪我のため先週の韓国遠征はお休みし、この日は途中出場になったエドゥアルドがキッカーとして登場。
ここで決めればのプレッシャーはあったと思うがブラジルから日本に来て積み重ねたキャリアを発揮し勝利を決めるゴールを決める。
マリノスの歴史を変える勝利にスタジアムのあちこちでハイタッチやハグが目撃され喜びと興奮がスタジアム全体に広がっていく。
10人になっても、シュートを浴び続けても、延長になっても、攻撃的なチームコンセプトを捨てても泥臭くゴールに鍵をかけ続けた選手たちへの賞賛と感謝の声に選手たちも喜びを隠さない。
乗り越えられなかったACLの厚い壁を破って掴んだ決勝への道。
チャンスの女神には後ろ髪はない。
浦和、ガンバ、鹿島に続くアジア王者を勝ち取れるかどうか5月11日25日のアルアイン戦でマリノスのサッカーの真価が問われる。
試合中の声出しで声は枯れてしまったが、遠くUAEでの最終戦、行けないかなーと家族の心配をよそに妄想してしまう。年齢を考えるとラストチャンスなんだけど、今回の蔚山もそういって遠征したので・・・。
私ごときが参戦しようがしまいが、問題はそこじゃない。
マリノスの選手たち、キューウェルの魔法使いの力を借りてアルアインに勝利してください。
*最後に準決勝の相手であった蔚山現代の選手やサポーターに賞賛と感謝の言葉を捧げたい。
2試合ともクリーンでフェアな戦いであったことは、あなた方のお陰です。あらためて蔚山現代が韓国最強のチームの一つであることを実感しました。この縁を繋いでくれた天国の故・柳想鐵選手にも感謝します。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?